茨城県久慈郡大子町にある袋田の滝は、日本の滝百選に選ばれ、栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝とともに日本三名瀑の一つに数えられる茨城県を代表する観光名所です。
四季折々に異なる表情を見せることから、別名「四度の滝」とも呼ばれ、春の新緑や夏の清涼感あふれる風景、秋の美しい紅葉、冬の氷瀑など、一年を通して雄大な自然を楽しめます。特に秋から冬にかけては、紅葉と滝を幻想的に照らすライトアップ「大子来人~ダイゴライト~」が行われ、昼間とは違った絶景が広がります。
日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝とは?
茨城県北部の久慈郡大子町に位置する袋田の滝は、高さ120メートル、幅73メートルの規模を誇る雄大な滝です。栃木県日光市の華厳の滝、和歌山県那智勝浦町の那智の滝と並んで日本三名瀑の一つに数えられ、日本の滝百選にも選定されています。また、2015年3月10日には上流にある生瀬滝とともに国の名勝に指定されました。
袋田の滝は別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、その由来には、大きな岩壁を四段になって流れ落ちることから名付けられたという説と、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人の西行法師が訪れた際、「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したことに由来するという説が伝えられています。
幅広い岩肌を絹糸のように滑らかに流れ落ちる姿から、水量が増して激しい水音とともに流れ落ちる荒々しい姿まで、その日の水量や季節によって表情が大きく変わるのも魅力です。幾筋もの水流が四段の岩壁を覆うように流れ落ちる光景は迫力があり、まさに日本三名瀑の名にふさわしい景観を楽しめます。
四季折々の姿を見せる袋田の滝は紅葉とライトアップが美しい
袋田の滝は滝そのものの美しさだけでなく、周囲の自然と一体になった四季折々の風景も大きな見どころです。冬の厳しい寒さによって滝が凍結する「氷瀑」が有名ですが、秋には周辺のモミジやカエデなどが赤や黄色に色づき、白く流れ落ちる滝との鮮やかなコントラストが広がります。
特に紅葉が見頃を迎える11月上旬から中旬頃には、奥久慈の紅葉と袋田の滝を同時に楽しむことができ、夜間に開催されるライトアップでは、暗闇に浮かび上がる滝と色鮮やかな木々が織りなす幻想的な風景を鑑賞できます。
こちらは2014年に撮影した袋田の滝の紅葉ライトアップです。当時の照明演出には、光を操るアーティスト集団「HIKARI ASOBI CLUB」が携わり、音楽はサウンドプロデューサーの「HIROSHI WATANABE」が担当していました。
滝全体を赤や青、紫などの鮮やかな色彩で照らし出すレインボーカラーの演出が印象的で、周辺の紅葉と光が一体になった華やかな景色を楽しむことができました。個人的にも非常に気に入っていたライトアップでしたが、その後に撮影した際には照明の演出が変更されており、2014年ならではの貴重な風景を記録することができました。
一方、2016年に撮影した際には白色の照明を中心とした落ち着いた演出へと変わり、滝本来の美しさや岩肌を流れる水の繊細な表情が一層際立つようになりました。2018年度のライトアップには「松下進建築・照明設計室」が携わり、2019年11月1日から2020年1月31日まで開催される「2019 大子来人~ダイゴライト~」でも、白い光によって滝を水墨画のように浮かび上がらせる幻想的な演出が行われます。
どちらの写真も、滝を正面から間近に鑑賞できる「第一観瀑台」で撮影したものです。第一観瀑台は滝つぼから約10メートルの距離にあり、岩壁を流れ落ちる水の迫力や滝つぼに響く水音を間近に感じられるのが特徴です。
さらに、エレベーターで約50メートル上がった場所にある「第二観瀑台」からは、四段に流れ落ちる袋田の滝の全景を見下ろすことができます。第二観瀑台には高さの異なる3つのデッキが設けられており、それぞれ違った角度から雄大な景色を鑑賞できます。第一観瀑台と第二観瀑台は同じ観瀑施設利用料金で入場でき、2019年当時の料金は大人300円、小人150円です。
袋田の滝全体を写真に収める場合は、35mm判換算で16mm前後の超広角レンズがあると便利です。APS-Cサイズのカメラでは10~12mm程度、フルサイズでは16mm程度のレンズが目安となりますが、観瀑台の撮影位置や構図によって必要な画角は変わります。
また、袋田の滝は多くの観光客が訪れる人気スポットのため、三脚を使用する際は周囲への配慮が必要です。特に紅葉の見頃やライトアップの時間帯は観瀑台が混雑することもあるため、長時間にわたって三脚を設置したり、通路を塞いだりすることは避けた方がよいでしょう。
訪れる人がお互いに譲り合いながら、袋田の滝の美しい景色や撮影を楽しめる環境を大切にしていきたいものです。
袋田の滝の動画を2本ご紹介
日本の美しい風景 紅葉と日本三名瀑・袋田の滝ライトアップ2014
2014年11月3日に撮影した、茨城県大子町の袋田の滝の紅葉ライトアップを収録した動画です。
撮影当日は周辺の紅葉が美しく色づき、赤や黄色に染まった木々とレインボーカラーの照明によって、滝全体が幻想的な光に包まれていました。色鮮やかな照明が岩肌や水流の表情を次々と変化させる演出は見応えがあり、2014年の袋田の滝ならではの華やかな夜の風景を映像でご覧いただけます。
その後のライトアップでは演出が変更されているため、現在の照明とは異なりますが、紅葉の美しさや当時の会場の雰囲気を感じていただければと思います。
日本の美しい秋の風景 茨城・奥久慈 紅葉の袋田の滝と竜神大吊橋
こちらは2016年に撮影した、茨城県奥久慈の紅葉と袋田の滝、竜神大吊橋の秋の風景を収録した動画です。
2014年の鮮やかなレインボーカラーとは異なり、袋田の滝は白色の照明によって岩肌と水流が自然に浮かび上がる落ち着いた演出となっています。周囲の紅葉と白く輝く滝が織りなす美しい景観は、華やかな照明とはまた違った魅力があります。
さらに、今回の映像では茨城県常陸太田市にある竜神大吊橋の紅葉もあわせて収録しており、奥久慈を代表する2つの観光名所で見られる秋の景色をお楽しみいただけます。
袋田の滝 所在地や日程情報
| 所在地 | 関東地方/茨城県久慈郡大子町袋田 |
| 実施期間 | 観瀑施設営業時間 5月~10月 8:00~18:00 11月 8:00~17:00 12月~4月 9:00~17:00 2019年11月1日(金)~2020年1月31日(金)(ライトアップ開催) ※料金・営業時間・開催日程は記事執筆当時の情報です。 |
| 駐車場 | 町営無料駐車場を利用 第1駐車場・第2駐車場あり |
| 交通アクセス | JR水郡線 袋田駅からバスで約10分 常磐自動車道 那珂ICから車で約50~60分 |
| マップコード | 379 634 337*51 |
| 関連ウェブサイト | 大子来人 – ダイゴライト – (Daigo Light) |








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