衛星インターネットSTARLINKの小型軽量版で、持ち運びのし易さや省電力性能の面で、アウトドア派などの自宅以外で使用する機会が多い方に支持されている、衛星インターネット端末STARLINK MINI(スターリンクミニ)のネットワーク速度や大きさなどを実際に使用してレビューしました。
人口衛星経由インターネット通信スターリンクとは?
スターリンク (Starlink) は、アメリカ合衆国の民間企業スペースXが運用している衛星インターネットアクセスサービスで、地球低軌道(LEO)上に展開された3000機を超える小型衛星とユーザーが設置したアンテナを通じて通信を行い、遅延が少ない高品質なインターネットアクセスを可能にしたサービスです。
4G/5G回線のような遅延やパケットロスが少なく、北側を中心に空が広く見渡せる場所であれば、どこでも下り300Mbpsを超える高速通信が可能で、光通信が届かない家屋やアウトドア派のユーザーの他、日本では災害派遣時や部隊の通信網強化を目的に、自衛隊や消防が導入をしている実績があります。
2026年6月の時点でスターリンクキットは第1世代から第4世代までモデルチェンジを重ねて来ていますが、私が以前所有していたのが第2世代のスターリンク標準ムーブキットです。
内蔵しているモーターがアンテナの向きを自動調整し、地球上空の高度約550kmを高速で周回するスターリンク衛星との通信を最適化する機能が備えられていましたが、アンテナの重量が2.9kgもあったため、持ち運びが容易ではないデメリットもありました。
STARLINK MINIも含む第3世代から第4世代のキットは、モーターを省いて手動でディッシュアンテナを調整しなくてはいけなくなりましたが、標準ムーブキットを持ち運ぶ機会が多かったユーザーにとっては朗報だったかもしれません。
第2世代の標準ムーブキットはそれ以降のモデルよりも耐風速や耐衝撃性が低く、暴風の日に片付けるのを忘れたりすると、内蔵しているモーターが故障して正常に動かなくなってしまう事もあります。
ライブ配信で持ち運びをする機会が多かった、私の使い方が悪かったのもありますが、1度目のモーターの故障時に保証で交換、2度目のモーターの故障で保証が効かず、スターリンクミニキットに入れ替えをいたしました。
STARLINK MINIキットのセット内容
スターリンクミニキットを購入したのは、コジマネットです。
一時期どの店舗も品薄となっていましたが、5月中旬から在庫が戻って、通常通りに購入をする事が出来ました。
スターリンクminiキットには以下のような同梱物が含まれていて、届いた後に設置してセットアップをするだけですぐに使用出来るようになります。
- Starlink mini ディッシュアンテナ(Wi-Fi内蔵)
- キックスタンド
- Miniパイプアダプター&フラットマウント
- DC電源ケーブル 15m
- 電源装置 (ACアダプター)
- Starlinkプラグ
第2世代と比較すると、ルーターとStarlinkケーブルが省かれて、構成が非常に簡素化されていました。
ノートPCサイズのSTARLINK MINIディッシュアンテナ
スターリンクminiアンテナは、298.5mm × 259mm × 38.5mmで、キックスタンドやパイプアダプターを付けていない状態の重量は、わずか1.10kgです。
少し大きめのノートパソコンが入るサイズのバッグであれば、ケーブルやACアダプターも含めて一式全てを収められてしまうぐらいの超小型サイズで、キックスタンドとケーブルのセットで1.53kgと非常に軽く、標準キットよりも持ち運びに特化した仕様になっております。
キックスタンドとパイプアダプターは簡単に交換が可能
標準で取り付けられているのは据え置き用のキックスタンドですが、ロックを外してスライドをさせるだけで、付属のMiniパイプアダプター&フラットマウントに交換を出来ます。
三脚の雲台の1/4インチネジか、雲台取り付け用の3/8インチネジを利用する予定でいたので、楽天市場に売っていたStarlink Mini用衛星三脚マウントアダプターを購入。
ニコラショップ楽天市場店で購入をしましたが、マウントアダプターは形が合わないわ、3/8インチネジ用変換ネジは付属していないわで、過去最低のショップでした。
結局、マウントアダプターは削って、3/8インチネジ変換アダプターは別のショップで購入をいたしました。
アンテナを設置してセットアップ開始
3/8インチネジ変換アダプターが到着するまで、手持ちの1/4インチネジ付きライトスタンドを使用してスターリンクMiniアンテナを取り付けました。
V2キットのポールに変換するアダプターみたいなのがあれば、今までのマウントや三脚を使いまわせたけど、そんな物はいくら探しても見つかりませんでした。
スターリンクminiアンテナは、付属のDC電源ケーブルを介して電源装置をコンセントに接続するだけで、すぐに使用出来るようになります。
Starlink V2を使用した初期のアクティベーション方法はこちらの記事で紹介しております。
今回は、Starlink V2からStarlink miniへの切り替えなので、少し切り換え方法が変わります。
Starlink V2の時は箱に記載されているアクティベーションコードを入力して認証していましたが、Starlink Miniは電源に接続をしてアプリを起動するだけで、60分以内にアクティベーションを行う警告が表示されます。
本体認証で識別子が自動入力されていたので、既存のアカウントに対してアクティベーションを行い、今までライブ配信用に使用していたV2キットと同じROAMで登録をします。
STARLINKのページにあるメッセージのStarlinkアシスタント頼りで登録方法を調べましたが、既存のアカウントでStarlink miniをアクティベーション後に、元々使用していたStarlink V2キットのサービスプランをキャンセルする手続きを行います。
サブスクリプション→サービスプランの管理を開き、次々と表示されるメッセージに対して、「続行してキャンセルする」をクリックもしくはタップし続けます。
これで、STARLINK MINIキットをアクティベーションし、STARLINK V2キットのアクティベーションを解除する手続きが完了となり、2重引き落としになる心配はなくなります。
STARLINK MINIのアンテナ調整方法
Starlink V2 (Gen2)こと標準ムーブキットには、内蔵のモーターが自動でディッシュアンテナの向きを自動調整して、通信を最適化する機能が備えられていましたが、miniキットを含むV3(Gen 3)キット以降は、自動調整機能が省かれて、アプリを使用した手動調整のみになりました。
自動調整機能でアンテナが正しい方向を向くまで時間がかかるので、待っているより自分で調整をした方が早い正常な退化です。
空を見渡せる場所に設置をしたら、アプリの調整を開いて、「Starlinkは正しい方向を向いています」と表示されるまでアンテナの向きを動かせば良いだけなのですが、完璧を目指す場合は、デバックデータを開いて「ボアサイトの方位角」と「ボアサイトの仰角(ぎょうかく)」を「目標の方位角」と「目標の仰角」に合わせて下さい。
これで、光回線やモバイルネットワークも使えないような場所でも、空が開けている場所であれば、どこでもインターネット通信が行えるじゅび準備が整いました。
STARLINK MINIのネットワーク速度はGen2キットとほとんど変わらない
Starlink Miniキットは、下り最大100Mbps程度のネットワーク速度とは書かれている事がありますが、案外Gen2キットとほとんど変わらない200Mbps~300Mbps程度の速度を出す事が多いです。
ライブ配信に必要なアップロード速度は、多少不安定さを感じる事があるものの、20Mbpsから80Mbpsぐらいの速度が出ますので、こちらもGen2キットとほとんど変わらない速度となります。
これらは既存の記事が間違っているのではなく、ファームウェアのアップデートやスターリンク衛星との通信状況が改善された事によって、高速化しているとの事ですので、これからさらに安定した通信が可能になるのかもしれません。
miniキットの消費電力は20Wから40W前後
こちらもファームウェアのアップデートにより改善されてきているみたいですが、アイドル時(待機時)約15W〜20W、通常使用時は20W~40Wで推移しています。
miniキット全体の軽量小型化は携行に特化した主な特徴となっていますが、省電力化についても使用可能電力に制限があるポータブル電源などの使用などに特化した特徴の1つになっております。
また、別売りのUSB-C変換ケーブルを使用した場合と、付属のACアダプターを使用した時では、消費電力が変わってしまうとの記事も見かけましたが、ACアダプターの使用でもアイドル時15W~20Wの消費電力で済んでおります。
割とACアダプターは大きめサイズなので、ポータブル電源やモバイルバッテリーに備えられている100W以上の出力端子に直接接続可能なUSB-C変換ケーブルを接続した方がすっきりするかと思います。
デビュー戦は錦秋湖湖水まつり花火大会
2026年5月30日に岩手県和賀郡西和賀町の錦秋湖湖畔で開催した錦秋湖湖水まつり花火大会のライブ配信でデビュー戦となりました。
航空自衛隊松島基地でも回線のチェックだけを行っていましたが、こちらはいつでもモバイル回線の方が強いのでチェックのみです。
YouTube側で制限をしているのか不具合が発生しているのか分かりませんが、夜間のライブ配信中のアップロード側の速度が上がらない事が多いため、少々不安定な通信となってしましました。
しかし、モバイル回線の輻輳で通信が行えていない中で、フレームドロップも無く接続状態が維持できていたのは、スターリンクならではの強みではあります。
これまで仮に、ライトスタンドにスターリンクミニアンテナを搭載していましたが、錦秋湖湖水まつりでは、三脚+ハーフボールヘッドマウントにアンテナを搭載しました。
ほぼ平地でしか使用出来ないライトスタンドに対して、三脚を流用してアンテナを設置した場合は、脚の長さを調整して斜面や不整地にも設置できるようになります。
Wi-Fiルーター別体のGen2~Gen4キットは、ケーブル長が続く限りアンテナをどこにでも設置する事ができますが、アンテナにWi-Fiを内蔵したスターリンクミニは、アンテナからPCなどの端末までの距離が遠くなってしまい、Wi-Fiの電波も弱くなってしまうデメリットがあるので、別途ルーターを用意するか、有線イーサネットケーブルを接続するなどの対策が必要になるかもしれません。
























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