2011年3月11日に発生した東日本大震災で津波被害を受けた仙台空港では、4月13日に民間旅客便の運航が一部再開されました。それから約2か月後の6月23日、震災後初となる国際線チャーター便が運航され、ポルトガルのハイフライ航空(Hi Fly)が運航する真っ白なエアバスA340-300が飛来しました。
一見すると、退役した航空機がフェリーフライト(回送運航)の途中にテクニカルランディング(給油などを目的とした着陸)を行っているようにも見える機体ですが、実際にはヨーロッパへの旅行客を乗せる国際線チャーター便として仙台空港にやってきたものです。
ハイフライ航空はポルトガルに拠点を置く航空会社で、航空機と乗務員などを一括して貸し出すウェットリースや、旅行会社が企画する包括旅行チャーターなど、さまざまな航空輸送サービスを提供しています。
2010年11月には、2011年夏に日本へ初就航し、札幌・仙台・成田・静岡・名古屋・関西・広島・福岡・鹿児島・宮崎・熊本の国内11都市と、スペインやポルトガル、中欧、北欧、イタリアなどのヨーロッパ各地を結ぶ33本の国際線チャーター便を運航する計画が発表されていました。
東日本大震災によって仙台空港の国際線運航再開が遅れる中、ハイフライ航空は6月23日の仙台発マラガ(スペイン)行き、6月30日のバルセロナ(スペイン)発仙台行き、7月9日の仙台発ミラノ(イタリア)行き、7月16日のローマ(イタリア)発仙台行きという4便の運航許可を受け、6月23日に震災後初の国際線チャーター便が実現しました。
仙台空港 東日本大震災後初の国際線チャーター便 ハイフライ航空 エアバスA340-300の着陸
仙台空港ではボーイング747などの大型4発機が飛来する機会は限られていましたが、今回着陸したエアバスA340-300は、私自身もそれまで成田国際空港でしか見たことがなかった機種です。
エアバスA340-300は、長い胴体と主翼に装備された4基のジェットエンジンが特徴的な長距離国際線向けの大型旅客機で、今回撮影した機体の登録記号は「OY-KBM」。スカンジナビア航空(SAS)からハイフライ航空にリースされていた機体で、白を基調としたシンプルな塗装が印象的でした。
仙台空港に到着した際には機体の姿を撮影できましたが、その後、乗客の搭乗が進むにつれて天候が悪化し、スペインのマラガに向けて離陸する頃には土砂降りの雨になってしまいました。
仙台空港震災後初の国際線チャーター便離陸 ハイフライ航空 エアバスA340-300 OY-KBM
天候に恵まれていれば離陸の瞬間まで綺麗に撮影できたかもしれませんが、今回は雨の中を離陸するエアバスA340-300の貴重な映像を記録することができました。
仙台空港の全長3,000mのB滑走路を使用し、4基のジェットエンジンを響かせながら加速していく大型旅客機の姿は迫力があります。重量感のある機体が滑走路を駆け抜け、ゆったりと浮き上がっていく様子もエアバスA340らしく、個人的にはとても好みの離陸シーンです。
東日本大震災からの復旧が続いていた2011年6月23日、仙台空港とヨーロッパを再び結んだハイフライ航空の国際線チャーター便。その歴史的な一日に撮影したエアバスA340-300の着陸と、雨の中での迫力ある離陸を動画でご覧ください。






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