正月三が日で宮城県内の初詣参拝者数ランキングで一位二位を争う宮城県塩釜市の鹽竈神社・志波彦神社で初詣をしましたので、交通アクセスや駐車場待ちでの渋滞に関する情報や参拝時の注意点などをご紹介します。
記事内の目次
鹽竈神社・志波彦神社で初詣!県内トップクラスの人出が凄すぎた!
鹽竈神社・志波彦神社での初詣は渋滞が凄い
海の安全を守る神様が祀られている宮城県塩釜市の鹽竈神社・志波彦神社は、正月三が日に県内一位二位の参拝者数を誇る約50万人が初詣に訪れます。
JR仙石線の本塩釜駅から約1kmほどの距離にありますが、公共の交通機関を使う人よりもマイカーで訪れる方がとても多く、周辺の道路は駐車場の空き待ちで非常に混雑をしておりました。
この渋滞に巻き込まれた車の中から見て、歩いた方が早そうだと思ったのが、今回の公共交通機関と徒歩で参拝するきっかけとなりました。
2020年1月2日は宮城県岩沼市の竹駒神社を参拝後に、JR東北本線 岩沼駅から電車に乗車して、仙台駅からJR仙石線に乗り換えて鹽竈神社から1kmほどの距離にある本塩釜駅で降車をいたしました。
初売りの影響で仙台駅周辺が特に混雑していた印象を受けましたが、電車内は常時座る場所が空いていて、本塩釜駅周辺を歩く人も思っていた以上に少ない様子です。
なかなか車社会から抜け出せない複雑なバス路線と遠回りな鉄道路線の宮城ならではの光景ですが、自動車が1ヶ所に集中するような場所では公共交通機関を使った方が大幅に時間を短縮させられる時もあります。
令和6年12月31日の大晦日から令和7年1月1日元旦にかけては、鹽竈神社から塩釜市内にかけて交通規制が敷かれますが、大きな臨時駐車場は元旦のみの設置で、正月三が日用の臨時駐車場には760台が駐車できるようになります。
元旦は車両通行禁止になる周辺の地域で渋滞が起こりますが、2日と3日は元旦に車両通行禁止になっていた場所を中心に、塩釜市街地で渋滞が起こりますので、マイカーをご利用の際は朝早い時間帯がオススメです。
塩釜神社にある3つの参道
塩釜神社の境内に通じる表参道は別名男坂とも呼ばれ、二百二段の階段を徒歩で登らなくてはいけない、体力勝負の参拝ルートになっています。
塩釜みなと祭りの神輿渡御で、重さ1トンの神輿が練り歩く由緒正しい参道になっておりますが、下から見上げている時に厳しそうだと思ったら、東参道に回るのが良いでしょう。
別名裏坂とも呼ばれている東参道は、表参道よりも傾斜が緩やかな石段と石畳が続くとても安全なルートになっておりますので、小さなお子様連れや足腰に自信が無い高齢者等は、こちらの参道を通って参拝をするのがオススメです。
正月三が日は東参道一の大鳥居前の広場で屋台の出店が行われる事もあります。
表参道と東参道の間に七曲坂という参道もありますが、所々に砂利が敷かれた整地がされていない短い山道のようなルートなので、ここを通る人は多分地元の人ぐらいだと思います。
塩釜神社の参拝ルートと境内の紹介
息切れしながら202段もある心臓破りの坂を上り切ると楼門が見えてきます。
ここに辿り着くと、3つの参道から登ってきた人たちが一か所に合流して、境内が混み合い出します。
正月2日目の夕方でしたが、さすが県内トップクラスの初詣参拝者数を誇る神社と言われるだけあって、本殿前の左右宮拝殿前には長い行列が出来ていました。
大晦日から元旦にかけては左右宮拝殿に近付けないぐらい混む時間帯もあり、大晦日0時丁度には後方から小銭が飛んでくる事もあるぐらい多くの人々が訪れています。(本坪鈴後方のネットが小銭対策です。)
鹽竈神社は創建から約1200年の長い歴史を誇る神社で、現地の人々に製塩を教えた事で伝わる主祭神の塩土老翁神(シオツチノオジカミ)を、松島湾に背を向けた別宮に祀っている事で知られています。
左宮に武甕槌神と右宮に経津主神を祀り、それぞれの神様は塩土老翁神に案内されて海上を渡って松島湾に上陸し、中央政府の命令に従わなかった蝦夷の反乱を抑えて土地の開発を行った、国土開発の神になったと言い伝えられています。
公式サイトによると、別宮とはサブ的な位置づけのお宮という意味ではなく、特別なお宮という意味合いで主祭神の塩土老翁神が祀られているため、鹽竈神社で先に参拝をする重要な拝殿は、唐門をくぐって右側にあるお宮なのです。
昔から別宮には海上安全・大漁満足・武運長久・国家安泰の信仰がありましたが、やがて安産守護・延命長寿も加わり、左右宮には交通安全、必勝・成功(商売や営業の繁昌)等へのご利益があると言い伝えられています。
志波彦大神を祀る志波彦神社
二社が同一境内に鎮座している神社は全国的にも珍しく、鹽竈神社の北東側には志波彦神社が鎮座しています。
志波彦神社は冠川(現・七北田川)河畔に降臨したと言い伝えられる志波彦大神を祀る神社で、元々仙台市宮城野区岩切に鎮座していた志波彦神社をこの地に移して、昭和13年に創建しました。
志波彦大神にまつわる伝説は仙台市泉区市名坂の石留神社にも残されており、志和彦神が白馬に乗って冠川を渡っていた所、馬が川底の石につまずいて志和彦神が落馬してしまい、それに怒った神が家来の神々に命じて石を拾い上げて、見張りの神を置いたのが石留神社の始まりと伝えられています。
鹽竈神社は海上安全などの海にまつわる信仰がありますが、農耕の神でもある志波彦神を祀る志波彦神社は、農耕守護・殖産・国土開発の神としての信仰が伝わっており、農耕を生業としていた人々の守護神だと言い伝えられています。
どちらともパワースポットとして県内外の人によく知られるようになり、春には国の天然記念物にも指定されている鹽竈桜(シオガマザクラ)が咲く花の名所としても知られています。
もし参拝をするのであれば、鹽竈神社別宮→左右宮→志波彦神社の順番が由緒正しい参拝方法となるので、初詣で訪れる際の参考にしていただければ幸いです。
交通アクセスや日程情報
所在地 | 東北地方/宮城県塩釜市一森山1-1 |
日程・時間 | 31日午前5時~午前0時 1月2日・3日 午前5時~午後8時 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | JR 仙石線 本塩釜駅から徒歩15分 |
関連ウェブサイト | 志波彦神社・鹽竈神社 |
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