宮城県牡鹿郡女川町の女川駅前商業エリアで開催された「おながわ冬のまつり2019」から、クリスマスイヴの夜空を彩る「おながわ復興祈念冬花火」を紹介します。2015年12月に開業した商業施設「シーパルピア女川」の4周年を祝うイベントとして、2019年12月24日に女川港から約3,000発の花火が打ち上げられました。東日本大震災から復興を続ける女川町の美しい冬花火を、現地で撮影した写真や動画とともにご紹介します。
宮城県牡鹿郡女川町と東日本大震災
宮城県牡鹿郡女川町は、三陸沿岸の豊かな漁場に恵まれた港町で、古くから漁業や水産加工業を中心に発展してきました。三陸・金華山沖の漁場にも近く、女川港は全国有数の水産業の拠点として知られています。特に秋から冬にかけて水揚げされるサンマは女川を代表する海の幸で、その水揚げ量は全国でもトップクラスを誇ってきました。
しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、女川町にも大津波が押し寄せ、港湾空港技術研究所の調査による最大14.8メートルの津波によって市街地の大部分が壊滅的な被害を受けました。震災当時、約1万人が暮らしていた女川町では、死者と死亡認定された方の合計が827人に達し、町の人口の約8%に相当する尊い命が失われました。
震災前の女川港周辺には水産加工場や商店街が立ち並んでいましたが、その多くが津波によって被害を受けました。震災後は、安全な高台に住宅地を整備するとともに、山を切り崩して得られた土砂などを利用して市街地のかさ上げを進め、JR石巻線の女川駅を中心とした新しいまちづくりが行われました。
こうした復興事業によって、2015年12月23日にはテナント型商業施設「シーパルピア女川」が開業し、翌2016年12月23日には鮮魚や水産加工品を販売する「地元市場ハマテラス」も誕生しました。
女川駅から女川港へと一直線に延びるレンガ敷きの遊歩道「レンガみち」の両側には商店や飲食店が立ち並び、その先には女川湾の穏やかな海と港町ならではの景色が広がっています。震災によって大きく姿を変えた女川町ですが、新しい商業エリアは地域住民の生活を支えるとともに、観光客が訪れる復興のシンボルにもなっています。
おながわ冬のまつり おながわ復興祈念冬花火
JR石巻線の女川駅は、東日本大震災で駅舎が流失したため、従来の場所から約200メートル内陸側に移設され、約7~9メートルかさ上げされた土地に2015年3月21日、新しい駅舎として開業しました。
駅舎には、震災前に駅の近くで営業していた町営日帰り温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」も併設されています。低張性アルカリ性のカルシウム・ナトリウム塩化物泉を利用した温泉は、肌に優しい湯として知られ、地元住民や女川町を訪れる観光客に親しまれています。
女川駅前広場では、1999年から続く冬のイルミネーションイベント「スターダスト・ページェント海ぼたる」も開催されています。
町内の有志によって始まったこのイベントは、東日本大震災を経験しながらも継続され、2019年も約4万5,000球のLED電球が女川駅前を華やかに彩りました。色とりどりのイルミネーションが駅舎や広場を照らし、日中とは異なる幻想的な夜景を楽しめる女川町の冬の風物詩となっています。
女川駅から海へと続くレンガみち沿いには、ミニスーパーや小売店、女川の新鮮な海の幸を味わえる飲食店、工房など約27店舗が集まっています。
中でもユニークなのが、段ボールを使用してスーパーカーのランボルギーニを再現した「ダンボルギーニ」です。本物のスーパーカーを思わせる精巧な造形が話題となり、シーパルピア女川を訪れる観光客にも人気のスポットとなっています。
2019年12月21日・22日・24日には、女川駅前商業エリアの開業4周年を祝う「おながわ冬のまつり2019」が開催されました。
21日と22日には、女川中学校吹奏楽部や石巻広域行政事務組合音楽隊による演奏をはじめ、ものまねショーやバンドステージなど、さまざまな催しが行われました。人気キャラクターのにゃんごスターも登場したようで、会場は多くの来場者で賑わったそうです。
そして最終日の12月24日には、女川町の復興への願いと商業エリアの開業4周年を記念して、約3,000発の花火が冬の夜空に打ち上げられました。
クリスマスイヴの夕方になると、花火を楽しみに訪れた人々が女川駅前商業エリアに集まり始め、18時10分からオープニングセレモニーが行われました。
その後、18時20分から「おながわ復興祈念冬花火」の打ち上げが始まり、女川港内に設置された台船から約3,000発の花火が次々と夜空に打ち上げられました。
花火を担当したのは、仙台七夕花火祭や石巻川開き祭りの花火大会なども手掛ける宮城県仙台市の煙火製造会社「㈱芳賀火工」です。色鮮やかな花火が冬の澄んだ夜空を照らし、女川湾の水面にも光が映り込む美しい光景が広がりました。
震災前には、女川港で「おながわみなと祭り」の海上花火大会が開催されていましたが、2010年の開催を最後に休止が続いていました。そのため、港から打ち上がる花火を眺めていると、震災前の女川町の賑わいを思い出すような、どこか懐かしい気持ちにもなります。
そんな中、2019年12月には、長年休止していた「おながわみなと祭り」を2020年7月23日の海の日に約10年ぶりに復活させる計画が明らかになりました。
女川港周辺で整備が進められている観光交流エリアを活用し、かつての夏祭りを再び開催する構想で、女川町の復興を象徴する新たな催しとして期待が高まっています。
おながわ復興祈念冬花火の動画
2019 おながわ冬のまつり おながわ復興祈念冬花火|宮城県女川町
2019年12月24日に宮城県女川町で開催された「おながわ復興祈念冬花火」の様子を撮影した動画です。女川港の台船から打ち上がる約3,000発の花火が、冬の夜空を鮮やかに彩る光景をご覧いただけます。
撮影当日は海沿いの冷たい風と厳しい寒さに悩まされ、手がかじかんでしまったこともあり、映像にはかなりの手ブレが発生してしまいました。そのため、編集時に手ブレ補正のエフェクトを使用して、できる限り見やすい映像に仕上げています。
冬の花火大会は空気が澄んでいることもあり、色鮮やかな花火の光が夜空によく映えますが、女川港のような海沿いの会場では冷たい風が吹き付けることもあります。実際に観賞する際には厚手の防寒着や手袋などを用意し、十分な寒さ対策をして出掛けることをおすすめします。
おながわ復興祈念冬花火の開催日時や交通アクセス情報
| 開催場所 | 東北地方|宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-4 シーパルピア女川 |
| 開催日時 | 2019年12月24日 18:10~19:00(セレモニー・花火大会) 18:10~ セレモニー/18:20~ 花火打ち上げ おながわ冬のまつり 12月21日・22日・24日 |
| 花火打ち上げ数 | 3,000発 |
| 担当煙火店 | ㈱芳賀火工 |
| 観覧場所 | 無料 シーパルピア女川・女川駅周辺 |
| 駐車場 | 無料 女川駅周辺の町営駐車場 |
| 交通アクセス | 三陸自動車道・石巻女川ICより車で約30分 JR石巻線 女川駅下車すぐ |
| マップコード | 436 398 176*56 |
| 関連ウェブサイト | 女川駅前商業エリア シーパルピア女川 |











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