白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産に登録された、岐阜県大野郡白川村の白川郷をご紹介します。茅葺屋根の住居が立ち並ぶ昔ながらの風景と、一面雪に覆われて白銀の世界となった景色がとても美しい観光名所でした。
記事内の目次
雪景色が美しい合掌造り集落・白川郷
白川郷とは?
白川郷は、岐阜県大野郡白川村を流れる庄川流域に合掌造りの住家が立ち並ぶ農村地域です。
合掌造りとは、合掌するように手を合わせた時の両腕の形に似ている事から由来した日本に古くからある住宅建築様式の一つで、大きな三角形のような45度から60度の急勾配な茅葺屋根が特徴的です。
このような住家が立ち並ぶ風景や、この地域の人々が共に助け合いながら生きていく「結の心」が高く評価されて、1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選定、1995年には五箇山の菅沼合掌集落と相倉合掌集落と共にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
2021年最後の年越し寒波の影響で日本海側を中心に大雪予報が出ていましたが、白川郷も午前中から大雪が降り始め、約30分ほどで地面が隠れてしまうほどの積雪となりました。
生憎の天候となってしまいましたが、外国人ツアー客や正月休みで観光に訪れていた人を中心に、多くの方々で賑わっています。
白川郷の集落の中には、庄川に架かる橋を渡って入ります。
年末にもかかわらず、お食事処やお土産売り場など、ほとんどの店舗が店を開けて訪れていた観光客をもてなしています。
白川郷は養蚕や焔硝づくりで生計を立てていた家庭が多く、一階を居住スペースとして使用して、風通しの良い二階や屋根裏を養蚕スペースと利用していたのだそう。
周囲が山々で囲まれている地域である事から、谷になっている南北方向から風が吹く事と、冬に太陽が均等に雪を溶かしてくれる事を考慮して、ほぼ全ての合掌造り家屋が同じ方向に屋根を向けて建築されています。
その後雪の降り方が激しくなって、たちまち地面は雪で覆われていきましたが、それに対して屋根に積もる雪の量は少なく、この地で生き続けるための先人達の知恵が詰まった集落なんだと改めて感じさせられます。
白川郷の合掌家屋の一部は昭和初期にかけて徐々に減少し、木造平屋の住宅に移り変わっている家屋もありましたが、1971年に「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」を発足し、地域内の資源を「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則を掲げ、合掌家屋の保存活動を開始しました。
そして、これらの保存活動とこの地に根付く相互扶助の文化が高く評価され、1995(平成7)年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
冬の白川郷の映像
【6K UHD】世界遺産 白川郷の雪景色 江戸情緒溢れる合掌造りの民家が立ち並ぶ冬の風景
世界遺産にも登録された白川郷の雪景色を、6K解像度で撮影をいたしました。
この記事の写真では紹介しきれなかった白川郷の風景や、この地に生きる人々の生活などを楽しんでいただければ幸いです。
白川郷 交通アクセス・時間・駐車場情報
所在地 | 〒501-5627 岐阜県大野郡白川村荻町 |
時間 | 24時間(居住者もいるので常識の範囲内で) |
入場料金 | 無料 |
駐車場 | せせらぎ公園駐車場 普通車1,000円/バス・マイクロバス3,000円/二輪車 200円 みだしま公園臨時駐車場 普通車1,000円/二輪車200円 寺尾臨時駐車場 普通車500円 |
交通アクセス | 白川郷観光協会 交通アクセスを参照してください。 |
関連ウェブサイト | 白川郷観光協会 白川村役場 |
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