トヨタのミニバン、新型90系ヴォクシーとノアのハイブリッド純正ホーンは、車体の大きさに見合わない原付のような音がするシングルホーンなので、分岐配線付きのカローラフィールダー用プレミアムホーンを購入してポン付けしましたので、取り付け方法を解説しています。
※この記事は、ヴォクシーとノアのガソリン車とハイブリッド共通のプレミアムホーン取り付け方法で、ZWR90W/ZWR95W/MZRA90W/MZRA95Wの全車全グレードが対象となっております。
記事内の目次
トヨタ 90系ヴォクシー ハイブリッド プレミアムホーンの購入と取り付け
トヨタ(TOYOTA) プレミアムホーン COLORRA FIELDER カローラフィールダー 【 NZE141G/144G ZRE142G/144G 】...
90系ヴォクシーの純正ホーンは安っぽい?
90系ヴォクシーとノアに限らず、最近のトヨタ車は従来のダブルホーン仕様ではなく、原付のホーンを思わせるようなシングルホーンが純正仕様となっています。
あまりホーンを鳴らす機会は無いのですが、信号待ちの先頭でいつまでも発進しない人が多すぎて、鳴らしたくなくても鳴らさないと進まない事が多いんですよね・・。
ほんの数秒でもスマホを見ていないと落ち着かない人なんでしょうけど、ちょっと困りものです。
そのままの純正サウンドではあんまりなので、今回はトヨタの部品として販売しているプレミアムホーンの購入と取り付けをいたしました。
警音器の保安基準
自動車の保安基準ではクラクションやホーンを警音器と呼び、音量や音色について細かく定められております。
警音器の音の大きさは自動車の前方7mの位置において112dB以下93dB以上、動力が7kW以下の二輪自動車に備える場合は112dB以下83dB以上である事と定められており、この基準値から外れるホーンは車検非対応となります。
また、ゴッドファーザーが流れるミュージックホーンや音色にエコーがかかったようなアリーナホーンや新幹線ホーンのような製品は「音の大きさ及び音量が一定なものであること」を定めた道路運送車両の保安基準第43条の第2項・第3項の告示に適合しない音となってしまい車検不適合になります。
当然緊急車両で使用するようなサイレンや鐘も道路運送車両の保安基準第43条の第2項・第3項に適合していないためNGとなります。
販売してあるからと言って必ず車検に適合しているというわけではないので、特にメルカリやラクマなどのフリマアプリで中古製品を購入した場合は、車検不適合である事を分からずに購入してしまう事もあるから気を付けて欲しい。
トヨタのプレミアムホーンを90ヴォクシーに取り付け
トヨタのプレミアムホーンは上記の保安基準に適合しているどころか、壊れていない限りはディーラー車検も問題なくクリアできる、メーカーの純正部品として販売している製品なので、安心してお使いいただけます。
今回の取り付け車両は90系(95)ヴォクシーハイブリッドE-Fourとなりますが、エンジンや駆動方式を問わずに90系のノアとヴォクシー(ZWR90W/ZWR95W/MZRA90W/MZRA95W)であれば取り付け方はほぼ同じとなりますので、もし購入を検討している方は参考にしていただければ幸いです。
プレミアムホーンの音を視聴できるように、車内と車外で記録したプレミアムホーンの音をYouTubeで公開しております。
TOYOTA Premium horn sound heard from inside and outside the car | 90 Voxy Hybrid E-Four
1つの映像を2回に分けて繋ぎ合わせておりますが、0:00から0:05までは車内から聞こえるプレミアムホーンの音をカメラの内蔵マイクで収録し、0:05から先はカメラで撮影した映像に、ZOOM F3とMXL CR21を使用して車外で収録をしたプレミアムホーンの音に入れ替えております。
車外で記録した音は、20Hzから20kHzまで収録できるマイクを使用して32bit floatで記録しておりますので、ほぼ生の音に近い状態で公開できています。
0:00~ 車内からカメラの内蔵マイクで記録したプレミアムホーンの音
0:05~ 車外でZOOM F3とMXL CR21で記録したプレミアムホーンの音
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購入したプレミアムホーンはカローラフィールダー用
今回取り付けをしたプレミアムホーンはAmazonや楽天市場で販売しているNZE141G/144G ZRE142G/144Gカローラフィールダー用の新品を購入。
中古品をメルカリやラクマで買っても良いかと思ったのですが、中古の商品本体価格と購入者負担の送料を合わせると、本製品とほぼ変わらない価格となってしまいます。
80系ヴォクシー専用品も販売されていますが、カローラフィールダー用には分岐ハーネスがセットで入っていて、90系ノアに無加工で取り付けが出来たとの購入者レビューがあったのでそれを参考にいたしました。
多分、車種別専用で販売しているプレミアムホーンは分岐ハーネスがセットで入っているから専用なんでしょうけど、確実に分岐ハーネスが入っていてホーンに対して取り付けステーが上向きに付いている製品を選択しております。
何故ステーが上向きじゃないといけないかと言うと、プレミアムホーンに限らず、社外ホーンなどでも裏側のネジやナットを緩めてステーを回転させてしまうと、音色が変わってしまったり音が出なくなるなどのトラブルがあるからです。
これはホーン内部の振動板で音を出す仕組みにあり、ホーン裏側の小ねじと中心のボルトの締め込み具合で音色を基準値に調整してから中心のナットでステーを固定しているため、ナットと一緒にボルトが回ってしまうと音色が変わってしまうからです。
PIAAのウェブサイトでもQ&Aにありますが、どのメーカーでも原則回さない方が無難です。
メルカリでプレミアムホーン本体を購入して分岐ハーネスを別途購入すると、今回購入した新品のプレミアムホーンとさほど変わらない値段になったのではないかと思いますので、新品+ハーネス付きでだいぶお得。
プレミアムホーンの音色はローピッチが400Hz、ハイピッチが500Hzとなっており、音域はPIAAホーンなどの市販のホーンとほぼ同じとなっております。
トヨタ(TOYOTA) プレミアムホーン COLORRA FIELDER カローラフィールダー 【 NZE141G/144G ZRE142G/144G 】...
ラジエターフードパネルを外す
最初にエンジンルーム内前方にあるラジエターフードパネルを取り外します。
プッシュリベットクリップで7か所止まっているので、リベットクリップ真ん中にあるピンを押し下げてロックを解除するとプッシュリベットクリップを上に引き抜くことが出来ます。
全てのプッシュリベットクリップを取り外したら、ラジエターフードパネルを持ち上げて純正ホーンが上から見える状態にします。
ちなみにフロントバンパーを取り外して交換した例も見ましたが、手が入らないというわけではないので、そこまでする必要はありません。
それにしてもエアダクトの開口部が・・小さいですね。
純正のホーンを取り外す
90系のノアとヴォクシーは車両右側の一か所にホーンが付いているだけなので、取り外し自体は簡単です。
純正ホーンに付いているコネクターを外して、ホーンを固定しているM8ボルトを12mmのラチェットレンチやスパナ等を使って緩め、ボルトをアンダーカバーに落とさないように慎重にホーンを取り外します。
何故一個だけにしたのかは分かりませんが、どおりで音がしょぼいわけだ・・って思いました。
純正ホーンが取り付けられていた場所にプレミアムホーンを取り付ける
車両右側の純正ホーンが取り付けられていた位置にプレミアムホーンの片側を取り付け、内部に水が溜まってしまわないように渦巻き開口部が必ず下になるようにします。
右と左どちら向きでも大丈夫ですが、ハイブリッド車の場合は、車両接近通報装置のスピーカーが左側に取り付けられているため、干渉しないようにハイピッチを純正ホーンの位置に取り付けます。(渦巻き開口部が車両外側)
車両側ステーにネジ山が切ってあるので、表側から締め付けトルク17N・mで8mmボルトを締めこんで固定をするだけなので、取り付けはとても簡単です。
車両接近通報装置の隣にローピッチのプレミアムホーンを取り付ける
純正ホーンが取り付けられていた場所の反対側に、M8ボルトを取り付けられる穴が空いていますが、右側のようにナットが溶接されているわけではないので、M8のボルトとナットを使用して固定します。
ハイブリッド車の場合は車両接近通報装置のスピーカーが取り付けられているので、ホーン本体と車両接近通報装置が干渉しないようにご注意下さい。
ヴォクシーとノアのハイブリッドにおいては、ホーンの開口部が外側になるように取り付けられれば、車両接近通報装置に干渉せずに取り付ける事ができます。
通常はボルトを表側に付けてナットを裏側に付ける例がほとんどですが、トラック架装屋時代の名残で私の場合はナットが表側です。
詳しい理由は緩んだ時に目視しやすいのもありますが、こちらの方がしっかりと締まる事も理由の一つです。
ちなみに2つのホーンのステーを抱き合わせにして斜めに取り付ける例を見た事がありましたが、グリルからチラ見えするホーンの姿では、左右を別々に取り付けた方が個人的に美しいかなと思います。
分岐ハーネスを取り付ける
カローラフィールダー用プレミアムホーンに付属している分岐ハーネスを、両側に取り付けたプレミアムホーンのコネクターと車両側コネクターの3か所に取り付けます。
カローラフィールダー用でも配線加工無しで取り付ける事ができますが、左右のホーンに向かうハーネスの長さが同じなので、隠すように美しく配線をするのであれば、左側だけ配線を少し延長して見えにくくした方が見た目が綺麗に収まるのかと思います。
ラジエターコアと接触しないように真ん中のステーの裏側でタイラップで固定をしてプレミアムホーンへの交換取り付け作業は終了です。
左側用のプレミアムホーンを取り付けるM8のボルトとナット、分岐ハーネスを固定するタイラップや配線ステッカーを購入するのみなので、それ以外はポン付けで簡単に交換をする事ができました。
ホーンの音を出してみて問題が無ければ、最後に一番最初に取り外したラジエターフードパネルを取り付けて完了です。
7か所のプッシュリベットクリップは、真ん中のピンを上に持ち上げて、穴にプッシュリベットクリップを入れてから真ん中のピンを元の位置に押し込むと完全に固定されます。
プレミアムホーンに限らず、90系ヴォクシーとノアのホーン交換作業は意外と簡単なんですよね。
プレミアムホーンに限らず、シングルホーンから社外ダブルホーンに交換をする時も、分岐ハーネスをベースに社外ホーンに対応したコネクターを取り付けるのが良いでしょう。
純正と変わらない見た目で、ワンタッチ分岐コネクターで起こりうる接触不良も回避できますので、アルファホーンなどの社外品に交換する際も、分岐ハーネスをベースに加工をするのがオススメです。
購入するならカローラフィールダー用
難しい事を考えずにポン付けできるだけではなく、車両の売却時に純正状態に復帰しやすく、配線の加工痕を純正ハーネスに残してしまって売却時の査定に影響させてしまう事もありません。
メルカリやヤフオクなどでも中古品が出品されていますが、Amazonで販売しているカローラフィールダー用は、分岐ハーネスとポン付け可能なプレミアムホーン本体がセットで入っているので、90系VOXYとNOAHに取り付けるセットとしてオススメです。
トヨタ(TOYOTA) プレミアムホーン COLORRA FIELDER カローラフィールダー 【 NZE141G/144G ZRE142G/144G 】...
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