トヨタのミニバン、90系ヴォクシーとノアは運転席と助手席からサードシートまでフルフラットにできるのか?また、車中泊に最適なシートアレンジや寝るスペースを確保できる最大の搭乗人数についてフラットにする座席を組み合わせながら検証してみました。
※この記事では、90系ヴォクシーとノアのガソリン車とハイブリッド車共通のシートアレンジを解説していますが、ZWR90W/ZWR95W/MZRA90W/MZRA95Wにおいて7人乗りの2列目キャプテンシート仕様を対象とした記事になっております。
記事内の目次
トヨタのミニバン 90系ヴォクシーとノアはフルフラットにできるのか?車中泊向けシートアレンジはどれ?
ヴォクシーとノアはフルフラットにならない
いきなり結論から言っちゃいますか?って感じですが、90系ヴォクシーとノアはフロントシートからサードシートまでの全てのシートを倒して就寝スペースを作る、フルフラットシートには対応しておりません。
運転席と助手席のフロントシートとセカンドシートを組み合わせるフロントフラットソファーモードか、セカンドシートとサードシートを組み合わせるリアフラットソファーモードのどちらかになります。
この状態がリアフラットソファーモードになりますが、助手席は一番前まで移動させている状態になりますので、後ろで横になっている人の足にさえ当たらなければ、フロントシートの人も何とか寝れそう。
リアフラットソファーモード
一人旅で車中泊をする時は、セカンドシートとサードシートを組み合わせるリアフラットソファーモードで寝る事が多いのですが、こちらのシートアレンジは、運転席のポジションを変える事なくカーセッ・・・就寝スペースを作れる事にメリットがあります。
シートバックを枕代わりに使ってクッションも挟めば意外と快適で、アベンシスの時に全く寝れなかった事が嘘みたいに、朝まで爆睡が出来るようになりました。
むしろ、起きる予定だった時間よりも遅く起きて、1時間から2時間ぐらいは予定がずれ込む事もあるぐらい・・。
MOTAでは、バックドアを完全に締めるとサードシートが少し起き上がると記載しているが、実際にはヘッドレストを外せばフロアに対して水平になるようにはなっていますので、その点はご安心を。
デメリットとしては、サードシートの硬さと段差が気になるのと、体が痛くなりやすい所ですので、段差を埋めるようなクッションで完全なフラット状態を作るような対策は必要です。
大人2人と子供2人の家族旅行であれば、フロントシートを一番前まで移動させて、リアフラットソファーモードにしたシートに2人、フラットにはならないけどフロントシートに2人の最大4人までが寝れます。
子供であれば、サードシートの背もたれに1人、セカンドシートとサードシートの座面に2人がどうにか寝れると思うので、無理矢理ではあるけどパズルのように5人までが車中泊を出来るのかもしれません。
フロントフラットソファーモード
フロントソファーモードは運転席と助手席のフロントシートとセカンドシートを組み合わせるシートアレンジで、完全なフラット状態に持ち込むのであればサードシートを折りたたまなければいけません。
運転席のシートポジションが動いてしまう事がデメリットになりますが、ヘッドレストを枕代わりにすれば、リアフラットソファーモードよりも快適に寝る事ができるシートアレンジになります。
センターコンソールがやたらと低いなと思っていたけど、フロントソファーモードにして納得!
フロントシートを倒した時のために低くしているんですね。
また、S-Gの7人乗りとS-Zでは、左右セカンドシートの間に隙間が出来てしまうので、間を埋めない限りは最大で2人までしか寝る事は出来ません。
セカンドシートのセンターテーブルの形にへこんで、うまく膨らんでくれるかは分かりませんが、こんなエアークッションも見つけました。
シート下とラゲッジスペースを活用する事もできそう
かなり無理矢理な車中泊となりそうですが、リアフラットソファーモードであれば、セカンドシートの背もたれの下とサードシートの背もたれの下に空間が出来るので、横になれるぐらいの子供であれば、このフロアのスペースを活用して4人から5人。
フロアを有効活用するような車中泊をするのであれば、ラゲッジスペースに出来る大きなスペースを活用したフロントソファーモードの方が無駄になるスペースを減らせるのかもしれませんが、荷物を空きスペースにどのぐらいまとめられるかが重要になってくるかと思います。
段差が気にならないスーパーラゲッジモード
いっその事セカンドシートから後ろを外して横向きキャンピング仕様にしようかと思ったけど、平成29年7月26日以降に登録された新車キャンピングカーですらも、禁止されてしまったらしい。
筆者の場合は7人乗りのままである事が必須条件なので、ヴォクシーのサイズで本格キャンピングカーに変更するのは、ちょっと難しそうな感じです。
話は逸れましたが、セカンドシートを前に移動させてサードシートを格納する事で作る事が出来る、スーパーラゲッジモードも車中泊にオススメ!
最大でも3人が限度になるかと思いますが、寝袋などの寝具さえあれば、段差を全く気にしないで寝る事ができます。
車中泊に便利なカー用品
YOURS(ユアーズ)天井収納ネット
就寝スペースを最大限に確保するのであれば、YOURS(ユアーズ)の天井収納ネットを使用して、意外と嵩張る着替え用の衣類や取り外したヘッドレストなどの5kgまでの荷物をデッドスペースになりがちな天井に詰め込んでしまうのがオススメです!
車中泊やアウトドアを楽しむ予定があるのであれば、一度天井ネットを使ってみると、意外と大きな空きスペースが作れることに気付くはず!
YOURS(ユアーズ): 天井収納ネット 80x60cm 耐荷重量 5kg ポケット 車用収納 荷物 天井 収納 車中泊 便利 キ...
YOURS(ユアーズ)のNEW天井収納ネットについてはこちらの関連記事カードリンクにて詳しく説明をしております。
全高が高いミニバンやワンボックス車などはセカンドシート以降の頭上スペースがデッドスペースとなってしまいがちですが、この無駄なスペースを有効活用して、車中泊や災害時の避難時にも活用できるYOURS(ユアーズ)のNEW天井収納ネットをレビューします。 ※90系ヴォクシーとノアのガソリン車とハイブリ...
YOURS(ユアーズ)LEDルームランプ
天井収納ネットを設置すると、ルームランプの光が網目状に遮られて暗くなってしまうため、明るいLEDルームランプに交換をしておくと車中泊の準備などでも暗さを感じなくなります。
買い物や子供の送迎などに使う時でも、90系ヴォクシーとノアのルームランプは不便だと感じるぐらいなので、交換をしておくのは筆者的にオススメです。
YOURS(ユアーズ) 90系 ヴォクシー ノア 専用 LEDルームランプセット [基盤交換タイプ] [ホワイト] 純正 LED...
光量調整機能付きでハンダ付けが必要なルームランプではありますが、交換方法については、こちらの関連記事カードリンクにてご紹介しております。
暗い純正ルームランプのLEDを、明るさの調整が可能な光量調整機能付きでとても明るい、YOURSのトヨタ90系ノアとヴォクシー用爆光LEDルームランプに交換をいたしましたので、ラゲッジランプに引き続き取り付け方法の解説とレビューをしていきます。 ※この記事は、ヴォクシーとノアのガソリン車とハイブ...
車中泊エアマット
まだ購入はしておりませんが、シートの段差問題は車中泊用エアマットを使えば解決できそうですし、使用しない時は小さく折りたたむことが出来るので、収納時にラゲッジスペースを必要以上に占有しない点でもオススメです!
90系ヴォクシーとノアは少し狭く感じるかも
車両全長があと10cmでも長ければ良かったのかもしれませんが、アウトドア向けの使用用途としては、若干狭く感じてしまう車種なのかもしれません。
本格キャンピングカーや車中泊用途であれば、ハイエースクラスの大きさは必要なのかもしれませんが、ヴォクシーとノアで車中泊をするのであれば、収納スペースを確保して就寝スペースを最大限に作る事がポイントとなるのでしょう。
それを差し引いても、90系ヴォクシーとノアのハイブリッドシステムが生み出す、20km/lの燃費には代えられない部分はありますので、また何か収納用品や車中泊に便利なカー用品を見つけたら、このページにて追記していきます。
この記事へのコメントはありません。