スマートフォンやタブレット、一眼レフカメラ、三軸ジンバルなど、様々なUSB機器の充電に活用できるモバイルバッテリー「Anker PowerCore II Slim 10000」を紹介します。
10000mAhのバッテリー容量と最大18Wの急速充電に対応したAnker独自技術「PowerIQ 2.0」を搭載しており、接続機器に適した電圧と電流を自動的に調整できるのが特徴です。一般的な5V出力だけでなく、対応機器には最大12Vの電圧を供給できるため、DJI Ronin-Sなどの撮影機材の充電にも活用できます。
Anker独自のPower IQ2.0とは?
Anker独自のPowerIQテクノロジーとは、USBポートに接続された機器を自動的に識別し、対応する充電方式に応じて適切な電力を供給する技術です。
従来のPowerIQでは最大12Wの出力に対応していましたが、PowerIQ 2.0では最大18Wまで対応するようになり、Qualcomm Quick Charge 3.0との互換性も備えています。
USB Power Delivery(USB PD)とは異なる充電方式ですが、USB PDに対応していない機器でも、PowerIQ 2.0やQuick Chargeに対応していれば急速充電が可能です。
Anker PowerCore II Slim 10000の出力仕様は5~6Vで最大3A、6~9Vで最大2A、9~12Vで最大1.5Aとなっており、最大18Wの電力を供給できます。接続機器が対応している場合には9Vや12Vでの充電も可能ですが、すべてのUSB機器に高い電圧を供給できるわけではなく、機器側の対応規格によって充電速度や電圧が変わります。
特に一眼レフカメラや三軸ジンバルなどの撮影機材では、USB端子の形状が同じでも必要な充電規格が異なる場合があるため、対応する電圧や急速充電方式を確認することが重要です。
Anker Power Core Ⅱ Slimで充電が出来た機器
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- スマートフォン
- タブレット
- USB充電に対応したカメラ
- 3軸スタビライザー(DJI Ronin-Sなどの三軸ジンバル)
- USBレンズヒーター
Anker PowerCore II Slim 10000を購入するきっかけになったのは、DJI製三軸スタビライザー「Ronin-S エッセンシャルキット」を導入したことでした。
購入したキットにはUSB充電器が付属していなかったため、手持ちの充電器で何とかなるだろうと考えていたのですが、実際にはUSB Type-C接続の充電器やUSB PD対応充電器を試しても、うまく充電できなかったのです。
当時はUSBの急速充電規格について詳しくなかったのですが、調べてみると、Ronin-SはQualcomm Quick Chargeに対応した充電器を使用する必要があることが分かりました。
そこで、Quick Chargeと互換性のあるAnkerのPowerIQ 2.0に注目し、対応するモバイルバッテリーやUSB充電器に買い替えることにしました。
その結果、Anker PowerCore II Slim 10000を使用してDJI Ronin-Sの充電に成功。さらに、iPhone X、iPhone SE(第2世代)、DJI RS 2、Sony α7S、COOWOOの結露防止レンズヒーターなど、様々な機器で使用することができました。
また、高画質な4K映像の撮影に使用しているシネマカメラ「Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K(BMPCC6K)」でも、USB Type-C端子を利用した内蔵バッテリーへの補助的な充電を確認できました。
ただし、BMPCC6KのUSB Type-C端子による充電と、外部12V電源端子からの給電は異なる仕組みです。USB Type-Cからの充電は主にカメラの電源を切った状態で内蔵バッテリーを充電するためのもので、撮影中にカメラを連続駆動させる外部電源として使用できるわけではありません。
なお、ここで紹介した機器との組み合わせは私自身の使用環境で確認した結果であり、メーカーがすべての組み合わせでの動作を保証しているわけではありません。特に撮影機材への給電では、対応電圧や必要電力を事前に確認することをおすすめします。
Anker Power Core Ⅱ Slimのレビュー

Anker PowerCore II Slim 10000は、10000mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、厚さ約16mm、重量約210gに抑えられたスリムなモバイルバッテリーです。
スマートフォンを複数回充電できる容量があり、実際に使用してみても、外出先でのスマートフォンの充電や撮影機材の電源確保に十分活躍してくれています。ただし、充電できる回数は機種や使用状況によって異なり、10000mAhという表記容量をそのまま接続機器のバッテリー容量と比較できるわけではありません。
特に便利だったのは、DJI Ronin-SとBMPCC6Kを組み合わせた撮影環境です。
Ronin-Sのアクセサリー電源からBMPCC6Kへ給電していた際には、カメラ側の電力消費が影響しているのか、ジンバルのモーターの挙動が不安定になることがありました。
ところが、Anker PowerCore II Slim 10000をRonin-SのUSB Type-C端子に接続してみたところ、私の環境では不安定な挙動が収まり、動作が安定することがありました。
ただし、これがモバイルバッテリーからの給電による効果なのか、ほかの条件が影響していたのかまでは検証できていません。また、Ronin-Sのアクセサリー電源には出力上限があるため、BMPCC6Kのような消費電力の大きい機器を接続する場合には注意が必要です。
Anker PowerCore II Slim 10000の出力端子はUSB Type-Aが1ポートのみですが、対応するケーブルを使用することでUSB Type-C、Mini USB、Micro USBなどを採用した機器にも接続できます。
ただし、端子形状を変換するだけでUSB PDなどの充電規格まで変換できるわけではありません。特に12V出力が必要な機器では、使用するケーブルと機器の対応規格を確認する必要があります。
スマートフォンの充電はもちろん、撮影中の機材の充電やレンズヒーターへの給電にも使えるため、様々な撮影機材を持ち歩く際には便利なモバイルバッテリーだと感じました。
Anker Power Core Ⅱ Slimのスペック
| サイズ | 約137 x 66 x 16mm |
| 重さ | 約210g |
| 入力 | 5V – 2A / 9V – 2A |
| 出力 | 5-6V = 3A / 6-9V = 2A / 9-12V = 1.5A |
| バッテリー容量 | 10000mAh |
| 対応機種 | iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max / iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max / 11 / 11 Pro / 11 Pro Max / SE (第2世代) / XS / XS Max / XR / X / 8 / 8 Plus 他 |
| パッケージ内容 | Anker PowerCore II Slim 10000、Micro USBケーブル(60cm)、トラベルポーチ、取扱説明書、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後)、カスタマーサポート |
| 製品型番 | A1261011 (ブラック) |
Anker PowerCore II Slim 10000は、10000mAhの容量と最大18Wの急速充電に対応した使い勝手の良いモバイルバッテリーですが、執筆時点では取り扱いを終了している販売店も見られました。
そこで、同じAnker製でバッテリー容量が近いモバイルバッテリーも紹介しておきます。
ただし、同じ10000mAhの製品でもPowerIQ 2.0やQuick Chargeへの対応状況、USB PDの有無、最大出力電圧などは異なります。特にDJI Ronin-Sなどの撮影機材に使用する場合には、容量だけでなく充電規格も確認してから選ぶことをおすすめします。
紹介している商品は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイトから購入できます。








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