Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどの動画編集ソフトに対応する、高性能ノイズ除去プラグイン「Neat Video V5」を紹介します。高ISO感度で撮影した動画に発生するザラつきや色ノイズを軽減し、映像のディテールをできるだけ残しながら綺麗に仕上げられるのが特徴です。この記事では、Neat Video V5のノイズ除去効果を比較動画で検証するとともに、Premiere Proでのインストール方法、設定、使い方、Home版とPro版の違い、購入手順まで解説します。
ノイズ除去ソフト Neat Videoとは?
暗い場所で動画を撮影すると、ISO感度やゲインを上げた影響で高感度ノイズが目立つことがあります。また、編集時の大幅な露出補正やカラーグレーディングによって、もともと目立たなかったノイズや圧縮由来のアーティファクトが強調される場合もあります。
こうした映像を見やすく仕上げるには、ノイズリダクション(ノイズ軽減)処理が効果的です。ただし、ノイズを強く除去しすぎると輪郭や細かな質感まで失われ、不自然にぼやけた映像になるため、ノイズの低減量とディテールの保持を両立させることが重要になります。
動画編集を始めた頃は、Adobe Premiere Elementsを使用していました。Premiere Proに比べて機能が簡略化された編集ソフトで、当時使っていた環境では満足できる高度なノイズ除去機能がなく、別の方法を探していました。
そこで導入したのが、ABSoftが開発した動画向けノイズ除去プラグイン「Neat Video」です。撮影した映像のノイズを分析し、輪郭や質感をなるべく残しながら高感度ノイズを軽減できる点が魅力です。
現在はAdobe Premiere ProとDaVinci Resolveで使用しています。動画編集ソフトに搭載された標準の補正機能だけでは思うような結果が得られない場合でも、Neat Videoを追加すれば、編集作業の中で高度な時間方向・空間方向のノイズ処理を行うことができます。
Neat Videoが対応するソフトウェアやシステム要件
Neat Video V5は、Adobe製品のほか、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、Vegas Pro、EDIUSなど、多くの動画編集ソフト向けに提供されています。以下は記事で取り上げた対応ソフトの一覧です。
※以下の対応バージョン一覧には記事への追記時点の情報が混在しています。「2019年6月・Version 5.0.3」の対応状況をそのまま示す一覧ではありません。購入前には使用するNeat Videoのバージョンと編集ソフトの組み合わせを公式サイトで確認してください。
- Adobe After Effects 2025 / 2024 / … / 2020 / 2019 / CC 2018 / 2017 / 2015 / 2014 / CC / CS6 / CS5.5 / CS5
- Adobe Premiere Pro CC 2025 / 2024 / … / 2020 / 2019 / CC 2018 / 2017 / 2015 / 2014 / CC / CS6
- Adobe Premiere Elements 2025 / 2024 / … / 2019 / 2018 / 15 / 14 / 13 / 12
- Apple Final Cut Pro X (10.5.2 or newer)
- Apple Motion 5 (5.5.1 or newer)
- Blackmagic Design Davinci Resolve / Resolve Studio 19 / 18 / 17 / … / 14 / 12.5 / 12 / 11 / 10
- OFX Hosts
Foundry Nuke 15 / 14 / … / 6 / 5.1+
(commercial version only)
Foundry Nuke Indie 15 / 14 / 13 / 12.2v3+
Blackmagic Fusion Studio 19 / 18 / 17 / 16 / 9 / 8 / 7.7+
Eyeon Fusion 7 / 6 / 5.3+
Assimilate Scratch 9 / 8 / 7 / 6.1+
FXHOME HitFilm Pro 2023 / 2022 / 2021 / 16 / 15 / … / 7 / 6 / 2017 / 4
SGO Mistika Boutique 10+ / 8.8+
SGO Mistika 8.2+ / Mamba 2
Quantel Rio 4 / Pablo Rio 2.1.4+
Natron 2.0.5+
HS-ART DIAMANT-Film Restoration & DustBuster+ 15 / 14 / … / 5 / 4.5+
BorisFX Silhouette 2024 / 2023 / 2022 / 2021 / 2020.5.5+
IDT Vision Motion Studio 2.12+ - Magix Vegas Pro 22 / 21 / … / 14 / 13
Magix Vegas Movie Studio (Platinum/Suite) 17 / 16 / 15 / 14 / 13
Sony Vegas Pro 13 / 12 / 11 / 10
Sony Vegas Movie Studio 13 / 12 / 11 - MAGIX Video Pro X (X16 / X15 / … / X9 / X8) / X7 / X6
MAGIX Movie Edit Pro (Video Deluxe) 2023 / 2022 / … / 2017 / 2016 / 2015
MAGIX Movie Studio 2025 / 2024 / 2023 / 2022 / 18 - grass valley Edius Pro / Workgroup 11 / X / 9 / 8 / 7 (64-bit)
Neat Videoは、基本的に使用する編集ソフトごとに専用のプラグインとライセンスが用意されています。Premiere Pro用を購入しても、そのライセンスだけでDaVinci Resolve用を利用できるわけではありません。複数の編集ソフトで使用したい場合は、それぞれに対応する製品、または対象製品を組み合わせたバンドル版を選ぶ必要があります。
私もPremiere Pro用とDaVinci Resolve用の両方を使用していますが、特に4Kなどの高解像度映像ではGPUのビデオメモリー(VRAM)消費が大きくなることがあります。使用可能なVRAM容量は編集ソフトや解像度、フィルター設定によって異なるため、8GB以上を一律の必須条件と考えるのではなく、実際の環境に応じて確認することが大切です。
Neat Videoの実力が凄い!サンプル映像を公開!
Neat Videoの「Reduce Noise V5」を適用する前後の比較画像です。高感度撮影に強いSony α7Sと外部レコーダーATOMOS NINJA ASSASSINを組み合わせた映像でも、ISO10000を超えるような条件では高感度ノイズが目立つことがあります。
このようにザラつきが気になる映像でも、適切なノイズプロファイルを作成してフィルターを調整すると、細部の質感をできるだけ保ちながらノイズを大幅に軽減できます。実際の仕上がりは素材や設定によって変わるため、輪郭や暗部を確認しながら調整しています。
ABSoft Neat Video-best noise reduction for digital video ノイズ軽減プラグイン ニートビデオ
こちらは、実際にYouTubeへ公開したNeat Videoのノイズ除去効果を確認できる比較動画です。
Sony α7Sで撮影した高ISO感度の動画に強めのノイズリダクションを適用したところ、目立っていた細かなザラつきは大きく減少しました。一方、暗部にはブロック状のノイズが少し残っており、すべての種類のノイズを完全に除去できるわけではないことも分かります。
以前使用していたNeat Video V4の最終版4.8.5では、私の編集環境ではGPUを十分に活用できず、ノイズ処理に長い時間がかかっていました。
V5ではCPU・GPUを使ったノイズ処理が最適化され、公式発表では使用環境によってV4の最大3.5倍の処理速度とされています。私の環境でもGPU使用率が70~90%程度まで上がり、処理が速くなったと感じました。ただし、これはNeat Video自体の処理速度であり、動画全体のエンコード時間が同じ割合で短縮されるとは限りません。
Neat Videoには無料で試せるデモ版がありますが、機能制限のないHome版とPro版はいずれも有料です。
Home版とPro版の大きな違いは、ノイズ処理できるフレームの最大解像度です。Home版は1920×1080まで、Pro版は解像度の制限がないため、4Kや8Kの動画全体にノイズ軽減処理を適用したい場合はPro版が必要です。
また、Home版は非商用利用向け、Pro版は商用利用が認められています。仕事として映像制作を行う場合や、収益化を含む利用を想定している場合は、ライセンス条件を確認したうえでPro版を選んでください。
| Neat Video V5 for Adobe Premiere | Home | Pro |
| Maximum frame size(最大解像度) | 1920×1080 | unlimited(無制限) |
| Ability to use two or more GPUs simultaneously(マルチGPUエンコード) | No | Yes |
| Licensed for commercial use(商用利用ライセンス) | No | Yes |
| Price | $74.90 | $129.90 |
次の動画は、Sony α7SとATOMOS NINJAを使用して撮影した宮城県多賀城市「多賀城跡あやめまつり」のライトアップ映像です。高感度ノイズや階調の粗さが目立つ素材にNeat Videoを適用しました。
8bitのS-Log2素材は、大きなカラーグレーディングを行うとバンディングが目立ちやすくなる場合があります。今回の映像では高感度ノイズを抑えるとともに、目立っていた階調の乱れも一部軽減できました。ただし、失われた階調情報を完全に復元する効果ではありません。
[4K]花の名所 多賀城跡あやめまつり(宮城県多賀城市) ライトアップ Tagajō Iris Flower Festival in Miyagi Japan
Neat Video デモ版のインストールや設定方法
Neat Video v5のインストール方法
Neat Videoのダウンロードや購入が可能な公式ホームページはこちら
国内で購入できる販売店もありますが、私はアップグレードやライセンス管理、サポート窓口を確認しやすい公式サイトから購入しました。販売店によって購入後の手続きが異なる場合があるため、事前に条件を確認すると安心です。
記事掲載時の公式サイトでは、トップページのメニューからダウンロード画面へ進み、Neat Videoのデモ版を入手できました。上の画像で青枠になっている箇所がその入口です。
操作案内は英語表記が中心ですが、使用する編集ソフトを選んで順番に進めれば、ダウンロード自体は難しくありません。
ダウンロードページで使用する動画編集ソフトを選択すると、対応バージョンやシステム要件、デモ版のダウンロード項目が表示されます。間違った種類のプラグインを選ばないよう、Premiere Pro用かDaVinci Resolve用かを確認してください。
Adobe Premiere Pro用の場合は「Demo Plug-in」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。記事掲載時の画面にはStandard VersionとSecond Revisionがあり、Second RevisionはPremiere Proとの互換性に配慮して別のAPIを使用する構成でした。
使用するPremiere Proのバージョンによって相性が異なる可能性があるため、配布ページの説明を確認して適切なものを選びます。両方を試す場合も、プラグインの認識状態や動作を確認しながら進めてください。
当時のダウンロードファイル名は「NeatVideo5PR-Demo-64bit-Setup.exe」でした。ダウンロードしたインストーラーを起動して、セットアップを開始します。
インストーラーが起動したら、デモ版を導入する場合は「Install Demo edition」をクリックします。
「Abort installation」はセットアップの中止、「Download purchased version」は購入済み製品のダウンロードページへ進むための項目です。
通常は「Next」をクリックして進めればインストールできます。インストール先は変更可能ですが、編集ソフトにプラグインが認識されない原因になる場合があるため、特別な理由がなければ標準のフォルダーを選ぶのが無難です。
インストールが終わったら「Finish」をクリックしてセットアップを終了し、Premiere Proを起動してプラグインが追加されたか確認します。
Neat Video v5デモ版の使用方法
Premiere Proへのインストールに成功すると、「ビデオエフェクト」の一覧に「Neat Video Reduce Noise v5」が表示されます。
表示されない場合は、インストールしたプラグインの種類、Premiere Proとの互換性、インストール先などを確認してください。必ずしもカスタムフォルダーだけが原因とは限りません。
タイムライン上のクリップへ「Reduce Noise v5」を適用したら、エフェクトコントロールから設定画面を開き、ノイズプロファイルの作成に進みます。
上の画像が「Neat Video Reduce Noise」の設定画面です。
「Auto Profile」をクリックすると、映像内の比較的均一な領域が自動選択され、その範囲のノイズを分析します。この例では、自動選択した領域の品質評価(Quality)が47%と表示されました。
自動選択した範囲が適切でない場合は、映像上をドラッグして青い選択枠の位置や大きさを調整し、手動でノイズのサンプル領域を指定することもできます。
枠が小さすぎると分析に使える情報が不足し、反対に大きくしすぎて模様や輪郭を含むと「Not Uniform」と表示される場合があります。夜空や平滑な壁など、細かな模様の少ない領域を適切な大きさで選び、「Build Profile」でノイズプロファイルを作成してください。Qualityの数値だけでなく、実際の画質を見ながら判断することが大切です。
ノイズプロファイルを作成したら、プレビューで効果を確認して「Apply」をクリックします。Premiere Proの編集画面へ戻った後、通常どおり動画を書き出せば、設定したノイズ除去が反映されます。
Neat Videoは処理負荷が高いエフェクトのため、基本的なカット編集やカラー調整を済ませてから適用する方法もあります。ただし、ノイズ特性が異なる素材へ同一設定を一括適用すると適切に処理できない場合があるため、調整レイヤーやネストを使う場合もクリップごとの違いに注意が必要です。
書き出し時のGPUメモリー不足やソフトウェアの強制終了に備え、Neat Videoを適用する前にプロジェクトを保存しておくことをおすすめします。
例えば、地面の模様や木の葉など細部の多い部分をノイズサンプルとして選ぶと、本来のディテールまでノイズと誤認識することがあります。そのまま強く処理すると、細部が潰れた不自然な映像になるおそれがあります。
ノイズの分析には、模様が少なく均一な暗い空や壁など、もともと細かな質感が少ない領域を選ぶとよいでしょう。
Neat Video v5 Home版 Pro版 購入方法
Neat Video V5は、記事掲載時の公式サイトで「Purchase」を選び、購入するプラグインの種類を指定して注文する方式でした。まず、利用する動画編集ソフトに対応した製品を選択します。
製品の種類やエディションを間違えないよう、決済前に注文内容と返金・キャンセル条件を確認してください。
V5の購入画面には、複数の編集ソフト向けプラグインをまとめて購入できるバンドル版も用意されていました。
DaVinci Resolveでカラーグレーディングを行い、Premiere Proでカット編集を行うなど、複数のソフトを使い分ける場合に便利です。個別に購入する場合と価格や対象製品を比較して選んでください。
フルHDまでの個人・非商用利用であればHome版、4Kや8Kの高解像度映像を編集する場合や商用利用をする場合はPro版を選びます。
今後、フルHDを超える動画を制作する可能性がある場合は、最初からPro版を選択するという考え方もあります。
「My Order」は、選択した製品やライセンス数など、注文内容を確認するための画面です。
購入規約を確認したら、「I agree to Terms and Conditions below」の横にチェックを入れます。
以下は、記事執筆時に確認した購入規約の内容を分かりやすくまとめたものです。実際の購入時には画面に表示される英文の正式な規約を確認してください。
使用許諾契約:注文する製品の使用許諾契約を確認し、内容を理解して同意する必要があります。
製品ごとにライセンス条件が異なる場合があるため、購入するエディションの条件を確認します。
ライセンス数:シングルコピーライセンスと複数コピーのライセンスが用意されています。
シングルコピーライセンスでは、所定の条件のもとでデスクトップとノートパソコンなどにインストールできますが、同時に利用できるのは1台です。
複数のコンピューターで同時に使う場合は、必要なライセンス数を購入します。
注文画面でライセンス数を指定できる場合は、実際に使用する台数に合わせて確認します。
決済方法:当時の購入画面では、オンライン決済サービスを通して購入手続きを行う方式でした。
決済時には販売・決済事業者の画面へ移動する場合があります。
当時はクレジットカード、PayPal、銀行送金などが案内されていました。
利用可能な支払方法や決済に必要な日数は、選択する方法によって異なります。
通貨と税金:販売価格は米ドルまたはユーロで表示される場合があります。
表示通貨は注文画面で確認します。
表示価格に税金が含まれていない場合があります。
居住国や購入条件に応じて、決済時に税金が加算されることがあります。
プライバシー:注文時にはプライバシーに関する案内を確認します。
注文とライセンスの発行:注文後、決済や内容の確認が行われます。
入力情報に不備などがある場合、注文の確認や承認に時間がかかることがあります。
注文が承認されると、ライセンスやダウンロード方法がメールで案内されます。
メールアドレスは正確に入力し、案内メールを受信できるように設定してください。
案内メールが届くまでの時間は、決済方法や処理状況によって変わります。
届かない場合は迷惑メールフォルダーなどを確認し、必要に応じて公式サポートへ問い合わせます。
製品は公式サイトからダウンロードする方式でした。
案内された手順に沿ってログインし、購入済み製品のインストーラーを入手します。
製品版の利点:デモ版に設けられた制限が解除されます。
Pro版では、使用許諾条件に従って商用利用ができます。
同じメジャーバージョン内の更新について、当時は無償提供の案内がありました。
上位のメジャーバージョンへのアップグレードには、既存ユーザー向けの優待制度が用意されていました。
アップグレード条件や割引は、購入時期などによって変わることがあります。
購入した製品については、提供条件に従って技術サポートを受けられます。
要望や不具合について、開発元へフィードバックすることも可能です。
こうしたサポートや製品改善の仕組みも、製品版を利用する利点の一つです。
規約を確認して同意できたら「Check Out」をクリックし、次の決済画面へ進みます。
注文を確定する前に、製品の種類、金額、ライセンス数を必ず確認してください。
カートに入れたNeat Videoのバージョン、対応編集ソフト、Home版・Pro版の区別を確認してから、請求先情報を入力します。
必須項目には入力漏れがないようにしてください。
記事掲載時の画面では日本語表示に切り替えられましたが、請求先の住所は英語表記でも入力できました。
日本の住所を英語で記入する場合は、一般的に番地、町名、市区町村、都道府県の順になります。例えば仙台市なら「Sendai」、宮城野区なら「Miyagino-ku」のように記入できます。
電話番号に日本の国番号を付ける場合は、先頭の「0」を外して「+81」を付けます。例えば「090」で始まる携帯電話番号は「+8190…」という形式です。
記事掲載時の画面ではクレジットカードやPayPalなどの支払方法が案内されていました。希望する方法を選び、必要な情報を入力します。
入力内容を確認したら、画面下部の「今すぐ購入」または「Buy Now」をクリックして注文を確定します。
注文後は登録したメールアドレス宛てに確認メールやライセンス情報が届くため、受信トレイと迷惑メールフォルダーを確認してください。
Neat Video V5 購入後からインストールまで
注文内容の確認後、登録したメールアドレスに購入確認やダウンロード方法、ライセンス情報などが案内されます。メールが届くまでの時間は注文状況によって異なります。
案内メールには英語の項目もありますが、「Windows Version」「Logon Page」「Username」「Password」などを確認すれば、ダウンロードやログインの手順を進められます。
案内メールに記載されたユーザー名とパスワードなどをログイン画面に入力し、「LOG IN」をクリックします。「Remember me」はログイン情報を記憶するための項目です。共用パソコンではチェックしない方が安全です。
購入アカウントのログイン情報とライセンスの「Registration code」は用途が異なります。案内に従って必要な項目を入力し、メールや登録コードを第三者へ公開しないよう注意してください。
記事掲載時には、購入済み製品のページから旧バージョンを含む製品のインストーラーを確認できました。入手できるバージョンは購入したライセンスの条件によって異なります。
V5 Pro版のWindows用インストーラーは、製品によって「NeatVideo5○○-Pro-64bit-setup.exe」のような名称でした。ファイル名の「○○」部分は対象ソフトを示しており、Premiere Pro用とResolve用では異なります。
セットアップ画面に従って使用許諾契約へ同意し、通常は標準設定のままインストールを進めます。
デモ版と同様に、インストール先を独自に変更すると編集ソフトにプラグインが認識されないことがあるため、特別な事情がなければ標準のフォルダーを使用してください。
完了後に動画編集ソフトを起動し、Neat Videoが正しく認識されているか確認します。
Neat Video v5の初期設定
Adobe Premiere Proでは、まずクリップをタイムラインに配置し、ビデオエフェクト一覧から「Neat Video Reduce Noise v5」を選択します。
クリップに適用すると、エフェクトコントロールに「fx Reduce Noise v5」が表示されます。その設定ボタンをクリックすると、Neat Videoの専用画面が開きます。
製品版の初回起動時には、ライセンス情報の入力画面が表示されます。購入時のメールに記載された「Neat Video 5 Pro license (Win)」などの項目を確認してください。
「Name」「Organization」「Number of copies」「Registration code (Win)」など、メールに記載されている情報を対応する欄へ入力してライセンスを登録します。Mac版の場合はMac用の登録情報を使用してください。
もう一つ確認しておきたい初期設定が、CPUとGPUを使ったノイズ処理のパフォーマンス設定です。「Tools」から「Performance」を開いて、使用環境に適した処理方法を選びます。
「Use GPU Only」や「Use CPU and GPU」を選ぶと、GPUを利用したノイズ処理が行えます。GPUメモリーの使用量を調整できる環境では、ほかの処理に必要な余裕を残して設定すると、メモリー不足の発生を抑えやすくなります。
私の環境でも、VRAMの使用量を限界近くまで上げると、書き出し中にメモリー不足のエラーが発生することがありました。GPUを最大限に使う設定が必ずしも安定した設定とは限りません。
「Performance」の「Optimize Settings」をクリックすると、CPUやGPUの組み合わせをテストし、Neat Videoのノイズ処理速度を比較できます。
「START」を押すと、CPUのみ、GPUのみ、CPUとGPUの併用など、利用可能な構成でベンチマークを実行します。表示される処理速度を参考に、最も効率のよい組み合わせを選択します。
私の環境ではPremiere Proのほかの処理とGPUの負荷が重ならない条件で、Neat VideoにGPUの処理能力を多く割り当てた構成が高速でした。ただし、最適な組み合わせはPC構成やエフェクトの使用状況によって変わります。
最後に「Accept Best Combination」をクリックすると、テスト結果に基づく推奨設定が適用されます。
Neat Video v5の操作方法 Prepare Noise Profile
「Prepare Noise Profile」では、Auto Profileでノイズサンプルを自動検出し、必要に応じて選択枠を調整してBuild Profileで再分析できます。
右側の「Profile Check」は、作成したノイズプロファイルが実際の映像に合っているかを確認するための表示機能です。思ったようにノイズが減らない場合は、サンプル領域やノイズレベルを見直します。
「Profile Check」を有効にした状態で右側の「Noise Level」を増減させると、ノイズをどの程度強く検出するかを調整できます。
Noise Levelを高くするとノイズ除去が強く働く一方、もともとの輪郭や細かな質感まで失われる場合があります。滑らかさを優先しすぎず、プレビューを拡大してディテールが残っているか確認しながら設定します。
Auto Profile
現在表示しているフレームから、ノイズ分析に適した領域を自動的に探してノイズプロファイルを作成します。青い枠が表示されるので、選択した場所に模様や細かな輪郭が含まれていないか確認してください。
Build Profile
青い選択枠を手動で移動・調整した後にノイズプロファイルを作成する操作です。
Auto Profileの品質評価が低い場合や、選択範囲に地面の模様、壁の凹凸、布のしわなどが含まれていた場合は、均一な部分へ枠を移動して再度分析すると、不要なディテールの消失を抑えやすくなります。
Load Profile
保存済みのノイズプロファイルを読み込んで利用する機能です。撮影条件やノイズ特性が同じ素材では設定を再利用できますが、ISO感度や露出などが異なる場合はクリップごとに作り直した方が適切な結果になることもあります。
プロファイルの保存は、画面上部の「Profile」メニューや保存アイコンから行えます。
Profile Check
ノイズプロファイルの精度を視覚的に確認するための表示です。残っているノイズやディテールの状態を見ながら、プロファイルの適否を判断します。
Generic Profile
素材内に十分なノイズサンプル領域がない場合などに、汎用的なノイズプロファイルを利用する機能です。
実際のノイズと合わない設定では輪郭が不自然になることがあるため、「Generic Noise」などの値を調整し、プレビューを確認しながら素材に合わせていきます。
Neat Video v5の操作方法 Adjust and Prevlew
Neat Video V5には、設定項目を絞った「Beginner Mode」と、細かな調整ができる「Advanced Mode」があります。
Beginner Modeは操作が簡単で、最初に試すには便利です。一方、ノイズの種類や映像の動きに合わせて追い込みたい場合には、Advanced Modeで各フィルターを個別に調整した方が狙った仕上がりに近づけやすくなります。
Temporal filterの設定と説明
Neat Video V5は、前後のフレームを参照する時間方向のフィルター(Temporal Filter)と、各フレーム内の情報を使う空間方向のフィルター(Spatial Filter)を組み合わせてノイズを軽減します。
Temporal Filterでは、中心となるフレームの前後をどこまで参照するかを「Radius」で指定します。
画像の設定例でRadiusを4にした場合、中心フレームの前後4フレームずつを処理に利用します。参照するフレームを増やすことでノイズの分析に役立つ場合がありますが、処理負荷が上がり、動く被写体では残像などの副作用が出ることもあります。
「Quality Mode」はNormalとHighから選べます。Highはより高品質な処理を目指す設定ですが、CPU・GPUの負荷や処理時間が増えることがあります。
時間方向のノイズ除去は、フレーム間で変化するランダムノイズに対して特に有効です。ただし、被写体の動きが大きい場面や設定が強すぎる場合は、残像や不自然な質感が発生することがあるため注意が必要です。
Temporal Noise
「Temporal Noise」は時間方向のノイズ検出・軽減量を調整する項目です。「Noise Level Check」の「Begin」を押すと、効果の対象を確認するための青いマスクが表示されます。
Noise Levelを上げると青い表示範囲が広がることがありますが、数値を高くしすぎると本来のディテールも失われやすくなります。ノイズを完全に消そうとするのではなく、わずかに残す程度から調整すると自然な映像に仕上げやすくなります。
「Local Flicker」は映像の一部分で起こる明るさのちらつきを軽減するための機能です。「Play All」で再生しながら、フリッカーが不自然にならない範囲で調整します。
LED照明などの周期的な点滅とカメラの撮影条件が合わない場合、映像にフリッカーが記録されることがあります。撮影後に目立ったちらつきを抑えたい場合に役立ちますが、症状によっては完全には除去できません。
Repeated Frames
同じフレームが繰り返される素材や、複数フレームでノイズパターンが繰り返される素材に対応するための機能です。必要に応じて調整するとノイズ分析が改善される場合がありますが、強くしすぎるとディテールが失われることがあります。
Jitter of Details
「Jitter of Details」は、細部が揺らいで見える現象を抑える機能です。主に圧縮処理などによって発生する、輪郭や細かな模様のちらつきを軽減します。
Dust and Scratches
フィルム素材に付いた傷やゴミなどを軽減するための機能です。私はデジタルカメラのセンサーに付着したダストが写り込んだ素材でも試しましたが、目立った効果は得られませんでした。
Adapt to Changing Noise
撮影中にノイズの性質が変化する場合、その変化を考慮して処理する機能です。私が試した素材では大きな差は確認できませんでしたが、撮影条件が途中で変わる映像では効果が異なる可能性があります。
Spatial Filterの設定と説明
「Spatial Filter」は、1枚のフレーム内の画素情報を使ってノイズを軽減する空間方向のフィルターです。
前後のフレームを参照するTemporal Filterとは仕組みが異なり、各フレームに含まれる輝度や色のノイズを処理します。時間方向のフィルターと組み合わせて使用することで、ノイズ除去量とディテールのバランスを調整できます。
Noise Reduction Amount
「Noise Reduction Amount」のLuminanceは、明るさ成分に含まれるノイズの軽減量を調整する項目です。強くしすぎると輪郭や細かな質感が失われるため、プレビューを確認しながら設定します。
Chrominance
「Chrominance」は色成分に含まれるノイズの軽減量を調整する項目です。輝度成分のYと色差成分のCr・Cbを分けて扱うことで、明るさのザラつきと色の斑点状ノイズをそれぞれ調整できます。
表示モードを「YCrCb+Enhanced Contrast」に切り替えると、輝度と色差の各成分を確認しやすくなります。
Frequencies
「Frequencies」はノイズの細かさに応じて処理量を調整する機能です。High側では細かな粒状ノイズ、Low側では比較的大きなムラなどを対象に、プレビューで変化を確認しながら適用量を調整できます。
Noise Level
「Noise Level」はノイズの検出レベルを調整する項目です。高くするとより多くの成分をノイズとして扱いますが、強すぎる設定では映像の輪郭が弱くなることがあります。
Artifact Removal
「Artifact Removal」は、動画の圧縮などによって生じる細かなアーティファクトを抑える機能です。ブロック状の乱れや不要な模様など、素材に現れた症状を見ながら調整します。
Edge Smoothing
「Edge Smoothing」は輪郭部分を滑らかにする機能です。適用量が多いとエッジが甘くなり、ぼやけた印象になるため注意してください。
Sharpening
「Sharpening」は映像の細部や輪郭の見え方を調整する機能です。ノイズ除去で少し弱くなった解像感を補う目的でも使用できますが、強くしすぎると輪郭が不自然になります。
私は「Edge Smoothing」と組み合わせ、モアレや強調された輪郭が目立たない範囲で設定しています。
まとめ
Neat Video V5は、Beginner Modeでも手軽にノイズ除去を試せますが、素材に応じた細かな調整を行うならAdvanced Modeが便利です。
私の場合はTemporal FilterとSharpeningを中心に使用し、Spatial Filterはやや控えめに設定しています。
空間方向のノイズ除去を強くすると、素材によっては階調のムラやバンディングがかえって目立つことがありました。そのため、ノイズを少し残しながらディテールと階調を優先しています。
Premiere ProやDaVinci Resolveで動画の高感度ノイズ除去を試しても、細部が潰れたり、期待どおりに仕上がらなかったりする場合は、Neat Videoを選択肢に加えてみる価値があると思います。比較動画のように暗部のザラつきが大きく減る一方、設定次第で画質も変わるため、少しずつ追い込むことが大切です。
DaVinci Resolveでも同じNeat Video V5を使っていますが、私の環境ではPremiere ProよりGPUメモリーの消費が大きく、処理に時間がかかる傾向がありました。
最終的な映像の仕上がりについては、Premiere Pro用とDaVinci Resolve用で大きな違いは感じられませんでした。
写真向けノイズ軽減ソフト「Neat Image V8」を導入した際の記事はこちらです。
写真向けノイズ軽減ソフト「Neat Image V9」へアップグレードした際の記事はこちらです。































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