新潟県新発田市の五十公野公園(いじみのこうえん)にあるあやめ園で開催された「しばたあやめまつり」の様子を、写真と映像でご紹介します。日本四大あやめ園の一つに数えられる五十公野公園には、約300品種60万本のアヤメや花菖蒲が植栽されており、初夏には紫や白、黄色など色鮮やかな花々が咲き誇ります。まつり期間中は夜間のライトアップも行われ、昼間とは異なる幻想的な花の風景を楽しむことができます。
日本四大あやめ園の一つに数えられる五十公野公園のあやめ園
新潟県新発田市のJR新発田駅から北東方向に約2.5kmの場所に位置する五十公野公園(いじみのこうえん)は、日本の都市公園100選にも選ばれている面積89.3ヘクタールの総合公園です。緑豊かな丘陵地に陸上競技場やサッカー場、テニスコートなどのスポーツ施設が整備されているほか、自然散策や季節の花々を楽しめる観光スポットとしても親しまれています。
公園内には水鳥などが生息する升潟(ますがた)があり、池に沿って整備された自然散策路を進んでいくと、約1.8ヘクタールの敷地に300品種60万本の花々が咲くあやめ園が広がっています。このあやめ園を会場として毎年6月に開催されるのが、新発田市の初夏を代表する花のイベント「しばたあやめまつり」です。
日本四大あやめ園とは?
日本四大あやめ園とは、山形県長井市の長井あやめ園、茨城県潮来市の水郷潮来あやめ園、千葉県香取市の水郷佐原あやめパーク、そして新潟県新発田市の五十公野公園あやめ園を指す呼称です。
長井あやめ園、水郷潮来あやめ園、水郷佐原あやめパークは日本三大あやめ園として知られており、これらに五十公野公園あやめ園を加えた4施設が、日本四大あやめ園として紹介されています。
各あやめ園の規模は次のとおりです。
- 長井あやめ園(山形県長井市)約500品種100万本
- 水郷潮来あやめ園(茨城県潮来市)約500品種100万本
- 水郷佐原あやめパーク(千葉県香取市)約400品種150万本
- 五十公野公園あやめ園(新潟県新発田市)約300品種60万本
いずれも全国的に知られる花の名所ですが、ここで少し気になるのが、宮城県多賀城市にある多賀城跡あやめ園の存在です。こちらには約800品種300万本のアヤメ、カキツバタ、花菖蒲が植栽されており、品種数や本数だけを比較すると、日本四大あやめ園を上回る規模となっています。
日本四大あやめ園という呼称は、必ずしも品種数や植栽本数だけで順位を決めたものではないようですが、多賀城跡あやめ園も全国を代表する花の名所の一つであることは間違いないでしょう。
五十公野公園で開催されるしばたあやめまつり
五十公野公園の升潟に沿って整備された遊歩道を歩いていくと、木々に囲まれた谷あいに、色鮮やかな花菖蒲が咲き誇るあやめ園が姿を現します。
しばたあやめまつりの見どころは、丘陵地の地形を生かした立体的な花の風景です。谷あいに広がるあやめ園を高い場所から見渡せるほか、園内の遊歩道を歩けば、花菖蒲の美しい花びらや品種ごとの違いを間近で観賞することができます。
私が訪れた2022年6月は、園内全体で6分から7分咲きほどの開花状況でしたが、入口に近い区画ではほぼ満開となっており、紫や白の花々が一面に咲き揃う綺麗な景色を楽しむことができました。
遊歩道をさらに奥へと進むと、先ほどの区画よりも広大な花菖蒲の群生地が広がっています。こちらは全体で6分咲きほどの開花状況でしたが、日当たりの良い場所では多くの花が咲いていた一方、日陰になりやすい場所では、まだつぼみの状態の花も見られました。
花菖蒲は品種によって開花する時期が異なるため、同じあやめ園の中でも場所によって咲き具合に差が生じます。また、その年の気温や日照条件によっても開花の進み方が変わるので、園内全体が一斉に満開になるとは限らないようです。
それでも、緑豊かな谷あいを埋め尽くすように咲く花菖蒲の風景は非常に美しく、日本四大あやめ園の一つに数えられるのも納得できるほどの見応えがありました。
園内で咲いている花々を間近で観察してみると、色彩や花びらの形だけでなく、草丈にも大きな違いがあることに気付きます。中には小さな子どもの背丈を超えるほど高く成長したものもあり、同じような色の花であっても、それぞれ異なる品種名が付けられています。
五十公野公園のあやめ園にはアヤメやカキツバタ、花菖蒲が植栽されていますが、特に多いのが花菖蒲です。一般的にまとめて「あやめ」と呼ばれることもありますが、植物としてはそれぞれ異なる特徴を持っています。
区画ごとに植えられた花のそばには品種名を記した札が立てられており、名前を確認しながら散策できるのも魅力の一つです。
これだけ多くの品種を管理するとなると、花が咲いていない時期にどの株がどの品種なのかを見分けるのも大変そうです。花菖蒲は株分けによって増やすことができる植物なので、植え替えや管理の際にも品種を間違えないよう、細かな作業が必要になるのでしょう。
しばたあやめまつりでは、花の観賞だけでなく、開催期間中にさまざまな催し物も行われています。
2022年の会場では人力車の姿も見かけましたが、私が訪れた日は実際に人力車が運行している様子を見ることはできませんでした。どうやら開催日が限られていたようで、花菖蒲を眺めながら人力車に乗る機会がなかったのは少し残念でした。
また、まつり期間中には露店が出店し、週末には屋台やキッチンカーも登場するなど、花の観賞とともに地元のグルメを楽しめるのも特徴です。
しばたあやめまつりのライトアップ
しばたあやめまつりのもう一つの見どころが、夜間に実施される花菖蒲のライトアップです。2022年は開催期間中の18時から21時まで照明が点灯され、昼間の明るい日差しの下で見る花々とは異なる、幻想的な夜の風景を楽しむことができました。
新発田市の花菖蒲の名所として知られる五十公野公園ですが、夜間は日中ほど混雑しておらず、私が訪れた日も比較的落ち着いた雰囲気の中で花を観賞できました。
もう少し混雑するのではないかと思い、早めに駐車場へ到着していたのですが、予想していたよりも人出が少なかったのは意外でした。ただし、公園内には陸上競技場やサッカー場などもあるため、スポーツ大会やイベントが重なる日は駐車場が混雑する可能性もあります。
2022年のライトアップでは、エンジン式の投光器を使用して園内の花菖蒲を照らしていました。照明の位置によっては光が強く感じられる場所もありましたが、逆光になる位置から眺めると、光を受けた花びらが透き通るように輝き、とても美しい光景が広がっていました。
昼間は花の色彩や広大なあやめ園の景観を楽しめる一方、夜間は暗闇の中に花々が浮かび上がり、光と影によって一輪一輪の形が際立ちます。昼夜でまったく異なる雰囲気を味わえるため、写真や動画の撮影にも魅力的な場所だと感じました。
また、五十公野公園のあやめ園では、6月下旬頃になるとホタルが飛び交うこともあるそうです。特に照明の光が届きにくい園内の奥や水辺付近で見られることがあり、私が訪れた日にもホタルを目撃した方がいたという話を耳にしました。
残念ながら私はホタルを確認することができませんでしたが、美しい花菖蒲のライトアップと初夏のホタルを一緒に楽しめる可能性があるのも、しばたあやめまつりならではの魅力ではないでしょうか。
しばたあやめまつりの映像
新潟 初夏の花風景 あやめまつり3選
2022年6月、新潟県内で開催された3つのあやめまつりを2日間かけて撮影し、初夏の美しい花の風景を1本の映像にまとめました。
今回ご紹介した新発田市の「五十公野公園 しばたあやめまつり」をはじめ、阿賀野市の「瓢湖あやめまつり」、三条市の「しらさぎ森林公園 花菖蒲まつり」の様子を収録しています。
動画では、それぞれのあやめ園に咲き誇る色鮮やかな花菖蒲の風景や、園内を散策しながら眺められる景色をご覧いただけます。特に五十公野公園では、昼間の花々に加えて、しばたあやめまつり2022の夜間ライトアップも撮影しました。
3つのあやめ園は、それぞれ異なる地形や自然環境を生かして整備されているため、花菖蒲の見せ方や風景にも違いがあります。少し長めの映像となりますが、新潟県のあやめの名所を巡る観光や、花菖蒲の撮影スポットを探す際の参考としてご覧いただければ幸いです。
しばたあやめまつり 交通アクセス・時間・駐車場情報
| 所在地 | 〒957-0021 新潟県新発田市五十公野 五十公野公園 あやめ園 |
| 開催期間 | 2022年6月15日~6月26日 |
| 時間 | ライトアップ:18:00~21:00 |
| 入場料 | 無料(2022年の開催案内による) |
| 駐車場 | 普通車:約250台(2022年のイベント案内による) |
| 交通アクセス | JR新発田駅からタクシーで約5分 日本海東北自動車道 聖籠新発田ICから国道7号経由で車約20分 |
| 関連ウェブサイト | 新発田市観光協会 にいがた観光ナビ しばたあやめまつり |












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