2023年当時、新車の契約から納車まで1年以上かかるともいわれていたトヨタの90系ヴォクシーですが、筆者は納車までの期間を短縮するため、試乗車として使用されていたトヨタ認定中古車を購入しました。
新車同様の綺麗な状態を保った車両を購入できただけでなく、契約からわずか3週間で納車されるという、当時の新車では考えられないほど短い期間で乗り換えることができました。
今回は、11年間で25万kmを走行したアベンシスとの突然の別れから、90系ヴォクシーハイブリッドE-Four(ZWR95W)を購入するまでの経緯、車種選びの決め手、契約手続き、車庫証明、納車までの流れを時系列でご紹介します。
90系ヴォクシーの認定中古車や試乗車落ちの購入を検討している方、契約から納車まで何日かかるのか気になっている方の参考になれば幸いです。
2023年9月5日、車検と同時に訪れた突然のお別れ
トヨペット店で購入したトヨタ アベンシスワゴン(ZRT272W)は、2012年9月に新車登録し、新潟県で開催された片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火を観覧した数日後に納車された車でした。
購入から11年が経過して走行距離は25万kmに達し、カーナビの故障や天井の内張りの剥がれ、左側ドアミラーの電動格納機能の故障など、経年劣化による不具合が目立つようになっていました。
それでも走行に大きな支障はなかったため、今回も車検を受けて乗り続けるつもりでしたが、点検の結果、フロントガラスをはじめ複数の部品交換が必要であることが判明しました。
フロントガラスは飛び石による傷ができるたびに自分で補修していましたが、今回はリペアでは対応しきれないほど大きな傷があり、車検に通すためには交換が必要との判断でした。
修理費用を含めた見積額は当初予想していた車検費用の2倍以上、場合によっては3倍近くになる可能性もあり、これ以上維持し続けることが経済的に難しくなってしまったのです。
アベンシスはイギリスで生産されたトヨタの欧州向けステーションワゴンで、しっかりとした足回りや高速走行時の安定性など、一般的な国産車とは少し違った魅力がありました。
一方で、11年間にわたって所有してきた印象としては、故障や修理費用の面で欧州車らしさを感じる場面もありました。
次の車はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、あるいはクリーンディーゼル車にしようと考えていましたが、アベンシスも長距離走行では実燃費が17km/L程度まで伸びることがあり、なかなか乗り換えの決心がつきませんでした。
しかし、今回の高額な車検見積もりによって状況が一変し、予定より早く新しい車を探すことになりました。
2023年9月5日 アベンシスの引き取りと次期マイカー選び
以前から次期マイカーの候補は探していたものの、燃費性能、走行性能、室内空間、外観デザインのすべてを満たす車が見つからず、車種選びにはかなり悩んでいました。
それまで所有していたアベンシスは、イギリス生産のトヨタ車ということもあり、使用燃料は無鉛プレミアムガソリン、いわゆるハイオク指定でした。
燃費自体はそれほど悪くありませんでしたが、ガソリン価格の高騰によって1回の給油で9,000円近くかかることもあり、燃料代の負担は無視できない状況になっていました。
エンジンのパワーは控えめだったものの、安定感のある足回りと優れた操縦性を備え、山越えルートを走る楽しさを教えてくれた車でもあります。
しかし、5人乗りのアベンシスでは大人2人と子供3人が乗ると余裕が少なく、休日には別に所有していたエスティマで出かける機会も増えていました。
そこで、次期マイカー選びでは次の条件を重視することにしました。
・最低7人が乗車できること
・ハイブリッド車またはディーゼル車など、燃費性能に優れていること
・長距離移動でも快適に走行できること
・撮影機材や旅行の荷物を積める室内空間があること
・外観デザインにもある程度の魅力があること
これらの条件を満たすミニバン、または3列シートを備えたSUVが候補になります。
当初の第一候補は、7人乗りモデルが設定されている三菱アウトランダーPHEVでした。
SUVらしいスタイルに加え、家庭用電源などから充電できるプラグインハイブリッドシステムを搭載し、満充電の状態であれば約80kmのEV走行が可能という点は大きな魅力です。
しかし、花火大会の撮影などで長距離を移動する機会が多い筆者にとっては、充電した電力を使い切った後の燃費性能も重要になります。
当時のアウトランダーPHEVは、ハイブリッド走行時のWLTCモード燃費が7人乗りモデルで16.2km/Lとされており、長距離を充電なしで走る使い方では、アベンシスから乗り換える燃費面でのメリットが期待していたほど大きくありませんでした。
そのため、魅力的な車種ではありましたが、今回は購入を見送ることにしました。
第二候補については、室内空間と燃費、スタイルのバランスを考えると、これといった車種が見つからない状況でした。
そんな中、アベンシスを引き取ってもらうために訪れたトヨタディーラーで、営業担当者から紹介されたのがノア、ヴォクシー、ハリアーの3車種です。
ちょうど試乗車の入れ替え時期と重なっていたらしく、展示車や試乗車として使用されていた車両が中古車として販売されており、条件が合えば数週間程度で納車できるとのことでした。
ハリアーも魅力的でしたが、7人乗りという条件を満たさないため、最終的にはノアとヴォクシーの2車種に候補を絞りました。
どちらも2022年1月に発売された90系で、優れた燃費性能を持つハイブリッドシステムや充実した車内装備が魅力です。
ただし、これまで乗っていたアベンシスやエスティマと比較すると、ボディの全長や全幅、荷室の使い方などで気になる部分もあり、その場ですぐに決断することはできませんでした。
2023年9月7日 結局95ヴォクシーハイブリッドE-Fourに決定しました!
ノアとヴォクシーのカタログを持ち帰り、改めて装備や性能を比較した結果、最終的に購入を決めたのは90系ヴォクシーハイブリッドE-Four(ZWR95W)でした。
車体のデザインだけで選ぶのであれば、実はヴォクシーよりもノアの方に気持ちが傾いていました。
落ち着いた外観のノアに対し、ヴォクシーは大型のフロントグリルが強烈な存在感を放っており、最初に見たときは正直なところ少し抵抗がありました。
個人的にはナマハゲを連想させるような顔つきですが、何度も見ているうちに独特のデザインが悪くないと思えるようになり、ポジションランプとヘッドライトの配置がアウトランダーPHEVに似ているところも気に入りました。
また、これまでの車選びでは4輪独立懸架のサスペンションを重視しており、アベンシスのようにリヤにも独立懸架を採用した車が理想でした。
90系ヴォクシーのリヤサスペンションはトーションビーム式なので、走行性能や乗り心地の面で気になるところもありましたが、今回は家族での移動や燃費性能、実用性を優先することにしました。
購入の決め手となったのは、第5世代に進化したトヨタのハイブリッドシステム、充実した室内装備、そして雪道での走行も考慮したE-Fourの存在です。
90系ヴォクシーの1.8Lハイブリッドシステムは、モーターやバッテリーなどの電動ユニットを刷新し、従来型よりも効率的な走行を目指したシステムとなっています。
カタログ燃費も優秀で、2023年当時のヴォクシーハイブリッドは2WD車が23.0km/L、E-Four車が22.0km/LというWLTCモード燃費を達成していました。
また、装備車ではAC100V・最大1500Wのアクセサリーコンセントを利用でき、対応する家電製品を使用できることも魅力です。
撮影遠征では電気機器を使用する機会があるため、車から電力を取り出せる装備は便利だと感じました。
そのほか、USB端子やディスプレイオーディオなどの車内装備も充実しており、長距離移動の快適性も期待できそうです。
そして、ハイブリッド車専用の電気式4輪駆動システムであるE-Fourを選んだ理由は、冬季の撮影遠征にあります。
スキー場や冬山で開催される花火大会など、積雪路面を走る機会が少なくないため、後輪をモーターで駆動して発進時や滑りやすい路面での走行を補助するE-Fourは魅力的でした。
2WDと比較するとカタログ燃費は1km/Lほど低下しますが、雪道を走る機会が多いことを考えれば納得できる差だと思います。
購入した車両はディーラーの試乗車として使用されていた認定中古車ですが、10.5インチのディスプレイオーディオPlusなどのメーカーオプションも装着されており、内外装も綺麗な状態でした。
新車では納車まで長期間待たなければならない状況でしたが、試乗車落ちの認定中古車なら、実際の車両を確認したうえで短期間で購入できることも大きなメリットです。
ディーラーによれば、ちょうど試乗車の入れ替え時期だったため、複数の車両が中古車として販売されていたとのことでした。
また、2023年10月からインボイス制度が始まることもあり、マイカー兼事業用として使用する車両の購入時期についても気になっていました。
制度開始後の経理処理などを確認する必要はありますが、ひとまず9月中に購入を決められたことには安心しました。
2023年9月8日 書類を提出しに再びディーラーへ
購入代金は現金一括払いを予定していたため、9月7日は購入に必要な書類の記入と契約内容の確認を行いました。
ただし、印鑑登録証明書を持参していなかったことと、車庫証明に必要な駐車場の使用権原に関する確認が残っていたため、翌日の9月8日に再びディーラーを訪れることになりました。
印鑑登録証明書などの必要書類を提出し、駐車場所の確認も済ませたことで、無事に契約手続きを進めることができました。
購入代金の振込期限も指定されていましたが、あらかじめ振込予定日を伝えていたため、特に問題はありませんでした。
9月9日と10日は土日だったこともあり、車庫証明に関する現地確認などは翌週に持ち越しとなります。
アベンシスはすでに手放していたため、ヴォクシーが納車されるまでの間はディーラーから代車を借りることになりました。
その代車として用意されていたのが、トヨタのコンパクトカーであるヤリスハイブリッドです。
これまで本格的なハイブリッド車に乗った経験がなかったので、ヴォクシーの納車前にハイブリッド車の運転に慣れるという意味でも、ちょうど良い機会になりました。
実際に走行してみると、燃費計の数値は20km/L台から徐々に伸び、走行条件によっては30km/L近くを表示することもあり、その省燃費性能には驚かされました。
これまで所有していた車の実燃費は、おおむね10~15km/L程度だったため、ハイブリッド車の燃料消費の少なさを改めて実感しました。
ちなみに、このヤリスハイブリッドも試乗車として使用されていた車両で、総走行距離は300km未満という低走行車でした。
ディーラーの話では、来店客はアクアやプリウスに関心を示すことが多く、ヤリスは試乗される機会が少ないまま、試乗車のラインナップから外れることになったそうです。
2023年9月12日 振込完了と駐車場所の確認
9月12日に購入代金を銀行振込で支払い、翌13日にはディーラーから入金確認のメールが届きました。
その翌日の9月14日には、車庫証明の申請に伴う駐車場所の現地確認が行われたようです。
当日は指定した駐車場所に代車のヤリスハイブリッドを駐車していましたが、そのことを事前にディーラーへ伝えていたため、特に問題なく確認が完了しました。
車庫証明では、申請した場所に車を保管できるだけのスペースが確保されているかなどを確認します。
駐車場に別の車が止まっている場合、状況によっては保管場所として使用できるか判断できず、追加の確認が必要になることもあるようです。
今回は代車を使用していた事情を事前に説明していたので問題ありませんでしたが、これから車庫証明を取得する方は、現地確認の際に駐車場所の状況を確認できるようにしておくと安心です。
2023年9月27日 納車日確定と自動車保険の契約車両の変更手続き
9月25日にディーラーから納車日が確定したとの連絡が入り、いよいよヴォクシーを受け取る準備が整ってきました。
その後、車両の名義変更やナンバープレートの変更手続きが完了したため、9月27日に新しい車検証のコピーをメールで送ってもらいました。
納車前に済ませておかなければならないのが、自動車任意保険の契約車両を変更する手続きです。
前の車から新しい車へ保険を引き継ぐ場合には、車両入替の手続きが必要になるため、納車日時に合わせて補償が切り替わるように準備しておく必要があります。
万が一、納車直後に事故を起こしてしまった場合でも、適切な補償を受けられるようにしておくことが大切です。
車検証に記載された情報を確認し、自動車保険の変更手続きを済ませれば、あとは納車を待つだけです。
そして、いよいよ翌日の9月28日に、新しい愛車となる90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourが納車されることになりました。
2023年9月28日 少し時間がかかったけど無事に納車が完了しました!
2023年9月28日、ついに90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourが納車されました!
9月7日に購入を決めてから9月28日の納車まで、ちょうど3週間です。
当初はもう少し早く納車できる可能性もあったようですが、9月は自動車販売店にとって繁忙期にあたることもあり、登録や納車準備に少し時間がかかったようです。
さらに、地元自治体で運行するデマンドバスの運行開始記念式典に間に合わせるため、10台の車両を納車する予定が重なっていたとのことで、私が購入したヴォクシーの納車準備にも影響があったようです。
また、希望ナンバーの取得にも通常の登録とは別に日数が必要になります。
当時は新型コロナウイルス感染症の影響による希望ナンバープレートの交付期間延長措置が続いており、ペイント式の希望ナンバーでも交付まで6営業日程度を要する状況でした。
このような事情も重なりましたが、新車の納期が長期化していた2023年当時に、契約から約3週間でヴォクシーを受け取れたことは大きなメリットだったと感じています。
一般的な中古車では、必要書類の提出や車庫証明、登録手続きなどが順調に進めば、10日から2週間程度で納車される場合もあります。
ただし、実際の納車までの期間は、車両の整備状況、登録手続き、希望ナンバーの有無、販売店の混雑状況などによって変わります。
今回のように試乗車落ちのトヨタ認定中古車を購入する場合でも、必ず短期間で納車されるとは限らないため、購入時には納車予定日を確認しておくことが重要です。
新車では長期間待つ必要があった90系ヴォクシーですが、認定中古車なら実際の車両を確認して購入できるうえ、装着済みのメーカーオプションも含めて比較することができます。
特に試乗車として使用されていた車両は、走行距離や内外装の状態、装備内容などの条件が合えば、納車を急いでいる方にとって魅力的な選択肢になると思います。
11年間、25万kmにわたって乗り続けたアベンシスとの別れは突然でしたが、結果として燃費性能と実用性に優れた90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourへ乗り換えることができました。
今後は家族での移動はもちろん、全国各地の花火大会への撮影遠征や冬季の長距離移動などでも活躍してくれることを期待しています。
今回の購入記録が、90系ヴォクシーの認定中古車や試乗車落ちを検討している方、納車までの期間が気になっている方の参考になれば幸いです。








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