子供達が遊べるアスレチック遊具と共に津波発生時の緊急避難先となる高台を備え、空港の滑走路に向かって着陸をする飛行機も見る事が出来きる防災機能を備えた公園、宮城県名取市の仙台空港東側に完成した、北釜防災公園をご紹介します。
記事内の目次
北釜防災公園の概要
2019年4月26日にオープンした宮城県名取市の北釜防災公園は、災害発生時の緊急避難先となる高台を備えた防災公園です。
東日本大震災前発生前は、テニスコートや多目的グラウンドなどのスポーツ施設を兼ね備えた第二臨空公園があった事をご存知の方がいると思いますが、津波によって全壊となった第2臨空公園跡の南側に、約8年ぶりとなる公園が完成していました。
今回完成した北釜防災公園は緊急避難先となる高台の他、2つの遊具を設けた多目的エリアがあります。
3歳から6歳までの子供が遊べる幼児用遊具
駐車場の側にある小さな遊具は、対象年齢が3歳~6歳までになっている幼児遊具が設置されています。
勢いのある小学校高学年の子供達と幼児が一緒の遊具で遊ぶとなると、子どもから目が離せなくなってしまうような冷や冷やする場面もありますが、北釜防災公園の遊具は年齢別に分けているため安心して遊ばせる事が出来ます。
まるで空港の旅客ターミナルビルと滑走路をイメージしたようなデザインで、大小2つの滑り台を備えた複合遊具と謎のカチカチドーム?などが設置してあります。
6歳から12歳までのお子様向けの児童遊具
幼児用遊具よりも、かなり大きいようにも見える大型複合遊具ですが、一番長い滑り台の落差や傾斜も幼児遊具よりは急で、眺めていた感じでは滑る時のスピードも結構速かったようです。
こちらは、小学校低学年から高学年までの子供達が楽しめるように、多少ですがスリルも味わえるような設計がされているようです。
仙台空港に着陸する飛行機が飛んでくると、子供達も遊ぶのをやめて眺めている様子でした。
仙台空港西側にある仙台空港臨空公園であれば発着する飛行機と滑走路がよく見えるのですが、こちらは防潮堤よりも低い位置にある公園なので、航空機が地上滑走やタッチダウンををしている様子はほとんど見えません。
空港の様子もよく見える防災機能を備えた緊急避難高台
東日本大震災発生後に東北地方太平洋側沿岸部に作られてきた高台は、津波発生時に緊急避難をするための機能を備えて、人が登るための階段の他、足の不自由な方や車いすの方でも安全に登るためにバリアフリーにも対応しています。
防災用の施設ではありますが、北釜防災公園の高台は平常時の利用も制限されていないため、いつでも自由に上り下りをする事ができます。
一番上まで登ると空港のターミナルや滑走路の様子までもがよく見えます。
公園に集まった飛行機が好きな子供達だけではなく、仙台空港に飛来する旅客機を撮影する航空ファンの姿も見かけるようになりました。
写真を撮影するのであれば、カメラの機種を問わず350mm(35mm換算)程度の望遠レンズがあれば、写真のように飛行機の迫力のある離陸シーンや滑走路に向かって着陸するシーンも撮影する事が可能です!
一昨年ぐらいまでは自由に出入りする事が可能だった進入灯付近は、道路のかさ上げやルート変更に伴って立ち入り禁止の場所が多数ありましたが、現在は工事が終了して一部入れる所もあります。
2019年11月の時点で仙台空港で発着する飛行機を安全に観賞できる場所は、北釜防災公園の他、仙台国際空港展望デッキ「スマイルテラス」、仙台空港臨空公園の他、貞山運河の堤防も徒歩のみで入れるようになっています。
公園敷地内にあるトイレは、男女別一ヶ所ずつ、バリアフリーに対応したトイレが一ヶ所設置してあります。
自動販売機も道路を挟んで向かい側にありますが、コンビニエンスストアや飲食店などは仙台空港ターミナルビル内か、ターミナルビルから西側の地域にしか無いため、事前に購入してから向かう事をオススメします。
北釜防災公園の交通アクセスや所在地情報
所在地 | 〒981-1201 宮城県名取市下増田屋敷 仙台空港東側付近 |
開園時間 | 24時間 |
駐車場 | 約95台 第一駐車場 公園東側・第二駐車場 公園西側 |
交通アクセス | 仙台東部道路 仙台空港ICから車で7分 仙台空港アクセス線 仙台空港駅から徒歩9分 |
撮影 | 撮影可 三脚・一脚等の撮影補助器具の使用可 公園ですので、人の写り込みなどの肖像権にご注意下さい。 |
マップコード | 21 202 538*78 |
関連ウェブサイト | 名取市観光物産協会 |
北釜防災公園の駐車場は東側の第一駐車場(赤枠)と、西側の第二駐車場のみとなっており、それ以外の場所は、空港利用者の有料予約駐車場や月極駐車場となっておりますので、自家用車でお越しの方は駐車場所にご注意下さい。
青ルート、黄色ルート、赤ルート、緑ルートのどのルートからでも行けますが、青ルートの名取市道広浦北釜線から駐車場前付近までの区間は車1台と少々分の幅しかなく、すれ違えない道路になっている事にご注意下さい。
どちらも目視は可能なので、車通りの多い広浦北釜線から入って来る車両を優先して通すようにすれば、大丈夫です。
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