宮城県登米市と栗原市にまたがる伊豆沼・内沼は、夏になると水面を覆い尽くすほどのハスの花が咲き誇る、宮城県内有数の花の名所です。ラムサール条約登録湿地として知られるこの場所では、例年7月下旬から8月下旬にかけて「伊豆沼・内沼はすまつり」が開催され、小型遊覧船に乗って美しいハスの花と夏の風景を間近に楽しむことができます。今回は、2021年に訪れた栗原市の若柳会場での遊覧船体験を、写真と映像でご紹介します。
伊豆沼の概要
宮城県北部の登米市と栗原市にまたがる伊豆沼は、面積約369ヘクタール、平均水深約80センチメートルの浅い自然湖沼です。隣接する内沼と合わせた面積は約491ヘクタールに及び、周辺に広がる水田の農業用水源として利用されるほか、洪水時の水量を調整する役割も担ってきました。
夏には水面を覆い尽くすほどのハスの葉が広がり、淡いピンク色の花々が咲き誇る美しい景色を楽しめます。特に7月下旬から8月にかけてはハスの花が見頃を迎え、花々の間を縫うように進む遊覧船から、普段は見ることのできない水上の風景を眺められることが大きな魅力です。
一方、秋から冬にかけてはマガンやヒシクイ、オオハクチョウ、コハクチョウ、オナガガモなど、数多くの渡り鳥が飛来する国内有数の越冬地として知られています。伊豆沼と内沼は「伊豆沼、内沼の鳥類およびその生息地」として国の天然記念物に指定されているほか、1985年には国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約にも登録されました。
水面を覆い尽くす蓮の花を間近で楽しむ伊豆沼・内沼はすまつり
伊豆沼・内沼はすまつりは、栗原市の若柳会場と築館会場、登米市の迫会場の3か所を会場として開催される夏の恒例行事です。若柳会場と迫会場では伊豆沼、築館会場では内沼のハスの花を遊覧船から観賞することができます。
今回訪れたのは、伊豆沼の北側に位置する宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター付近の若柳会場です。遊覧船乗り場の受付で乗船料金を支払い、桟橋を渡って小型遊覧船に乗り込みました。
ハスの花には、早朝から花びらを開き始め、午前中に大きく開いた後、昼頃に閉じるという特徴があります。この開閉を数日間繰り返し、最後には花びらを散らしていくため、花が綺麗に開いた姿を観賞するなら午前中の早い時間帯がおすすめです。
開花のタイミングは天候や花の状態によっても変わりますが、遊覧船の運航開始から午前9時頃までを目安に訪れると、開いたハスの花を楽しめる可能性が高くなります。会場ごとに遊覧船の運航時間が異なるため、乗船する時間帯にも注意しておきたいところです。
遊覧船は、船頭さんの操縦によってあらかじめ決められた航路を進み、湖面いっぱいに広がるハスの花の間を縫うように巡っていきます。陸上から眺める風景とは異なり、船上では目の高さに咲く大きな花を間近で観賞できるため、ハスの花の美しさをより身近に感じられます。
見頃を迎えた休日は乗船客が多く、待ち時間を抑えるために比較的速いペースで運航することもあります。私が訪れた際も、休日より平日の方がゆったりと進む印象だったため、時間に余裕があれば平日の乗船がおすすめです。
2021年の伊豆沼は、近年でも特にハスの花付きが良かった年で、水面に広がる鮮やかな緑の葉と淡いピンク色の花々が印象的でした。しかし、ハスの生育は天候や水位の影響を受けやすく、見頃を迎える前に洪水が発生すると、花の数が大きく減ってしまうこともあります。
実際に2022年7月には記録的な大雨によって伊豆沼・内沼の水位が大幅に上昇し、多くのハスが水没する被害が発生しました。この影響で、7月23日に予定されていた伊豆沼・内沼はすまつりも開催を延期する状況となりました。
2021年に私が乗船した若柳会場の遊覧船は、約15分ほどで伊豆沼の遊覧コースを巡り、乗船場へと戻ってきました。乗船時間は限られていますが、船のすぐ近くに咲くハスの花や、見渡す限り広がる水上の景色を楽しむことができました。
水面を埋め尽くすほどのハスの花を船上から観賞できるのは、伊豆沼・内沼ならではの魅力です。宮城県の夏の観光スポットとして、機会があれば一度訪れてみてはいかがでしょうか。
伊豆沼 はすまつりの映像
【6K】夏の宮城観光 日本最大規模の蓮の花が咲く伊豆沼・内沼はすまつりの風景
2021年の伊豆沼・内沼はすまつり若柳会場で、小型遊覧船に乗りながら撮影した6Kの高画質映像です。
乗船した時間が少し遅かったため、すでに花びらを閉じ始めているハスもありましたが、伊豆沼の水面いっぱいに広がるハスの花と、船上から眺める美しい夏の風景を収録することができました。実際に遊覧船へ乗っているような臨場感とともに、伊豆沼のハスの花をお楽しみいただければ幸いです。
伊豆沼・内沼はすまつり 交通アクセス・時間・駐車場情報
| 所在地 | 〒989-5504 宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2(若柳会場) |
| 開催期間 | 例年7月下旬~8月下旬(2022年7月は大雨被害により開催延期) |
| 時間 | 若柳会場 6:00~15:00/築館会場 7:00~15:00/迫会場 7:30~15:00(記事執筆当時の案内) |
| 乗船料金 | 大人 800円/子ども 500円(原稿掲載時の参考料金。会場や年度により異なる場合があります) |
| 駐車場 | 若柳会場 約100台/築館会場 約50台/迫会場 約50台 |
| 交通アクセス | 東北自動車道築館ICから車で約15分(若柳会場) |
| 関連ウェブサイト | 栗原市観光ポータルサイト ぎゅぎゅっとくりはら 栗原市観光物産協会 |











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