寒い冬の夜間撮影や湿度が高い時に発生するカメラレンズの結露対策はしていますか?
レンズヒーターを付けて撮影をすれば前玉が曇ってしまう事が無くなるそうですが、冬山で撮影をする前にCooWooのUSB電源接続カメラレンズヒーターを購入してみたので、使用感やボトルウォーマーの代用品として使えるかをレビューしてみました。
記事内の目次
カメラのレンズが結露してしまうのは何故?
カメラのレンズが何故曇るのかわからないって人もいるかもしれないので、お祭りの屋台で売っているキンキンに冷えたビールを思い出してもらいましょう。
買った直後は屋台の人に缶を拭いてもらっているので濡れていないのですが、買ってからしばらく放ったらかしにしていると、ブルーシートやテーブルに水たまりが出来ているぐらいに水滴がびっしり付いている事があるかと思います。
逆にホットコーヒーなどの温かい飲み物を購入しても缶に水滴が付いている事はありませんよね。
カメラのレンズで発生する結露というのは、レンズ内部よりも外気温が温かい時や湿度が高い時に発生しやすくなり、寒い場所で撮影をした後に温かい室内に入る時などの急激に温度が変化するロケーションでレンズの前玉が曇ってしまう事がよくあります。
夜や朝方の撮影中などにもよく起こる話で、タイムラプス動画用の撮影をしていてカメラを放置していると、後半にレンズが曇ってぼやけた写真が大量発生していたなんて事も時々あります。
購入したCooWoo結露防止 レンズヒーター
COOWOOというメーカーは今まで聞いた事が無かったのですが、家庭用LED電球やUSB電流電圧テスターなどをアマゾンなどのECプラットフォームで販売している中国のメーカーらしいのです。
一昔前は中国製品はダメだというレッテルを貼られていましたが、近年の中国製品は日本製と変わらないかそれ以上のまともな製品が増えてきて安心して購入できるようになりました。
DJIやらFeiyu TechやらSmallRigやら、疑り深い私が使用している製品に中国製が増えたのも、そのぐらい信頼できるようになったという証です(Feiyu A2000は不具合が多くて全くダメでしたが・・)。
CooWoo結露防止 レンズヒーターはマジックテープで固定が出来る約4.5cm幅のバンテージ型レンズヒーター本体と温度調整用のUSBコントローラーがセットになっています。(モバイルバッテリーは別売り)
温度調整用のコントローラーは低・中・高の3パターンから温度を設定できて、無負荷状態で約40度から70度まで発熱させる事が出来るのだそうで、触った感じではポケットの中に入れて4時間ぐらい忘れ去られていたホッカイロと同等の温かさは感じられました。
Ankerの10000mAhモバイルバッテリーを接続して「高」でしばらく放置してみましたが、バッテリー残容量表示ランプが全部消灯したのは約6時間程度でしたので、バッテリー一つだけでは少々足りないぐらいに感じる消費電力です。
豪雪地帯で実際にレンズヒーターを使用してみました。
豪雪地帯の某有名撮影スポットでレンズヒーターを巻き付けて使用してみました。
現地の気温は氷点下0.2度から0.4度ぐらいだったのでテストとしては不十分だったかもしれませんが、明るくなりはじめる午前6時ぐらいから8時過ぎまでの約2時間から2時間半ぐらいまで通電したまま使用してみました。
2020年の年末から2021年の年始にかけて発生した災害レベルの大雪は何だったのだろうと思えるぐらいの温かさではありましたが、太陽が出て気温が上がってきてからも前玉が曇る事はありませんでしたし、車の車内に移動した時も結露が発生する事はありませんでした。
レンズヒーターをSIGMAのAPO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMに巻き付けた感じでは、フォーカスリングやズームリング共に干渉する事も無く問題なく使用出来たのですが、標準レンズや広角レンズはレンズフード以外の場所でレンズヒーターが両方のリングに干渉はしていましたので、レンズの種類によってはリングが回らないように固定するなどの対策をした方が良いかもしれません。
BMPCC6Kの場合はスマホやタブレットからフォーカスのリモート操作が出来るので、標準レンズや広角レンズの場合はフォーカスリングをテープで固定してヒーターを使用しています。
氷点下15度程度の気温と横殴りの強風で形成される蔵王の樹氷は、まるでモンスターのように見える事からアイスモンスターとも呼ばれている自然現象です。
冬の撮影条件としてはかなり厳しいロケーションとなりますが、氷点下15度の屋外でしばらく撮影した後に暖房の効いたレストハウスに入った直後でもレンズに曇りが発生する事もありませんでした。
過去に何度か蔵王の樹氷を見に行った事はありますが、レンズが一切曇らなかったのはレンズヒーターを使った今回が初めての経験です。
半信半疑で使用しておりましたが、ただ巻き付けただけでこんなに効果があるとは思っていませんでした。
本当に凄い・・!
レンズ以外の保温にも使えるらしい。
Amazonの販売サイトを見てみると、どうやらペットボトルや哺乳瓶の保温にも使えるらしい。
せっかくなので、缶スプレーとクラフトボスで実際に使えるか試してみました。
保温なら何とか使えるかもしれませんが、常温まで冷えたペットボトル飲料を再び温めるのは不可能だった模様・・。1時間ほど巻き付けていて少し温かくなったかな?って思う程度です。
それなら缶スプレーならどうだろう?と思ってレンズヒーターを巻き付けてみたけど、30分ぐらいでは人肌程度まで温かくなるような感じは無くて、2時間程度放置しておくとやっと缶が温かくなってきます。
他にも温かい缶コーヒーの保温では使えましたが、すっかり冷えたペットボトル飲料などを一から温め直すのはかなり時間がかかりそう。
しかし、ボトルウォーマーの代わりとしては一応使えるようなので、他にも極寒冷地でのバッテリー保温やスマホの保温などにも色々と活用は出来そうです。
本来の使い方としては間違えているかもしれませんが、膝が痛い時に巻き付ける膝ウォーマー的な使い方も時々しています。この使い方は、結構いいのでオススメ!
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