オーディオ再生機能やカーナビ機能が付いたメーカー純正のディスプレイオーディオで手持ちのスマートフォンと連携した拡張機能を扱えるようになる、Apple carplayとgoogle Android Autoの機能をiPhone SEとOPPO A54を接続して比較してみました。
※この記事は、ZWR95Wヴォクシーとノアの10.5インチディスプレイオーディオPLUS装着車と、一部MXPH10ヤリスハイブリッドの純正ディスプレイオーディオの表示内容について解説しております。
接続するスマートフォン等のデバイスや、インストール済みのアプリケーション、Android AutoとApple Carplayのバージョンによって表示が変わる場合もございます。
記事内の目次
Android AutoとApple Carplayの違いを比較!ディスプレイオーディオに分割画面も追加!
ディスプレイオーディオとは?
カーオーディオやカーナビなどが一体となった車載のディスプレイオーディオは、一昔前であればマルチディスプレイやマルチモニターと呼ばれて一部の高級車にしか搭載されなかった車載デバイスに、スマートフォン連携機能が付いたような機器の事です。
今はコンパクトカーからミニバン、高級車にまで標準装備になっている事も多いディスプレイオーディオは、スマホと連携する事で初めてオーディオを再生する機能を使用する事が可能になったり、標準ナビゲーション機能以外のカーナビ機能を使用出来るようになります。
スマートフォン連携機能は、iPhoneなどのApple製デバイスではApple Carplay、Androidスマートフォンの場合にはAndroid Autoという連携機能を使用します。
この2種類の連携機能には、機能の違いと見た目の違いもあるので、どちらを使えば良いのか迷う所だと思いますが、それぞれの連携機能を使用した時のメリットやデメリットについて実機を使用して比較してみました。
分割画面の綺麗さはAndroidに軍配、機能はAppleの方が優秀
90系ヴォクシーのオプションになっているディスプレイオーディオプラスでAndroidスマートフォンと連携をすると、2つの機能を1画面で操作をできるようになる2画面分割表示が使用出来るようになります。
上記画面では、Amazon Musicとyahooカーナビの2つのアプリを同時使用している状態ですが、右のアプリ切り替えアイコン以外は、画面いっぱいに表示されていて見た目も美しいのです。
音楽再生アプリを表示している部分をスワイプすると、予め作成していたプレイリストを表示する事が出来るので、オーディオ機能の扱いやすさや視覚効果的な美しさについては、Android Autoの方に軍配が上がります。
その一方で、Apple carplayの場合は3画面分割表示にする事が可能で、マップ表示やオーディオ再生機能の他、近くの飲食店やショッピングが出来る場所を検索する事が出来る項目も表示されています。
買い物アイコンをタップすると、マップを表示している範囲内にある店舗を検索する事ができる機能を使用する事ができるのも、Apple Carplayならではの便利機能です。
しかし、分割画面で背景が占めている割合がAndroid Autoよりも大きく、右側のアプリのアイコンが大きいのもあって、少々チープな印象を受けてしまう点についてはもったいないような気もします。
今回は、90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourに搭載しているディスプレイオーディオプラスでの表示ですが、ヤリスハイブリッドではエネルギーフローモニターを表示した3画面表示にも対応していました。
ヴォクシーでもエネルギーフローモニターを表示したかったけど、どちらの連携機能にも付いていなかったのが残念です。
メニュー画面もAppleとAndroidで違いあり
Apple Carplayで右の一番下のアイコンをタップしてメニューを呼び出すと、スマートフォンと連携できるアプリのアイコンをディスプレイオーディオの画面に表示する事ができます。
タップしやすいようにアイコンを大きくしているのだと思いますが、大きすぎて見た目が悪いような印象を受けます。
Android Autoの場合は2画面分割表示を維持したまま、連携可能なアプリを1画面で16個も表示する事が可能で、アイコンが大きすぎずにスッキリとしたような印象を受けます。
小さいアイコンは少々タップしにくい点もありますが、モニターが指紋だらけになるのを回避する事も含めて、ペン先がシリコンゴムのタッチペンを使用するのがオススメです!
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カーナビはyahooカーナビが一番優秀かも
実は、ディスプレイオーディオプラスのカーナビ機能が10年前の車両のナビよりも案内の仕方が悪く、予定していた目的地と違う場所に連れていかれるという事もあったので、10年前のトヨタ純正カーナビの設計者が退職していたのなら戻してくれと言いたいぐらいにポンコツすぎる。
Android Autoやapple Carplayでスマホの地図アプリを表示していると、GPS位置情報と車速パルス信号を送信して正確な位置を表示出来るようにしているので、標準カーナビのようにスマホ用カーナビアプリが正確な位置を受信して正確な位置で表示してくれます。
スマホアプリのナビ機能の中ではYahooカーナビのルート案内が一番正確で優秀だったと感じましたが、もしアップデートが可能であれば、ディスプレイオーディオ標準のナビ機能の正確さとルートが指定できる機能をもっと扱いやすくしていただけたら助かります。
音楽再生アプリの表示もAndroidは分割表示を維持
Apple Carplayでプレイリストを表示している状態ですが、Amazon Musicのアイコンをタップすると、再生している音楽の表示やプレイリストの表示は1画面での表示となります。
タップやスワイプでの操作性の良さや表示項目の見やすさではAppleに軍配が上がりますが、こちらも少々表示が大きすぎる感じもします。
どちらかと言うとAndroid Autoは、操作性よりも見た目の美しさに力を入れているような感じで、分割表示を維持したまま過剰に大きすぎないアイコンや表示項目が丁度良いんですよね。
音楽の音質に付いては、スマートフォンで再生可能なビットレートと音楽配信サイトの仕様に依存しているのだと思いますが、AppleとAndroidでの大きな違いはありません。
また、高音質なハイレゾ音源や立体音響に対応している配信サイトは、サブスク登録をしたApple musicとAmazon musicの2つだけになる点についてもご注意を!(2024年1月現在)
高音質なハイレゾ音源やドルビーアトモスなどの立体音響を配信しているサブスク音楽配信サイトについては、こちらの記事でもご紹介しております。
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どちらもプライバシーは知ったこっちゃない仕様
ディスプレイオーディオとスマートフォン連携機能は、Android AutoとApple Carplay共通で、電話番号やLINEなどのメールのやり取りまで、パスコードを突き抜けて同乗者に筒抜けになります。
ディスプレイオーディオへの表示項目はスマートフォン側で表示・非表示を変更する事が出来るのですが、電話やメールなどのスマートフォン標準機能は、非表示に出来ない項目がある事にもご注意下さい。
筆者の場合は、ディスプレイオーディオ連携専用のスマートフォンを車内に常備して、ポケットWi-Fiに接続をして使用をしております。
ポケットWi-Fiの回線は、高速データの通信が無制限で月額料金も安い楽天モバイルの楽天最強プランがオススメです。
富士ソフトFS050Wとの組み合わせでは、4Gと5Gの自動選択と送受信するバンドの自動切換えが早く、Amazon Musicで音楽を聴いていても、途切れる事はほぼありませんでした。
まとめと対応アプリ
ディスプレイオーディオでAndroid AutoとApple Carplayを使用した2種類のスマートフォン連携機能をご紹介しましたが、どちらも機能に大差はなく、操作のしやすさや表示デザインの違いがあるぐらいだと感じましたので、どちらの方が優れているというのは無いと断言できます。
USBとBluetoothどちらで接続してもハンズフリーやチャット機能を含めた機能に違いも無かったので、手持ちのスマホはどちらなのか?お気に入りの表示デザインはどちらなのか?で選んで良いでしょう。
なお、YouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画系アプリはスマートフォン連携機能では対応しておらず、HDMI入力端子付きのディスプレイオーディオにスマートフォンを接続するか、Fire TV Stickなどのデバイスを使用しなくてはいけない点にもご注意下さい。
対応アプリについては以下のようになっています。
Android Autoで連携可能なアプリのみなので、Apple Carplayでは対応していないアプリもあるかもしれません。
- Spotify
- YouTube Music
- Audible
- Pandora
- ミュージック
- Deezar
- 音楽プレーヤー
- ジェットオーディオ
- JioSaavn
- siriusXM
- Amazon Music
- BBC Sounds
- Sveriges Radio Play
- Audioburst
- iHeart
- Messenger
- Talegram
- LINE
- Rakuten Viber Messenger
- Discord
- Skype
- Google Playブックス
- Audible
- オフラインポッドキャストアプリ
- Podcast Republic
- Podcast Addict
- LibriVox Audio Books Supporter
- Audiobooks.com
- Smart AudioBook Player
- Googleマップ
- Waze GPS 地図 渋滞情報 カーナビ
- Yahooマップ
- ダイハツコネクト
- 윌라 – 독서의 모든 것
Android Auto対応アプリを一覧にしてみましたが、抜けがある可能性もあるので、その際はご了承下さい。
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