日常の喧騒を離れて江戸情緒溢れる街並みを散策できる長野県木曽郡南木曽町に位置する中山道木曽路の宿場町、妻籠宿を散策してきました。この記事では日本国内で初めて古い町並みを保存した宿場町としても知られる、妻籠宿を写真と動画でご紹介します。
記事内の目次
江戸情緒溢れる中山道木曽路の街並み 妻籠宿
中山道木曽路とは?
中山道は江戸時代に整備された五街道の一つで、南回りで太平洋沿岸を通行する東海道に対して、北回り・内陸経由で江戸の日本橋と京都の三条大橋(現在の東京都と京都府)を結ぶ全行程540kmの街道となっています。
冬場は寒さが厳しく歩行が困難になるほどの降雪がある他にも、中山道には碓氷峠越えや和田峠越え、「木曽のかけはし」通過などの難所があったにもかかわらず往来は盛んでした。
その理由として、橋が架けられていない大井川や安倍川などでは川越人足による川越し以外は認められなかった他、江戸幕府による「入鉄砲出女」の取り締まりが厳しかった事が挙げられています。
また、中山道の旅籠は東海道よりも2割ほど安かった事から、これらを避けてあえて中山道を選ぶ者が多かったとされています。
そのうちの現在の長野県と岐阜県にあたる木曽地方を通る部分を木曽街道または木曽路とも呼び、上四宿、中三宿、下四宿からなる11の宿場が設置され、その総称を木曽十一宿とも呼ばれています。
江戸情緒溢れる妻籠宿の街並み
妻籠宿は、長野県木曽郡南木曽町に位置する中山道42番目の宿場町です。宿内家数は31軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠31軒で宿内人口は418人であったとされる妻籠宿は、元々「つまごめ」と呼び、着物の褄と同じ端を意味する「妻」と人家が集まった小さな集落を意味する「籠」が省略された読み方になったとされています。
妻籠宿は、日本で初めて古い町並みを保存する活動を開始した宿場町で、一部の地区の建造物を解体修復した後に、町独自の町並み保存条例である『妻籠宿保存条例』を1973年に制定しました。
全国規模で古い町並みが姿を消してゆく中で、どこよりも早く景観保全活動を行った事が高く評価されて国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定され、隣の馬籠宿と共に国内外から観光客が訪れる人気の観光名所になりました。
既に正月を迎える準備が整った大晦日であったにもかかわらず、一部のお土産売り場やお食事処、また宿泊施設などは店を開けていていてくれました。
妻籠宿の飲食店では、山の幸や信州名物の蕎麦、中部地方の郷土料理である五平餅などが味わえます。
戦争や災害または、都市開発などで日本各地の古い町並みが消えゆく中で、宿場内の景観を昔のままで保存し続けている凄さを感じさせられると共に、これから日本を支える事になる後世に伝えていかなければいけない風景ではあると感じさせられました。
現代の喧騒から離れて江戸時代にタイムスリップしたかのような体験をしに、是非一度でも訪れてみて欲しい観光名所です。
冬の妻籠宿の映像
【6K】妻籠宿 江戸情緒溢れる中山道木曽路の町並み
中山道木曽路の宿場町である妻籠宿を散策しながら撮影した映像です。
6K解像度で収録した映像ですので、大画面テレビ等でもお楽しみください。
妻籠宿 交通アクセス・時間・駐車場情報
所在地 | 〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻 |
時間 | 24時間(居住者もいるので常識の範囲内で) |
入場料金 | 無料 |
駐車場 | 妻籠宿町営駐車場(バス・マイクロバス専用/普通車用 第二・第三・中央駐車場) 大型バス 2,000円/マイクロバス1,500円/普通車500円/単車200円 |
交通アクセス | 中央自動車道 中津川インターから木曽福島方面へ約30分 JR東海 中央本線 南木曽駅からタクシーで約8分 |
関連ウェブサイト | 妻籠宿公式ウェブサイト 南木曽町観光協会instagram |
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