福島県南会津郡下郷町にある観光名所・大内宿の近くには、大内ダムがあります。星空の名所として特に有名な場所ではありませんが、周辺は視界が開けていて街灯などの明かりもなく、星空観察にはとても良さそうな場所だったので、2020年の冬に訪れた際の星空や周辺の風景を記事にしました。
大内ダムとは?
福島県南会津郡下郷町の大内宿上流部に位置する大内ダムは、1974年に事業が始まり、1977年の本体着工を経て1988年に完成した「中央土質遮水壁型ロックフィルダム」で、阿賀野川水系では奥只見ダム、田子倉ダムに次いで3番目の高さとなる堤高102メートルのダムです。春先には雪解け水も流れ込む山間部に位置し、総貯水容量は18,500,000m³にも及びます。
このダムは揚水式発電所である下郷発電所の上部調整池として建設されたもので、下部調整池となる大川ダムとの間にある最大有効落差387メートルを利用し、最大出力100万kWの発電を行っています。電力需要の少ない時間帯には大川ダムから大内ダムへ水をくみ上げ、需要が増える時間帯にはその水を落下させて発電する仕組みです。
阿賀野川流域は古くから水力発電の開発が盛んな地域であり、戦後の電力不足を補うために多くの水力発電所が建設されてきましたが、その後は火力発電所や原子力発電所の整備が進み、電力供給の中心も次第に変化していきました。一方で、昼夜の電力需要の変動に対応する必要性も高まり、余剰電力を利用して水をくみ上げ、必要な時間帯に発電できる揚水式発電所が重要な役割を担うようになりました。
また、1973年に発生した第一次オイルショックによって、石油に依存していた日本のエネルギー供給のあり方が見直されることになり、その翌年の1974年には大内ダムの建設事業が始まりました。こうした時代背景の中で整備された大内ダムと下郷発電所は、電力需要に応じて発電量を調整できる揚水式発電施設として利用されています。
大内ダムの星空
大内宿への観光を目的に南会津地方を訪れましたが、現地に到着したのは真夜中でした。
大内ダムは星空の名所として特に有名な場所ではありませんが、周辺は視界が開けていて街灯などの人工的な明かりもなく、星を観察するにはとても良さそうな環境だったので、大内ダムの星空撮影をしてみることにしました。
撮影した場所は下郷会津本郷線沿いにあり、車を数台駐車できるスペースが設けられた場所には観光案内板も設置されています。
南会津地方は豪雪地帯として知られていますが、2020年の冬は例年と比べて雪が非常に少なく、積雪量も多いところで数センチメートルから10センチメートル程度しかありませんでした。これまで何度か南会津を訪れている私でも、あまりの雪の少なさに驚くほどでした。
ここから西側は大内ダムの堤体や周囲の山々の景色がよく見えるほど視界が開けていて、大きな木や山に遮られることもなく、広い範囲にわたって夜空を眺めることができます。
全体的に星空は綺麗に見えていましたが、一部には雲がかかってしまい、星が霞んで見えにくい状態でした。それでも、周囲に街灯などの明かりがほとんどないため、南会津の夜空に広がる美しい星々を観察することができました。
大内ダムの北側には会津若松市や会津美里町があるため、市街地からの明かりが夜空に少し写り込んでしまいますが、肉眼ではほとんど気にならない程度でした。
また、この日は湖面が凍結していたため、星空を鏡のように映し出すリフレクションを見ることはできませんでしたが、春から秋にかけての風がない日なら、湖面に星空が映り込む美しい鏡面反射も見られそうな場所でした。
大内ダムは、観光名所として有名な大内宿や、鉄道撮影の聖地とも呼ばれるJR只見線からも比較的近い場所にあるので、南会津を訪れた際には、美しい星空を観察したり星景写真を撮影したりする場所として立ち寄ってみるのも良いかもしれません。
大内ダムの所在地や交通アクセス情報
| 所在地 | 東北地方|福島県南会津郡下郷町 |
| 駐車場 | 無料 |
| 交通アクセス | 磐越自動車道 会津若松ICから車で45分 東北自動車道 須賀川ICから車で1時間 |
| マップコード | 433 645 008*62 |
| 関連ウェブサイト | 會津物語 |










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