福島県耶麻郡北塩原村の五色沼は、日本百名山の一つとされる磐梯山の北麓に位置する裏磐梯と呼ばれる地域にあり、大小30余りの小沼群で構成される五色沼は、エメラルドグリーンやコバルトブルーなどの湖面が神秘的と言える程の美しさで、誰でも気軽に絶景を楽しめるように五色沼自然探勝路が整備されています。
記事内の目次
五色沼の風景~神秘的な美しさの湖沼群と紅葉が織りなす絶景
五色沼の成り立ち
五色沼は、明治21年(1888年)に会津磐梯山が噴火した際に北側に位置する小磐梯が山体崩落を起こして川をせき止め、秋元湖や小野川湖、桧原湖と共に約300の湖沼が形成された事が始まりとなり、その間に挟まれるように形成された約30の小湖沼群が後に五色沼と呼ばれるようになりました。
この名前の由来は、流入する水の火山性物質の量や天候、または植物や水中の藻などの影響によって様々な色彩を見せる事から名づけられて、エメラルドグリーンやコバルトブルー、パステルブルーなど、自然が作り上げたとは思えない程の鮮やかさと神秘的な風景を楽しむ事ができます。
五色沼の景色を楽しむ約3.6kmの五色沼自然探勝路
約30の湖沼群で形成される五色沼のうち、観光用に自然探勝路が整備されているのは毘沙門沼から柳沼までの約3.6kmの区間で、桧原湖側から、柳沼→母沼→青沼→るり沼→弁天沼→竜沼→みどろ沼→赤沼→毘沙門沼の順に並ぶ9つの湖沼を約1時間10分から1時間30分で回る事ができる比較的平坦なハイキングコースとなっています。
遊歩道を往復するのが大変だと感じるかもしれませんが、桧原湖側の裏磐梯物産館と反対側の裏磐梯ビジターセンターの両方に入口がある五色沼自然探勝路は、どちら側にも駐車場と路線バスの停留所があるので、片道を徒歩で進み、帰りは路線バスを利用してスタート地点に戻るような散策方法も可能です。
※オレンジのラインが自然探勝路
五色沼の美しい紅葉
五色沼は色鮮やかな湖面の美しさが見どころとなる観光スポットですが、秋になると紅葉がとても美しく、赤や黄色に染まった木々と神秘的な色彩を放つ湖面とのコントラストが楽しめます。
ここからは、五色沼で見る事が出来る紅葉を一部ご紹介します。
柳沼の紅葉
桧原湖側の裏磐梯物産館の裏にある柳沼は鏡のように湖面に映り込む木々が見どころとなるポイントなので、無風の時に行くのが特にオススメです。
五色沼自然探勝路の入り口にもなっている裏磐梯物産館は、お土産売り場や軽食スペース、休憩所も充実している施設にもなっています。
コバルトブルーが美しい弁天沼
弁天沼は毘沙門沼に次いで二番目に大きな沼で、コバルトブルーの色彩鮮やかな湖面が美しい絶景スポットとなっています。
針葉樹が多いのもあって秋に紅葉する木は少ないのですが、年間を通して五色沼の神秘的な美しさを楽しむ事ができます。
紅葉が美しい五色沼で最大の沼、毘沙門沼
桧原湖側から進むと最終地点となる毘沙門沼は、モミジなどの色鮮やかな紅葉がエメラルドグリーンの水面に映える絶好のフォトスポットにもなっていて、五色沼の中では一番紅葉が美しく見える場所なのではないでしょうか。
有料となりますが手漕ぎボートをレンタルして毘沙門沼の湖上から景色を楽しむ事も可能です。
他にも写真があったのですがハードディスクのデータを飛ばしてしまい、数少ない写真となってしまいました・・。続きは動画で楽しんでいただきたいと思います。
五色沼の動画
2014年10月下旬に撮影した紅葉と五色沼の映像です。天候も良く、毘沙門沼付近の紅葉も一番の見頃を迎えていた時期でした。
自然探勝路の中に入って行くと既に見頃を終えていたような感じも見受けられましたので、10月中旬から下旬に行くのが良さそうです。
撮影機材:Sony α7S
コバルトブルーが美しい 絶景の五色沼
2012年の真夏に撮影した映像となりますが、全ての沼が濃いパステルカラーに染まっていましたので、見応えのある美しい風景が楽しめました。
6K UHD | 美しすぎる神秘の湖沼群 | 五色沼の風景
2021年に再訪し、1時間30分かけて遊歩道を散策してきました。2012年と比較すると、草木が伸びて一部見にくくなっている沼も増えてきているような気がします。
五色沼 所在地や交通アクセス情報
住所 | 東北地方/福島県耶麻郡北塩原村 |
期間 | 1年中(紅葉は10月中旬から11月上旬頃) |
時間 | 24時間 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから車で22分 |
マップコード | 413 566 311*76(裏磐梯ビジターセンター) 413 533 695*55(裏磐梯物産館) |
関連ウェブサイト | 裏磐梯観光協会 |
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