8年近く乗っているZRT272W型トヨタ アベンシスが20万kmを超えたので、ブレーキローターとブレーキパッドを純正から評判が良いDIXCEL製に交換しました。社外でもいいから安い製品を希望して注文をしましたが、慣らしが終わった後の効きやブレーキダストの量などをレビューします。
記事内の目次
ZRT272W型 トヨタ アベンシスとは?
アベンシスはトヨタ車でありながら、イギリスのToyota Motor Manufacturing (UK)Ltd.が生産しているカルディナ後継のほぼ欧州車を、日本国内のトヨタディーラーで販売しているステーションワゴンです。
ウィンカーレバーやスピードメーターなどは欧州仕様で、ノアやヴォクシーと同じバルブマチックを採用した3ZR-FAEのハイオク仕様エンジンを搭載し、不安定感が少ないリバウンドスプリング付きのショックアブソーバーを採用した、スポーツ走行にも強い欧州生まれのトヨタ車なのです。
トヨタのステーションワゴンと言えば、マークⅡワゴンから始まり、セプターワゴン・カムリグラシア/マークⅡクオリス・マークⅡブリットと続いて、その後に続いたアベンシスも絶版車になってしまったのですが、この中から3台乗り継いで全て絶版になっています。
スバルやホンダは好調なのですが、トヨタのステーションワゴンは何かしら中途半端な作りになってしまっているような感じはするんですけど、それがまた好きだったりしますw
アベンシスは欧州トヨタが生産しているだけあって、ブレーキローターとブレーキパッドも完全欧州仕様のホイールが真っ黒になる本格派だったのですが、洗車の時にブレーキダストクリーナーを何本使ったのか分からないぐらい手入れが大変でした(笑)
その車も8年目に20万kmを達成した頃に、ブレーキローターとブレーキパッドが限界に達していたので、リフレッシュも兼ねて新品に交換をいたしました。
この車はシフトレバーとパドルシフトで操作ができるCVTだったので、ブレーキを踏むときにシフトダウンをしながら減速をし、その甲斐もあって20万キロ無交換で乗り切ったのです。
DIXCEL(ディクセル)のブレーキローターPDとパッドM Typeに交換
純正に交換しても良かったのですが、イエローハット南仙台店でブレーキダストの発生が少ない製品についてを相談をした所、その時に出てきたのがDIXCELのローターとパッドだったのです。
ブレーキローターとパッドの交換工賃ってショップや整備工場によってもピンキリと言った所で、安い所は安いけど高い所は一ヶ所一万円以上も取られる所があるのです。
その点ではイエローハット南仙台店の工賃は良心的でした!
今回交換したのは、DIXCELのブレーキディスクローターPDタイプとブレーキパッドM typeです。
DIXELの中ではスタンダードタイプに位置付けられるディスクローターPDタイプは、FC材にカーボン、シリコンなどの各種添加剤を絶妙に配合して、強度、耐熱性、耐クラック性を向上し、精度面では平行度、厚み偏差などを高レベルで設定して、鳴きや振動の抑制に成功している製品です。
また、ブレーキパッドMタイプについても、ストッピングパワーを犠牲にすることなく、ブレーキダストを大幅に低減してホイールを最も汚れにくくした、ストリート向けブレーキパッドに仕上げているのだそうです。
DIXCELのブレーキディスクローターは防錆コーティング(シルバー塗装?)を施しているので、錆びにくくホイールの隙間から覗いた時の見た目もいいのです。
8000円プラスで赤やゴールドなどにも色を変更できるオプションもあるらしく、ドレスアップ派にもオススメのブレーキローターだと思います。
しかも製造時に重量偏差がある部分を削るバランス取りもしているので、ブレや振動も少なく乗り心地の影響が無いのだそうです。
ブレーキパッドは見た目に影響が無いのですが、20万キロを走行し続けていたせいか、ブレーキキャリパーは錆びだらけですね。
固着していた部分もあったという事で、叩いて外しても良い事を許可して外してもらいましたが、後ほど錆びと汚れを落としてから、耐熱チタンカラーに塗装をいたしました。
交換工賃と部品代を合わせて6万円程度でしたので、相場としてはかなり安いのではないかと思います。イエローハット南仙台店様ありがとうございました。
ブレーキキャリパーの塗装作業については、こちらの記事でご紹介しておりますので、是非参考にしていただければ幸いです。
以前ブレーキローターを交換した後の走行レビューを掲載していましたが、その時からずっとブレーキキャリパーの汚れと錆が気になっていました。 いつかタイヤを交換する時に塗装しようかと思っていましたが、2021年も半分が過ぎた6月にやっとタイヤを交換する気になったので、その時に一緒に施工した耐熱カラースプ...
ブレーキローターとブレーキパッド交換後の走行レビュー
欧州仕様のブレーキダストはかなり出るけどガツンと効くタイプの純正ブレーキ一式からDIXCELの一番安い製品への変更となりましたが、交換から約5000kmほど走行した後の主観でのレビューとなります。
交換後から500km走行後までは、ローターの外側から先に削れているような感じで、少し強めにブレーキペダルを踏み続けないと効かないような状態が続きましたが、その後ローター全面にあたりが付くと、DIXELブレーキローターとパッドの本来の効きを体感できるようになります。
ブレーキの効きは国産車寄りのマイルドな効きになった感じで、欧州生まれのアベンシスの良さを捨ててしまうような行為にはなってしまうのですが、ブレーキペダルの踏み始めは柔らかく、踏力に合わせて制動力を徐々に高めていくような効きになったかと思います。
シートの上に荷物を置いて強めにブレーキを踏めばフロアに転げ落ちるぐらいの効きは充分にありますし、純正よりも低速走行時の微調整がしやすく、微妙なコントロールが容易になったとも言えます。
欧州車で長距離を走行したり、数日間洗車をしないような日々が続くと、ブレーキダストでホイールの色が変わってしまうような時もありましたが、DIXELのブレーキローターPDとパッドM Typeブレーキダストもほとんど出ない低ダストタイプなので、ホイールの汚れに悩まされ続けてきた人にもオススメです。
交換後に欧州車っぽいガツンとした強い効きが欲しい方は、ブレーキローターをPDのままで、純正ブレーキパッドかDIXCEL Z typeなどのスポーツ走行向けブレーキパッドを取り付けるのも一つの選択肢で考えてもよろしいかと思います。
追記:長野や千葉への一般道長距離移動も含めて50000kmほど走行しましたが、ジャダーや歪みなどの不具合は一切発生せず、高速走行や山道の走行でも不安感の無い走りも充分に楽しめるレベルだと感じました。
純正ブレーキパッドとローターと比較すると、ホイールがほとんど汚れ無くなり、総走行距離25万kmで手放すまでの洗車がとても楽になったと思います。
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