宮城県仙台市太白区を流れる名取川が侵食して形成した磊々峡(らいらいきょう)は、秋保温泉郷の入り口付近に位置する約1kmほどの峡谷です。峡谷沿いには散歩道が整備され、昔からこの地域で産出されてきた秋保石の岩肌や自然豊かな新緑の美しい風景が楽しめます。
記事内の目次
秋保温泉郷の自然を満喫できる磊々峡の風景
磊々峡の見どころ
秋保大滝の下流側で秋保温泉郷の側にある磊々峡(らいらいきょう)は、宮城県仙台市太白区を流れる名取川の流れによって削り取られた断崖絶壁が続く景勝地で、温泉街の入り口にかかる覗橋から上流と下流の合計1kmに続く峡谷です。
この地域は建築材として用いられた秋保石(あきういし)の採石が盛んで、特に大正時代から昭和初期にかけて最も盛んに行われてきたそうで、その秋保石の大地を名取川の水流が削り取って形成されたのが、磊々峡と呼ばれる渓谷です。
秋保温泉への入り口にかかる覗橋から眺める磊々峡の風景です。 渓谷へ降りる階段と遊歩道に繋がる道へと分岐している場所が磊々峡への入り口で、ここから下流側に向けて約650m程を自由に散策できます。
事前に調べていれば良かったのですが、覗橋の下にはハートの形になっている岩があるとの事で宮城県内では3箇所しかない恋人の聖地にも認定されていたそうです。
奥羽山脈神室岳が水源となっている名取川の急流が長い年月をかけて秋保石の岩肌を削り取り、美しい断崖絶壁の渓谷を作り上げています。
この地域で産出される秋保石は秋保地区でしか取れないと言われる凝灰岩で、耐久性や耐火性、防水性に優れ、軽量である事から主に建築材として使われていて、戦前以前に建てられた建築物の中には外壁、塀、階段など、様々な部分に使われているのが現在でも見受けられるようです。
遊歩道を歩いている途中には、レトロ感漂う看板のような物と橋が架けられています。
昭和の名残なのか、調べてもここの部分に関しては一切出てこなかったのですが、風情があっていいですね!
この橋には名前も残されてなく、ホテル瑞鳳の私有地となっているそうです。自動車は通行禁止となっていますが、磊々峡の遊歩道の途中にあるため、歩いての観覧は可能になっています。
まるで斧で真っ二つに割ったような岩にも名前があり、「天斧岩」と名付けられています。遊歩道を歩いていれば、他にも様々な名前を付けられた奇岩怪岩が沢山ありましたので探してみて下さい。
東北地方の中でも人気の宿として知られているホテル瑞鳳からも磊々峡の景色を眺める事ができますので、新緑だけではなく、秋の紅葉や冬の雪景色など四季折々の景色を眺めながら温泉宿で優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
磊々峡の風景を撮影した動画もありますので、是非ご覧になってみて下さい。
新緑が美しい磊々峡の動画
[4K]Rairaikyo Gorge 新緑の秋保温泉 磊々峡(らいらいきょう)の風景 宮城県仙台市 Beautiful Scenery in Miyagi Japan
Color Correction:Blackmagic Design DaVinci Resolve
Video Edit:Adobe Premiere Pro CC
Camcorder:Sony a7S+ATOMOS NINJA FLAME(4K S-log2/S-Gamut)
Lens:SAL1635Z+LA-EA4
stabilizer:Feiyu Tech α2000
磊々峡の場所・駐車場情報
住所 | 東北地方/〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原 |
期間 | 通年 |
時間 | 24時間 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 仙台駅から50分(西口バスプールより宮城交通バス「秋保温泉行」のぞき橋バス停下車) 東北自動車道仙台南ICから車で10分 |
マップコード | 464 507 537*83(磊々峡入口) 464 507 596*81(磊々峡無料駐車場) 464 507 588*30(秋保・里センター) |
駐車場は、秋保温泉郷観光案内所 秋保・里センター(磊々峡から280メートル)と覗き橋のあるT字路正面のお土産売り場の隣(赤枠)にあります。
遊歩道は全長で600メートルほどありますが、階段や不整地が続くため車椅子での散策は不可となっております。
また、天斧巖前の橋から続く道路から二口街道に抜ける事も可能なので、磊々峡自然歩道の始点から終点までの全てを巡らずに、途中離脱しても大丈夫です。
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