15段階に角度と高さを調整可能な二段式構造で姿勢を正して肩や首の負担軽減や、パフォーマンスが高いゲーミングPCの冷却に、ノートPC収納バッグなどの小さな空きスペースに収められるコンパクトさも兼ね備えたアルミニウム製ノートパソコンスタンドをレビューします。
記事内の目次
ノートPCを直置きしたくない人にオススメ!
屋外でノートパソコンを使用する機会が多く、パソコンデスクを用意できない時や場所が限られている場合に、地面に直置きしないといけない場合もあります。
自分の場合はそれに抵抗があって、カメラバッグの上に乗せて使用をしていたのですが、不安定さが気になってしまう事もありました。
不安定なだけなら良いけど、何故かUSB端子や電源ケーブルがある所から落ちて、破損してしまうのが嫌!それが一番の理由です。
もう一つはノートパソコン背面の吸気口を塞いでCPUやGPUの温度が高くなってしまい、高負荷状態が長く続くゲームプレイや動画編集などで、パフォーマンスが下がってしまう事でした。
特に大風量を必要とするゲーミングノートPCは、背面の大部分を吸気口が占めており、直置きをする事によって背面の狭い隙間で抵抗が生じ、冷却効果が下がってしまう事もあるのです。
つまり、屋外での不安定な場所での使用や、CPUとGPUの冷却対策などの課題がある状況で、ノートパソコン用の置き台を使用する必要があった事。
そして、持ち運びをするためのカメラバッグには、収納スペースの残りが限られていたのもあって、使用条件に合うスタンドの形状は限られていたのです。
そんな時に見つけたのが、高さと角度が調整可能で、コンパクトに持ち運びをする事が出来る、折りたたみ式14段階調節のノートパソコンスタンドでした。
角度のみの調整が可能なアルミニウム製ノートパソコンスタンドのレビューに付いては以下の関連記事カードリンクにてご紹介しています。
空気の通り道を作って発熱しやすいゲーミングノートPCの冷却効果を高めながら、ノートパソコン収納バッグなどに入れて、折り畳んでコンパクトに持ち運ぶ事が可能な、簡単組み立てアルミニウム製折り畳み式ノートPCスタンドのレビューをしていきます! ノートPCを直置きしたくない人にオススメ! 屋外で...
ノートPCスタンドを折りたたんだ状態のサイズ
角度と高さを調整できるアルミ製折り畳み式ノートパソコンスタンドを折りたたんだ状態のサイズは、長さ295mm×幅50mm×高さ35mmとなります。
角度のみ調整が可能な折り畳み式ノートPCスタンドのサイズは長さ260mm×幅45mm×厚み27mmとなっておりましたので、全体的にサイズは大きめで重さも460gほどあります。
セット内容にはスタンドや機材との接触による傷を防止するための、布製収納ケースが付属してきます。
紐をフックに掛けたり、バッグの余った場所にコンパクトに収められるため、平型のパソコン置台のように広い場所を占有する事はありません。
ノートPCスタンドを広げた時のサイズ
ノートパソコンスタンドの最大高は275mmで、前部の高さも最大で165mmの高さまで上げる事が可能。
楽な姿勢で作業をしやすい高さに調整をしたり、パソコン本体を斜めに立てかけるような使い方も出来るので、割と設置の自由度が高い製品です。
中間7段階、上部9段階の合計16段階まで調整が可能な穴が開けられていますが、どちらも一番低くなる穴に固定用ステーが引っかからないので、合計14段階調整式という事になります。
板厚は以前購入をした角度のみ調整が可能なノートパソコンスタンドよりも0.5mm薄い3.5mmのアルミニウム合金製なので、若干の強度の低さは感じてしまいます。
製品の仕様で耐荷重40kgという事にはなっていますが、荷重をかける場所によっては耐荷重10kgも無さそうな捻じれが発生してしまうのが気になってしまう所。
ただし、2.4kgの重量があるゲーミングノートPC、Lenovo LOQ 15IRH8を搭載する分には、全く支障はありません。
高さによってはPCが不安定になったり倒れる事も
アルミ製ノートPCスタンドに乗せるのは、第13世代 インテルCPU Core i7 13620HとNvidiaのGPU RTX4060が搭載されたLenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPとなります。
画面サイズ15.6インチで本体の重量は約2.4kgありますが、リアヘビーになっているGPU搭載のノートPCなので、下側の固定ステーを高い所から2段目に固定をしている状態では、後ろ側に倒れてしまいそうになります。
後ろ側が重いゲーミングノートPCを落とさずに支えられる高さは、下側ステーが最大から2段目、上側ステーが最大高の固定位置となります。
タイピングなどの操作をすると、ぐらぐらと不安定さを感じる高さなので、この状態で使用をするのはオススメをする事は出来ません。
許容範囲は一番高くなる場所から4段階目の固定穴
故意に倒そうとでもしない限りは問題なく固定が出来る高さは、下4段目と上5段目の穴がギリギリです。
Lenovo LOQ 15IRH8 82XV006JJPの重さではタイピング時にぐらつきを感じてしまっていたので、それ以上の高さに調整をするのはあまりオススメできません。
その一方でdynabook R73/Aを搭載した場合は、ぐらつきが気にならない程度まで落ち着かせる事が出来ておりましたので、上下共に4段階目から5段目の穴で固定をする場合は、1.5kg以下でGPUを搭載していないノートPCを使用している場合のみの方が良いでしょう。
私の場合は、屋外のライブ配信時に地上からノートパソコンの底部までの距離をなるべく空けたいというのが目的なので、多少のぐらつきは許容範囲とは考えておりましたが、気になる人はいると思うのが4段階目になるとは思っております。
また下側と中間をくっつけた状態では、角度調整式のみのノートPCスタンドと同等の強度になるので、強度重視と高さ重視で使い分けをする分にはオススメできるスタンドだと思います。
意外と効果あり!ノートPCスタンドの冷却効果
冷却効果については、角度のみ調整式のノートPCスタンドと同じ結果となっておりましたので、そちらの記事からFFXVベンチマークの結果を引用させていただきます。
角度調整式ノートPCスタンドは当製品よりも強度が高い製品だったので、是非以下の記事を参考にしていただければ幸いです。
空気の通り道を作って発熱しやすいゲーミングノートPCの冷却効果を高めながら、ノートパソコン収納バッグなどに入れて、折り畳んでコンパクトに持ち運ぶ事が可能な、簡単組み立てアルミニウム製折り畳み式ノートPCスタンドのレビューをしていきます! ノートPCを直置きしたくない人にオススメ! 屋外で...
Lenovoのゲーミングノートパソコンは、CPUとGPUの性能を最大限に引き出すためのパフォーマンスモードで、冷却するための空冷ファンが全速力で回転し、またCPUとGPUの発熱も最大となります。
FFXVベンチマークを使用して、パソコンデスクに直置きした時のLenovo LOQ 15IRH8のハードウェアの温度と、アルミ製ノートPCスタンドを4段階目まで上げた状態で、GPUの温度を比較をしてみました。
LenovoのゲーミングノートPCで電力設定などを行える純正ソフトウェアLenovo Vantageでパフォーマンスモードに設定し、GPUオーバークロックツールでGPU+150MHz・VRAM+200MHzに設定した状態での計測となります。
Lenovo LOQ 15IRH8を直置きした状態の温度
Lenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPをパソコンデスクの上に直置きすると、GPUの温度が最大で87.8℃に達し、VRAMの温度は最大で110℃に達していました。
机の天板とノートPC背面の隙間が5mm程度しか空いておらず、その狭い空気の通り道が抵抗となった事や、本体裏面から発する熱を吸気口から再び取り込んでしまって冷却効果が下がってしまった事が要因だったと考えられます。
デスクトップPC用RTX 4060と同等の性能を持つラップトップ向けGPUとVRAMを同程度まで冷却をするのは無理だと思っていますが、夏場にフルロードをしてしまうと不安に感じてしまうレベルの温度です。
Lenovo LOQ 15IRH8をスタンドに乗せた状態の温度
折り畳み式アルミ製ノートPCスタンドを4段階目まで上げた状態で計測をすると、GPUの温度は最大で82.2℃、VRAMの温度は最大で104℃まで下がっていました。
スタンドが吸気口の一部に重なってしまってはいますが、それでもGPUで-5.5℃、VRAMは6℃も下がっておりましたので、空冷ファン付きスタンドを使うまでもなく、折り畳み式アルミ製ノートPCスタンドを使用するだけで充分な冷却効果があったと考えても良いのでしょう。
インテルCPU Core i7 13620HとNvidiaのGPU RTX4060が搭載されたLenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPは以下の関連記事カードリンクでご紹介しています。
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角度と高さを調整可能なアルミ製ノートPCスタンドのまとめ
高さと角度を変更できるアルミ製ノートパソコンスタンドは、高さによって若干の不安定感は感じられるものの、机が低くて扱い難い時などに高さを調整して、肩や腕などへの負担を軽減させるためにも有効です。
なるべく接地面からノートパソコンまでの距離を空けて動画エンコード時の冷却効果を高めたい方や、中間部をフリーにして角度のみ調整可能なラップトップスタンドと同等の強度を保つ使い分けを検討している方、多少のぐらつきは気にならない人などに限ってはオススメできる製品かと思います。
似たような製品が複数販売されていますが、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングの各インターネットショッピングサイトにて販売価格2,500円から3,000円でお買い求めいただけます。
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