ノートパソコン収納バッグなどの小さな空きスペースに収められるコンパクトさに、最大高28cmまで角度と高さを15段階に調整可能な二段式構造を兼ね備えたPC用品、簡単組み立てアルミニウム製折り畳み式ノートPCスタンドのレビューをしていきます!
記事内の目次
コンパクトで持ち運びに便利な折り畳み式アルミノートPCスタンドのレビュー!
ノートPCを直置きしたくない人にオススメ!
屋外でノートパソコンを使用する機会が多く、パソコンデスクを用意できない時や場所が限られている場合に、地面に直置きしないといけない場合もあります。
自分の場合はそれに抵抗があって、カメラバッグの上に乗せて使用していたのですが、不安定さが気になってしまう事もありました。
それが一つの理由ですが、もう一つはノートパソコン背面の吸気口を塞いでCPUやGPUの温度が高くなってしまい、高負荷状態が長く続くゲームプレイや動画編集などで、パフォーマンスが下がってしまう事が気になってしまったのです。
特に大風量を必要とするゲーミングノートPCは、背面の大部分を吸気口が占めており、直置きをする事によって背面の狭い隙間で抵抗が生じ、冷却効果が下がってしまう事もあるのです。
つまり、屋外での不安定な場所での使用や、CPUとGPUの冷却対策などの課題がある状況で、バッグに入れて持ち運ぶための収納スペースが既に足りなくなっていたのです。
そんな時に見つけたのが、高さと角度を調整可能な折りたたみ式14段階調節のノートパソコンスタンドでした。
角度のみ調整が可能なアルミニウム製ノートパソコンスタンドのレビューに付いては以下の関連記事カードリンクにてご紹介しています。
空気の通り道を作って発熱しやすいゲーミングノートPCの冷却効果を高めながら、ノートパソコン収納バッグなどに入れて、折り畳んでコンパクトに持ち運ぶ事が可能な、簡単組み立てアルミニウム製折り畳み式ノートPCスタンドのレビューをしていきます! コンパクトで持ち運びに便利な折り畳み式アルミノートPCスタン...
ノートPCスタンドを折りたたんだ状態のサイズ
角度と高さを調整できるアルミ製折り畳み式ノートパソコンスタンドを折りたたんだ状態のサイズは、長さ295mm×幅50mm×高さ35mmとなります。
角度のみ調整が可能な折り畳み式ノートPCスタンドのサイズは長さ260mm×幅45mm×厚み27mmとなっておりましたので、全体的にサイズは大きめで重さも460gほどあります。
ノートパソコンスタンドを入れるための収納袋付きなので、バッグに入れて持ち歩いている時の振動で、一緒に入れている中の物を傷つけてしまう心配もいりません。
ノートPCスタンドを広げた時のサイズ
高さと角度の調整が可能な折り畳み式ノートパソコンスタンドの最大高は275mmで、ノートPC前部の高さも最大で165mmまで上げる事が可能です。
中間7段階、上部9段階の合計16段階まで調整が可能な穴が開けられていますが、どちらも一番低くなる穴に固定用ステーが引っかからないので、合計14段階調整式という事になります。
板厚は以前購入をした角度のみ調整が可能なノートパソコンスタンドよりも0.5mm薄い3.5mmのアルミニウム合金製なので、若干の強度の低さは感じてしまいます。
耐荷重40kgという事にはなっていますが、角度や荷重をかける場所によっては耐荷重10kgも無さそうな所が気になる所。
レビュー投稿でイヤホンをプレゼントする企画をやっていたから悪い事は書かれていないけど、割と商品説明との相違が生じている商品ではあると思います。
ゲーミングノートPCでは若干不安定になる
アルミ製ノートPCスタンドに乗せるのは、第13世代 インテルCPU Core i7 13620HとNvidiaのGPU RTX4060が搭載されたLenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPとなります。
画面サイズ15.6インチで本体の重量は約2.4kgありますが、GPUが搭載されてリアヘビーになっているノートPCなので、下側のステーを高くなる場所から2段目に固定をしている状態では、後ろ側に倒れてしまいそうになります。
中間部と上部を繋ぐステーのロックが外れて前側に倒れ込んでしまう事はまずありませんが、後ろ側は背面USBポートや電源ポートに接続したケーブルに誤って手を引っかけてしまっただけでも下側ロックステーが外れて後ろ側に倒れてしまいそうな程の不安定さでした。
スタンドをこの高さに調整をして搭載が可能なノートPCは存在していないと思いますが、実際に13.3インチディスプレイで質量1.27kgのdynabook R73/Aを搭載してもタイピング時はぐらぐらと揺れてとても不安定な状況となっていました。
このPCスタンドの最大の高さから上から2段目の穴に固定をした場合は、下側ロックステーが外れるかタイピングで揺れるかのどちらかなので、まず使い物にならないと思っておいて良いかと思います。
許容範囲は一番高くなる場所から4段階目の固定穴
最大の高さとなる穴から4段階目まで下に下げると、後ろに倒れてしまいそうな症状はかなり収まりました。
故意に倒そうとでもしない限りは問題なく固定は出来ておりましたが、Lenovo LOQ 15IRH8 82XV006JJPの重さではタイピング時にぐらつきを感じてしまいます。
その一方でdynabook R73/Aを搭載した場合は、ぐらつきが気にならない程度まで落ち着かせる事が出来ておりましたので、上下共に4段階目の穴で固定をする場合は、1.5kg以下でGPUを搭載していないノートPCを使用している方のほとんどが耐えられる高さと角度であると考えておいても良いでしょう。
私の場合は、屋外のライブ配信時に地上からノートパソコンの底部までの距離をなるべく空けたいというのが目的なので、多少のぐらつきは許容範囲とは考えておりましたが、気になる人はいると思うのが4段階目になるとは思っております。
一番下の穴にはステーを引っかける事が出来ませんが、下から二段目と三段目の穴を使用して固定をする分には、ぐらつきもほとんど気にならないレベルまで抑える事は出来ております。
また下側のステーを固定しなければ、角度調整式のみのノートPCスタンドと同等の強度になるので、強度重視と高さ重視の使い分けをする分にはオススメできる製品だと思います。
ノートPCスタンドの冷却効果
冷却効果については、角度のみ調整式のノートPCスタンドと同じ結果となっておりましたので、そちらの記事からFFXVベンチマークの結果を引用させていただきます。
高さ調整式ノートPCスタンドは若干毒舌気味になっておりますが、割と絶賛している方の角度調整式ノートPCスタンドとなっておりますので、是非以下の記事を参考にしていただければ幸いです。
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Lenovoのゲーミングノートパソコンは、CPUとGPUの性能を最大限に引き出すためのパフォーマンスモードで、冷却するための空冷ファンが全速力で回転し、またCPUとGPUの発熱も最大となります。
FFXVベンチマークを使用して、スタンドの上に乗せずにパソコンデスクに直接Lenovo LOQ 15IRH8を置いた状態の温度と、アルミ製ノートPCスタンドを4段階目まで上げた状態で、GPUの温度を両方で比較をしてみました。
LenovoのゲーミングノートPCで電力設定などを行える純正ソフトウェアLenovo Vantageでパフォーマンスモードに設定し、GPUオーバークロックツールでGPU+150MHz・VRAM+200MHzに設定した状態での計測となります。
Lenovo LOQ 15IRH8を直置きした状態の温度
Lenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPをパソコンデスクの上に直置きすると、GPUの温度が最大で87.8℃に達し、VRAMの温度は最大で110℃に達していました。
机の天板とノートPC背面の隙間が5mm程度しか空いておらず、その狭い空気の通り道が抵抗となった事や、本体裏面から発する熱を吸気口から再び取り込んでしまって冷却効果が下がってしまった事が要因だったと考えられます。
デスクトップPC用RTX 4060と同等の性能を持つラップトップ向けGPUとVRAMを同じぐらいまで冷却する事自体無理があるかとは思いますが、割と高めの温度で稼働している状況になっている事が分かりました。
Lenovo LOQ 15IRH8をスタンドに乗せた状態の温度
折り畳み式アルミ製ノートPCスタンドを4段階目まで上げた状態で計測をすると、GPUの温度は最大で82.2℃、VRAMの温度は最大で104℃まで下がっていました。
スタンドが吸気口の一部に重なってしまってはいますが、それでもGPUで-5.5℃、VRAMは6℃も下がっておりましたので、空冷ファン付きスタンドを使うまでもなく、折り畳み式アルミ製ノートPCスタンドを使用するだけで充分な冷却効果があったと考えても良いのでしょう。
インテルCPU Core i7 13620HとNvidiaのGPU RTX4060が搭載されたLenovoのゲーミングノートパソコン LOQ 15IRH8 82XV006JJPは以下の関連記事カードリンクでご紹介しています。
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角度と高さを調整可能なアルミ製ノートPCスタンドのまとめ
重量のあるゲーミングノートパソコンを搭載しても不安定感が全く無かったノートPCスタンドを購入した後の、高さ調整式ノートパソコンスタンドの購入となりましたが、不安定感とグラつきが気になってしまう程の製品品質と商品説明文との相違が多くみられるスタンドであると感じさせられました。
角度と高さを中間以上まで上げなければ許容範囲だと感じておりましたが、万人受けをするノートパソコンスタンドでは無い事だけは断言できます。
なるべく接地面からノートパソコンまでの距離を空けて動画エンコード時の冷却効果を高めたい方や、中間部をフリーにして角度のみ調整可能なラップトップスタンドと同等の強度を保つ使い分けを検討している方、多少のぐらつきは気にならない人などに限ってはオススメできる製品かと思います。
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