福島県会津若松市の南に位置する南会津郡下郷町にある大内宿は、江戸時代に宿場町として栄えた名残りを残す茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ集落です。現在は南会津地域の観光名所と知られるようになり、季節を問わず多くの観光客が訪れるようになりました。
記事内の目次
大内宿とは?
福島県の会津若松市から南へ約30kmほどの距離にある南会津郡下郷町は、夏は暑く冬は沢山の雪が降り積もる豪雪地帯として知られていますが、ここには、江戸時代の会津西街道にある「半農半宿」の宿場として栄えた大内宿があり、現在はアジア圏を中心とした訪日外国人や日本各地から訪れる観光客に人気のある観光名所としてもよく知られています。
ここに建てられている民家のほとんどが茅葺き屋根となっており、1980年に制定された「下郷町伝統的建造物群保存地区保存条例」と1981年に選定された「国の重要伝統的建造物群保存地区」などと共に、住民による町並みの保存活動が続けられています。
冬の大内宿の見どころ
大内宿には、かつて会津西街道と呼ばれていた福島県道131号下郷会津本郷線沿いににある有料駐車場から徒歩で道路を渡り奥に向かいます。
特に冬は道路にも雪が積もって滑りやすく、車で行くにしても気を付けて走行しなければいけないのが例年なのですが、今年は雪が積もっている場所も少なかったので暖冬の影響があるのかと感じるぐらいです。
大内宿の第一駐車場から第三駐車場までは出庫時に料金を支払う形になっているので、帰りに係員に料金を支払うようにしましょう。
ここから約400メートル区間の街道沿いに古民家が立ち並ぶノスタルジックな風景を楽しむ事ができるのが大内宿の最も特徴的な部分ではありますが、私が訪れた日は正月休みが明けたばっかりだった事もあり、ほとんどの店が閉まったままの状態となっていました。
雪だるまやかまくらも街道沿いに作られている事が多いのですが、雪が少ない今年はそのような景色は全く見られず、少々寂しさも感じる冬の大内宿となってしまっていたようです。
やはり積雪量も少ない影響なのか、踏み固められてしまった雪が氷のようにとても滑りやすかったので、スパイクなどが付いた滑りにくいブーツ等を履いて行くのが無難です。
ちょうど中間地点ぐらいの場所にある大内宿本陣跡には、当時の建物を復元した下郷町/大内宿 町並み展示館が建てられています。
閉館中だったので私は見る事ができませんでしたが、中には当時の生活用品や家具などが展示されているので、歴史が好きな人は立ち寄ってみるのも良いかもしれません。
大内宿の名物と言えば、テレビ番組や雑誌などでも話題になったねぎそばです!
蕎麦を一本のネギで食べるという変わった食べ方をするのが名物となっているのですが、掬う時に蕎麦がズルズルと滑り落ちてしまうという難しさがあります。
私がこの日に行った時はどこの店も開店していなかったためにネギ蕎麦を食べる夢は叶わなかったのですが、数年前に大内宿に訪れた時は店舗内には箸があったはずなので普通にお蕎麦としても食べる事ができた記憶があります。
ちなみに箸代わりに使ったネギは食べる事が出来るのですが、丸かじりをするとネギらしい辛みを感じるので、蕎麦と一緒に食べるぐらいが丁度いいのかもしれません。
他にもお土産売り場や地元の工芸品なども販売されており、正月明けの10時頃は唯一開店していた店舗でした。
大内宿の風景が一望できる見晴らし台に行くには、街道の一番奥にある坂と階段状の遊歩道を登っていきます。
冬は滑落する危険性があるので近道になっている階段は通行止めになっていますが、その奥にあるスロープ状の階段を登って行くことができます。
どちらにしても、冬季はかなり滑りやすくなっているので一歩ずつ確認するような感じで慎重に進んで行った方が転ばずに済みそうな感じでした。
見晴らし台は階段を登り切った先にあり、江戸時代にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな街並みを、上から見下ろすように眺められる場所に辿りつきます。
冬の雪景色が最も大内宿らしい景色であると感じますが、初夏の季節や秋に訪れて見るのも良さそう。次に訪れるときは名物のネギ蕎麦が食べられる時に行ってみたいと思います。
大内宿の映像
冬の大内宿 雪景色が美しい奥会津・江戸時代の面影を残す宿場の風景
大内宿の所在地や交通アクセス情報
所在地 | 東北地方|福島県南会津郡下郷町大字大内山本 |
駐車場 | 有料 普通車400円 マイクロバス1000円 大型バス2000円 繁忙期は臨時無料駐車場あり |
交通アクセス | 磐越自動車道 会津若松ICから車で45分 東北自動車道 須賀川ICから車で1時間 |
マップコード | 433 583 467*23 |
関連ウェブサイト | 大内宿観光協会 |
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