2017年に世界農業遺産に認定された大崎耕土を一望できる他、天正時代の大崎合戦で伊達軍の拠点となった千石城跡を公園化した、宮城県大崎市松山にある松山御本丸公園(コスモス園) に咲く美しい桜を写真と共に観光情報をご紹介します。
記事内の目次
松山御本丸公園(コスモス園) 陸奥 千石城跡に咲く桜
陸奥 千石城
現在は松山御本丸公園(コスモス園)として地域の方々を中心に親しまれている陸奥 千石城跡は、文覚上人遠藤盛遠が築城したという伝承がありますが、築城した年と共に定かではありません。
天正16年に伊達政宗軍と大崎・最上連合軍が戦った大崎合戦では、伊達軍の対大崎市最前線として陸奥 千石城を拠点とする重要な役割を果たしていたとされていますが、独眼竜の名将と言われてきた伊達政宗が唯一敗北を喫したとされる戦さの基地にもなっていました。
千石城跡を松山御本丸公園として開園したのは昭和43年に運動公園として整備した事から始まり、複雑な谷と堀切による防備をしていた形跡が現在も残されています。
松山御本丸公園の駐車場から眺める桜
駐車場は車道が続く御本丸公園内には入らず、その下の駐車場を利用します。
公園内駐車場は、足の不自由な高齢者や車いすの方のための駐車スペースとなっているため、高齢者であっても歩ければこちらの駐車場を利用するようにと案内がされています。
桜の見ごろが過ぎて全体的に散り始めている様子も見受けられましたが、個人的には駐車場から眺める桜が最も美しく感じられました。
駐車場からは階段から登るルートだけではなく、自然風景を楽しみながら散策をすることが出来る遊歩道が張り巡らせられています。
桜の花以外にもスイセンの花が遊歩道沿いに咲いており、桜と入れ替わりで新たな季節の訪れを感じさせる景色も楽しむ事が出来ました。
コスモス園の桜
秋には約18万本のコスモスの花が咲き乱れるコスモス園では、園内を取り囲むように桜の花が咲き誇ります。
御本丸公園全体を合わせれば、約200本のソメイヨシノが咲く風景を楽しむことが出来ます。
コスモス園の側には展望台が設置されており、2017年に世界農業遺産に認定された大崎耕土の風景を背景に桜の花が咲く風景を一望する事ができます。
陸奥 千石城の形跡を残す自然散策路
かつて千石城の本丸があったとされる高台まで向かう遊歩道にも桜の花が咲いておりましたが、防御のために作られたかのような複雑な谷と堀切の跡も残されており、歴史好き向けの遊歩道であると感じさせられます。
本丸があったとされる場所にも展望台が設置されておりますが、草木が伸びて大崎耕土の一部しか見る事が出来ない。
この地が大崎合戦の最前線であったとすると、敵の動きを監視するために一部しか見えないようにあえてしていたのかもしれませんね。
松山御本丸公園 交通アクセス・料金・駐車場情報
所在地 | 〒987-1304 宮城県大崎市松山千石本丸6 |
期間 | 通年 |
時間 | 24時間 |
駐車場 | 無料 150台 |
交通アクセス | 東北自動車道 古川ICから車で25分 三陸自動車道 松島北ICから車で22分 |
関連ウェブサイト | 宮城県大崎市 |
御本丸公園に入るルートは道幅が狭く、一部区間にすれ違いにくい場所がございます。
また、西側からのルートだど、ほぼUターンに近い形で右折するようになるため、入り口が少々分かりにくい点にも注意が必要です。
この記事へのコメントはありません。