「こんなベタな詐欺サイトや偽サイトがあるんだ」と思ってGoogle検索を見ていましたが、意外と見破れずに騙されてしまう人もいるようなので、商品を購入してしまう前に見分ける事ができる詐欺通販サイトや偽のネットショッピングサイトについてまとめました。
※2024年8月後半から詐欺通販サイトの表示件数が減少し、徐々に解消に向かわれていくものと思われますが、詐欺通販サイトの特徴について記載しているので、万が一に備えて一読していただければ幸いです。
記事内の目次
騙されない!詐欺通販サイトや偽サイトを簡単に見分ける方法!
詐欺サイトは何故かGoogle検索のアルゴリズムを熟知している?
今年の1月頃からGoogle検索にサムネイルが表示されないなどの報告がGoogleのフォーラムに度々上がり、Google関係者がシステムの見直しと改善に努めると書き残したまま、そのトピックはロックされてしまっています。
当ウェブサイトもGoogle検索にサムネイル画像が表示されなくなっていたため、検索欄にサムネイル画像が表示されているウェブページと非表示になっているウェブページの違いと法則を調べていました。
その中で、ショッピングサイトや大手ウェブサイトにはサムネイル画像が表示されている確率が高い事に気付き、調べているうちに、大手サイトではない503エラーで閲覧できない詐欺通販サイトでもサムネイル表示がされている事も判明。
その中にはGoogle検索でサムネイルが非表示となっていたはずの当ウェブサイトの画像が、詐欺通販サイトのサムネイルとして無断使用され、大手サイトと同様に表示されているものもあったのです。
503エラーでウェブサイト自体は見る事が出来ないのですが、見れない状態でもランクダウンせずに、何故か当ウェブサイトにアップロードしているはずの画像とタイトルが、meta descriptionに表示されています。
その上のVOXY4駆 国内自動車本体価格に関しては、ドレスアップメーカーの画像を無断使用して90系ヴォクシーではありえないほどの低価格で販売しているので、普通の知能を持っていれば気付くはず。
そしてmeta Titleと画像が無断で使われてしまっている当ウェブサイト関しては、以下の画像のように非表示となったサムネイルとmeta Titleが表示されてしまっています。
みんカラやピンタレストも含めてGoogle検索にはサムネイル画像が一切表示されていません。
Google検索に表示されるサムネイルはGoogle検索にヒットしたページ内にあるサムネイル画像や記事本文中の画像を引っ張ってきて表示しているはずなので、詐欺通販サイトのソースコードを調べてみる事にしました。
Google検索に表示されている詐欺サイトのサムネイル画像は、ソースコードのどこにも入っていない画像か、メルカリのCDN(mercdn.net)に直リンクした画像がサムネイルとして表示されていて、別のページにリダイレクトしている詐欺通販サイトも検索の上位に入っているのです。
世界中でサムネイルが表示されない問題で悩んでいるウェブサイト管理者が多い中、503エラーになっているページも上位表示されているというのは何か闇がありそうな感じしかしませんし、googleが公表しているアルゴリズム的にも転送先のURLが検索結果に表示されていないのは、どう考えても辻褄が合いません。
調べていて1つ分かったのは、不審なショッピングサイトに転送される前のクッションページとして利用されているウェブサイトに、Google検索から詐欺ECサイトに転送されるURLが記述されたXMLサイトマップが仕込まれている事です。
クッションページに利用されているURLの後にRobots.txtやsitemap.xmlを付けると、当該ウェブサイトには無いURLが大量に出てきていたから分かった事ですが、Google検索からの流入のみで発動するリダイレクトHackが何かしらの手法で埋め込まれたのでしょう。
この事から信憑性の無い詐欺サイトが検索上位から何故消滅しないのか?という事に関して、以下の理由のどれかが当てはまるのではないかと考えています。
- 詐欺サイトの運営者がGoogle検索のアルゴリズムを知っている
- Google内部に詐欺に加担している人がいる
- Google検索のシステムが乗っ取られている
- クッションページになったウェブサイトがハッキングされている
多くのウェブサイト管理者が悩まされているGoogle検索のアルゴリズムを見抜いている事に少なからず違和感を感じてしまいますが、転送元のURLで詐欺通販サイトが上位表示されている事については、何かを疑わざるを得ない状況でもあるのかもしれません。
詐欺通販サイトの見分け方
google検索に表示されている詐欺サイトですが、メルカリの画像を使用しているか第三者のウェブサイトに直リンクしている場合が多く、それ以外のウェブサイトも画像を無断でダウンロードされているような同様の被害を受けている場合が多いです。
特定商取引法に基づいた記載もあるため、一見すると詐欺サイトだと気付かないかもしれませんが、Google検索に表示されていた多くの詐欺サイトは、似たような法則でGoogle検索の上位に表示されている事が多いので、その法則をまとめてみました。
canonicalか301リダイレクトで転送している?
詐欺通販サイトのほとんどは、Google検索に別のウェブサイトのURLで表示して、301リダイレクトかCanonicalで詐欺サイトのURLに転送をしているような挙動を見せますが、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのアドレスバーに、直接詐欺サイトのURLを入力をすると404エラーになります。
また、詐欺サイトの商品のキーワードを入力するとMicrosoft Bingやyandex、百度などの検索エンジンには表示されず、Google検索またはGoogle検索を使用しているyahooのウェブ検索において表示されます。
クッションページとして利用されているウェブサイトにcanonicalか301リダイレクトが仕込まれていれば、URLを直接入力しても詐欺サイトに転送されるはずなのですが、canonicalテスターやリダイレクトテスターに直接URLを入力しても404エラーになるので、Google検索のみで転送される仕様なのでしょう。
google検索から詐欺サイトにアクセスすると、Google検索に表示されているURLからすぐに別のURLに転送される挙動を見せるので、詐欺ウェブサイトを見分ける1つのポイントはアドレスバーのURLの表示となります。
Google検索に表示されている詐欺通販サイトのURLは、詐欺とは無関係なホテルと思われるウェブサイトのURLになっています。
これをクリックすると、リダイレクトで詐欺通販サイトに飛ばされて以下のような商品ページに移ります。
Google検索からアクセスすると、真っ当なウェブサイトにアクセスした後に、詐欺ECサイトの商品ページに自動的に転送される仕組みになっているので、アドレスバーのURLが変わる瞬間を見逃さなければ別のウェブサイトに転送された事に気付きます。
また、この画像はメルカリや他のウェブサイトから取得した画像となっているので、Googleの画像検索をすれば、本来販売されていたショッピングサイトに同じ商品が出品されている事が分かります。
不自然な画像が貼られている
真っ当なECサイトに特集記事の画像が貼られていれば、特集の詳細ページにアクセス可能なリンク付き画像<a href=になっている場合がほとんどですが、詐欺ECサイトの場合は<img src=のみの不自然な画像が貼られていて、その特集記事の内容は見る事ができません。
テキストはECサイトから文章をコピーして詐欺ECサイト運営者の母国語に翻訳をして理解しているのだと思いますが、画像については文章をコピーできない形式になっているので、何を書いているのか理解できていないから<a href=にしていないのだと思われます。
特集記事っぽいクリックできない画像を不自然に貼っているECサイトは、振り込んでも実際に商品が届かない詐欺通販サイトである場合が多いです。
運営会社の表示がおかしい
運営会社に楽天市場やAmazonなどの通販サイトに出品している業者の実際の名前や所在地を使用していたりしていますが、法人番号が無ければ適格請求書発行事業者番号も無く、古物商許可番号もありません。
電話番号や住所、運営会社や代表者名が全て一致しない場合もあるので、よく調べてから商品を購入するか検討した方が良いでしょう。
ただし、無断で使用されている企業名や代表者名は、Amazonや楽天市場で商品を販売している優良な業者さんである場合も多いので、ここではぼかしております。
また、Google検索に表示しているURLのドメインだけではなく、商品を出品しているURLのドメインと、お問合せや商品購入後の折り返しメールに使用しているドメインも違っている場合がほとんどです。
信憑性を高めるために、商品を販売している通販サイトと同じドメインのメールアドレスを使うか、本社のウェブサイトのドメインを使う場合が普通かと思いますが、詐欺通販サイトのメールアドレスに使用しているドメインを使ってウェブサイトのURLを開こうとしても、信憑性に繋がるようなウェブサイトには全くアクセスできません。
怪しいと思ったら、それぞれのドメインが出品業者の正式なドメインであるのか、業者として古物商許可番号やインボイス制度への登録をしているのかを一通り調べておくこともオススメします。
見分ける時に関係がないもの
誰でも簡単に取得できるものが全てになりますが、怪しいサイトの見分け方で関係が無い物と、その理由についてご紹介します。
むしろ、詐欺通販サイトに転送される前の正規のウェブサイトのURLでGoogle検索にインデックスされているものがほとんどなので、全く関係が無いものと思っていても良いでしょう。
URLの始まりがhttp
URLの始まりがhttpである場合は詐欺サイトである可能性が高いと言われていますが、SSL暗号化通信への対応をしたサイトに付けられるhttpsは、誰でも取得できるようになっているので、それだけでは区別を付ける事はできません。
アドレスバーの鍵マーク
これもhttpsに対応済みのウェブサイトで表示されるマークなので、これだけでは区別を付ける事はできません。
ドメインが.comや.jp以外
過去に.comのドメインを取得している当ウェブサイトでも運営者を特定をできるかどうかの話を抜きにして、詐欺通販サイトを作ろうと思えば作れます。
明らかにランダムな文字列のドメインを取得している場合は怪しいと思っていても良いかと思いますが、トップレベルドメインが.comだから絶対に大丈夫という事はありません。
ドメインが.comや.jp以外の場合は詐欺サイトである可能性が高いという記事では、.comが.shopや.siteと同じように、個人や企業でも自由に取得可能な国際ドメインの一つである事を知らなかったのでしょう。
.jpやco.jp、ne.jpなどの国別コードトップレベルドメインは、居住地や企業の所在を証明できないと取得ができないドメインになっているため、詐欺を行っても足が付きやすい性質を持ちます。
あからさまな詐欺に騙されてしまう前に
Microsoft Bingの他に、詐欺大国である中国の検索サイトである百度(Baidu)、ロシアのYandexにも詐欺ECサイトが表示されていなかったみたいなので、Google内部の問題か、Google検索のアルゴリズムに詳しい人物が詐欺ウェブサイトを運営しているのではないかと考えられます。
出品業者のドメインや、運営会社が正式なものであるかを調べる事も重要ですが、Google検索に次ぐ検索エンジンであるMicrosoft Bingに乗り換える事でも自衛が出来るかと思われます。
詐欺通販サイトは、メルカリのセキュリティの甘さと不具合の修正ができていないGoogleのアルゴリズムが生み出したものであると考えても良いのかもしれませんが、騙されないためにも商品を出品できる正式な事業者のウェブサイトかどうかを調べておく事が必要かと思います。
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