旅行先での空気圧調整や夏と冬のタイヤ交換時のエアー充填に!シガーライターソケットに差し込んで本体の電源を入れるだけで、自動車のタイヤに自動で空気を入れられる、AstroAIのオートストップ付き電動エアーコンプレッサーのレビューをしていきます!
記事内の目次
タイヤの空気圧チェックが何故必要なのか?
昔はフルサービスのガソリンスタンドで、自動車に給油をしている時にガソリンスタンドの店員がごみ捨てや窓ふき、エンジンルームや空気圧チェックなどを行っておりました。
全てが適正なサービスだったかと言うと、必要のない消耗品の交換を勧められたり、バッテリーを交換した1週間後にバッテリーの交換を勧めたりなど、悪質な例もありましたが、その点検のおかげで自動車を正常に走らせられていたというのはあったかと思います。
近年はセルフのガソリンスタンドが主流になって、給油や洗車以外は何もしない事が増えておりますが、オイルの交換やタイヤの残り溝チェック、空気圧のチェックに至るまで何もせずに乗り続けるユーザーが増えて、車両トラブルのきっかけになっている例も増えてきています。
もちろん、時間があったらオイルの量やホイールナットの締まり具合も定期的にチェックをするのが望ましいのですが、特にタイヤの空気圧は定期的にチェックをしないと、重大なトラブルや燃費悪化などの弊害が起こります。
その中でも特に多いのが、タイヤの空気圧不足となりますが、空気圧が足りないと何が起こるのか?という例を挙げてみました。
<<空気圧不足によって起こる事>>
- 走行時の抵抗が増えて燃費が悪化する
- 乗り心地がふわふわしたりステアリングの応答性が低くなる
- タイヤの内側と外側が偏摩耗をする
- タイヤのたわみが大きくなり異常発熱を起こす(スタンディングウェーブ現象)
- 発熱によりタイヤの内部構造が破壊されてバーストする
- 過度な衝撃を受けてバーストする
最悪な例はバーストですが、異常な発熱や負荷によって骨格となるワイヤーが切れて変形をしたとしても、そのタイヤは二度と使い物にならなくなります。
昔であればスペアタイヤに交換して修理工場などまで自走する事が可能だったのですが、近年発売の新型自動車は標準でスペアタイヤが搭載されていない車種も増えています。
その代わりに車載の応急用パンク修理剤を充填して自走できるようになっておりますが、バーストや変形などの通常起こりにくい事象に関してはその場で対処する術がないのです。
つまり、タイヤの空気圧不足によって、バーストやタイヤの変形などが発生した場合は、操作不能になって事故を起こしてしまう危険性があるだけではなく、JAFなどのレッカー代や新品のタイヤ代などの余計なお金がかかってしまう事もあるので、それらを未然に防ぐためにも定期的な空気圧点検が必要なのです。
ガソリンスタンドにも無料で空気を充填できる空気入れがありますが、エアゲージが壊れていたりそもそも合っていなかったり、使った人がホースの捻じれすらも気にせず戻している事もあるので、雑な扱われ方をしている物が正確なはずがありません。
割とエアゲージが20kpaから50kpaぐらいずれて表示されている事も多いので、自分用のエアゲージと空気入れを持っていた方が正確に空気を入れられるかと思います。
タイヤの適正空気圧はどこで見る?
タイヤの適正空気圧は、ドアに貼ってあるステッカーとはよく言われますが、純正と同じタイヤサイズで同じ規格であれば、確かにそれでも問題はありません。
それは当たっているようで間違ってもいる事ではありますが、何を基準に空気圧を決めればよいのかというと、205/60R16 92Hが純正サマータイヤであれば、ロードインデックス(LI)にあたる92という数字やタイヤの規格が基準になります。
純正サマータイヤの205/60R16 92HはJATMA規格でしたが、ブリザックVRX3の205/60R16 96QはXL規格でしたので、荷重指数が変わると共にタイヤの規格も変わり、その数値を以下の表に当てはめると以下のようになります。
荷重指数(LI) | 空気圧(kPa) | |||||||||
200 | 210 | 220 | 230 | 240 | 250 | 260 | 270 | 280 | 290 | |
92(JATMA) | 565 | 585 | 600 | 610 | 630 | |||||
96(XL) | 525 | 550 | 570 | 590 | 610 | 630 | 650 | 670 | 690 | 710 |
エクストラロードの場合は、サイドウォールにEXTRA ROADと表記されているか、タイヤサイズの最後にXLと記載されていますので、その場合はJATMA規格の空気圧ではなく、ETRTO(EXTRA ROAD or REINFORCED)のXL規格の空気圧となります。
純正サマータイヤと同じ荷重指数であれば、ドアに貼ってあるステッカーと同じ空気圧のままで良いのですが、サマータイヤからスタッドレスタイヤに履き替えた場合の他、インチアップによって荷重指数や規格が変わってしまった時などは、空気圧の一覧表などを参考にして同じ負荷能力になるように空気を補充するようにしましょう。
規格や荷重指数の違いによる適正空気圧は、タイヤメーカーで公表している空気圧別負荷能力一覧表で確認できます。
AstroAI電動エアーコンプレッサーのレビュー
AstroAIの電動エアーコンプレッサーは、Amazonで嫁が購入。
私はメルテックの電動エアーコンプレッサーを車内に常備していますが、旅行に向かう途中の高速道路に乗る直前に空気圧を調整しているのを見て、自分も積んでおいた方が良いと感じたようです。
AstroAIは、中国とアメリカに拠点を置く、自動車用メンテナンス用品などを販売している企業で、エアーコンプレッサーの他、ミニ冷蔵庫やカークリーニングツールなどを販売しています。
エアーコンプレッサーの大きさでは、同メーカーからリリースされている製品の中で中堅ぐらいの大きさです。
30cmぐらいのホースと3.38mのシガーライタープラグ付き電源ケーブル、仏式・米式・英式の空気入れニードルの他、浮き輪やボールなどにも空気を入れられるノズルアダプターも付属し、大型トラックなどに大きな圧力の空気を入れる場合じゃなければ、ほとんどのエアー充填式製品に対応しています。
空気を入れる時にエンジンをかけてガソリンを消費してしまうのがもったいなかったため、手始めにECOFLOWのポータブル電源のシガーソケットに接続して使用。
電源を入れてもコンプレッサーが作動せず、もしかして不良品を掴まされてしまったのか?と思いましたが、後ほど原因が分かりました。
ポータブル電源のシガーソケットDC出力は12V最大8Aまでしか電力を供給できなかったため、それが原因でコンプレッサーが作動していませんでした。
車両側シガーソケットに直接接続をしたら問題なく作動してたので、エンジン始動時の電圧と電流が流れていないと使えないのでしょう。
Mボタンを押して表示されている空気圧の単位をPSI・BAR・KPA・Kg/㎡から変更する事が出来たため、国産車であれば純正タイヤの空気圧表示になっているKPA・Kg/㎡に設定をしておくと分かりやすいと思います。
プラスボタンとマイナスボタンでオートストップが機能する空気圧を指定してから上部のスイッチのⅠ側を押すと、爆音でエアーコンプレッサーが作動し始めます。
どのぐらい爆音かというと、住宅街で早朝に使用すると近所からクレームが付きそうなぐらい・・。カタログスペック上は92dBになっていますが、メルテックのエアーコンプレッサーとほぼ同じぐらいの音量でしたね。
JATMA規格のタイヤに最大で270kPaぐらいまでしか空気を充填していませんでしたが、XL規格の最大空気圧である290kPaまでなら余裕で入りそうな感じの力はありそう。
230KPaから270kPaぐらいまでは、約1分30秒ぐらいで空気を充填できて、オートストップも問題なく機能しておりましたが、誤差は+5~10kPaぐらいあったので、圧力誤差を気にする人は別途エアーゲージで測定をして指定の空気圧に調整をする必要はあります。
実際にAstroAIの電動エアーコンプレッサーで普通車のタイヤに空気を入れた時は、270kpa設定でエアーの充填が自動停止し、空気圧計で実際に測定をした結果は275kpa~280kpaを指していました。
AstroAI電動エアーコンプレッサーの連続使用可能時間は10分になっていたので、連続で使用する予定があったら、モーターが冷えるまで放置しなくてはいけないのは、国産と外国産問わずほとんど同じ仕様。
動作音がそこそこ「うるさい」事を除けば、問題なく使用出来る製品ではあるので、出先での空気圧調整やタイヤ交換時のエアー充填などで使用出来るように、車の中にAstroAI電動エアーコンプレッサーを常に搭載しておく事をオススメいたします。
AstroAI電動エアーコンプレッサーは、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングなどの各インターネット通販サイトでお買い求めいただけます。
メルテックの電動エアーコンプレッサーML250は、別の記事でレビューを行っておりますので、こちらも参考にしていただければ幸いです。
爆音である事には変わりはありませんが、個人的にはメルテックの方がオススメです。
山道を走行していてガソリンスタンドが見つからない場合や、走行時に違和感を感じてタイヤに空気を補充したい時など、車内12Vシガーライターソケットから電源を取ってどこでもタイヤの空気圧点検と充填ができるメルテック エアーコンプレッサーML250のレビューです。 タイヤの空気圧チェックが何故必要なの...
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