人工衛星を使用したインターネット通信が行えるStarlink(スターリンク)アンテナを一軒家のベランダ手すりに設置して安定した通信を行えるのか?通信安定度や回線速度をチェックしながら、屋根が障害物になってしまう距離や高さを計測してみました。
記事内の目次
Starlinkアンテナを一軒家ベランダに設置してインターネット通信は安定するのか?
スターリンクを購入後の事
アメリカ合衆国のスペースXが運用している衛星インターネットアクセスサービス「スターリンク(Starlink)」の契約をしたので、実際にパソコンに接続をして通信速度や安定性の他、消費電力などを屋外のライブ配信テストでレビューしていきます。 人口衛星経由インターネットStarlinkで屋外通信も快適に...
以前、スターリンクキットをコストコで購入をして、松島基地航空祭でテスト配信を行った事を記事にしていましたが、大曲全国花火競技大会で使用した後に帰宅後、自宅ベランダに設置をいたしました。
ROAMで契約しているので、旅行先の空が開けた場所であれば、どこでも安定した通信を行えるのですが、自宅に設置をすれば光回線や5Gホームルーターの代替回線としても使用する事が出来るのです。
自宅ベランダに設置をした際は、屋根が少し障害物となって通信が途切れてしまう事もありましたが、99%以上は異常なく通信が行えている状態となりました。
ただし、Starlinkは地上と宇宙空間を漂う人工衛星の間で通信を行うので、天候によっては半分近くまで通信速度が落ち込み、快晴時に下り200Mbpsが出ても悪天候時には半分まで速度が落ち込む事もあります。
なお、自宅ベランダには、BSアンテナ用取り付け金具(マスト)とStarlinkアンテナ取り付け用ブラケットの購入で取り付けられたので、設置状況について解説をしていきます。
自宅にStarlinkアンテナを設置する方法
低予算でStarlinkアンテナの設置に必要なもの
Starlinkアンテナを設置するためのマウントキットは、安価なものから高価なものまで様々ですが、壁や屋根に穴を空けずにベランダの手すりに取り付ける方法を選びました。
壁に穴を空けた後に水が浸入して雨漏れや木材の腐りを防止する目的もあったので、無加工で設置可能なBSアンテナ用取り付け金具とStarlink V2用ブラケットを購入しています。
Starlinkアンテナ V2 取り付け用ブラケット
StarlinkアンテナV2用ブラケットはAmazonで購入をしたもので、外形30mmから50mmのマストに抱き合わせて取り付けられる製品となります。
スターリンクアンテナのポールを固定する方法として、Uボルト締め込み式やネジ固定式など様々な固定方法を採用したブラケットが販売されていますが、純正のロック機構をそのまま利用できる角型の穴が開けられたパイプを購入するのがオススメです。
上記画像の商品は、多少クリアランスを広めに取っているせいかガタツキは見られますが、しっかりとロックはかかっていたので、万が一の強風時にも安心して使用できる設計にはなっておりました。
実際に一晩中暴風警報が発令されていた木枯らし1号が吹いた時も、ロックが外れるような事はありませんでした。
それに合わせて購入をしたのは、サン電子のアンテナ用取付金具 SBS-190JAです。
取り付ける場所次第ではどんなのでも良いのですが、パイプ外径が30mm以上50mm未満の取り付け金具を選ぶようにすればStarlinkアンテナ取り付け用のブラケットを取り付ける事ができます。
取り付け後の状態と通信状態
ベランダの手すりに穴を空けずに脱着も可能なBSアンテナ用マストを取り付けて、抱き合わせるようにStarlinkアンテナのブラケットを取り付けいたしました。
BS/CSアンテナを取り付けている場所とは別の手すり支柱に取り付けをしましたが、25年以上前に取り付けたBS/CSアンテナは雨にも風にも地震にも負けなかったので、重さ2.9kgのStarlinkアンテナを支えるためには十分な強度があります。
もし手すりの支柱に取り付ける場合は、事前に強度や固定方法をチェックをし、場合によっては補助用の吊りワイヤーで固定をして、手すりの支柱への負荷を軽減する手段も検討するのが安全かと思います。
Starlinkアンテナの受信面中心から高さ920mm、奥行き1070mmの位置に屋根の雨どいがありますが、この状態でも通信自体はほぼ出来ております。
延長用マストを購入してStarlinkアンテナの高さをもう少し上に上げれば完璧に通信が行えるかと思いますが、今の所は特に不自由をしていないので、当分はこのまま設置をしておく予定にしています。
仮にマストを高くしたとすると、手すりへの負荷を軽減するための固定用吊りワイヤーを設置する工事は必要になるかと思います。
スターリンクは主に北側の衛星を使用して通信を行うため、南よりも北側に障害物が無い事を確認しなければいけません。
BS/CSアンテナの場合は、南向きにある衛星を使用した放送を受信しているため、ベランダや出窓がある住宅の南側にアンテナを設置する事ができますが、北寄りの浅い角度を通過する衛星も使用するStarlinkアンテナの場合はそれが難しくなります。
日本の住宅に多い南向きにバルコニーがあるマンションやアパート、近隣北側に超高層ビルやマンションなどがある戸建て住宅などはStarlinkアンテナの設置に不利な条件となってしまいますので、ご購入の際は充分検討をしてから購入をした方が良いでしょう。
筆者の場合は、屋根がある部分で通信が行えていない状態を示す障害物として検知されていますが、宅内ネットワークは継続した通信を求めているわけではないので、今の所は特に不便な思いをしておりません。
また、Starlinkは光回線と比べると上り速度が十分ではない速度になっているので、4G/5Gの電波が入りにくい屋外での使用や輻輳が多い場所でのライブ配信、災害時の非常用通信網として使用する目的で購入を検討した方が良いかと思います。
4K HDR | Starlink Startup to Online nocut videos
Starlinkの起動からオンラインになるまでの操作やアンテナが衛星を見つけて向きを変える様子はノーカットでサブチャンネルにアップロードいたしました。
ルーターの電源を入れてからオンラインになるまでの様子を記録しているため、通常よりも衛星の捜索に時間がかかってしまいましたが、状態によってはアンテナが上を向いてからすぐに衛星を見つけてオンラインになる時もあります。
ルーターの電源を入れてから、およそ5分前後で衛星との通信が行える状態になると思っていただければ幸いです。
Starlinkの契約方法や使用方法、レビューなどは以下の関連記事カードリンクから見る事が出来ます。
アメリカ合衆国のスペースXが運用している衛星インターネットアクセスサービス「スターリンク(Starlink)」の契約をしたので、実際にパソコンに接続をして通信速度や安定性の他、消費電力などを屋外のライブ配信テストでレビューしていきます。 人口衛星経由インターネットStarlinkで屋外通信も快適に...
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