毎年梅雨入りすると北海道を抜く日本全国で憂鬱になってしまいそうなぐらいに雨が降り続きますが、そんな季節でも外の世界には素敵な景色が広がっています。今回は雨の中でもカメラで楽しく写真を撮影する方法をご紹介します。
記事内の目次
憂鬱な雨の季節も楽しくなる写真を紹介
はじめに
6月から7月の中旬までは日本全国で長い梅雨の季節となりますが、雨が降る日が多くなる時期になると写真が好きな人やカメラマンなどの中には、雨の日は撮影意欲が湧かないという方も中にはいるのではないかと思います。
私の場合は大雨の日に撮影をしてカメラを壊した経験があったので、以前はあまり乗り気ではなかったのですが、最近のミラーレスカメラや一眼レフカメラは防塵防滴仕様になっている製品も増加傾向にあるので、雨が少々かかったぐらいでは壊れにくくはなってきています。
雨の日では特に路面に反射する建物などを撮影した、リフレクションとも呼ばれる写真が人気ですが、この記事では様々なシーンで手軽に撮影できる雨ならではの写真を紹介します。
庭に咲くラベンダーの花
雨の日に撮る花の写真は雰囲気が暗くなってしまってパッとしない事が多いのですが、雨のしずくが滴り落ちるような景色は雨の日にしか見る事ができません。
たまたま出掛ける用事があったので、自宅に咲いていたラベンダーの花を撮影しましたが、花びらに付いた雨粒が宝石のように輝くような写真が撮影できました。
PLフィルターを装着していましたが、反射を取り抜かない方が雨の雰囲気がよく出るかもしれません。撮影後はAdobe Lightroomでホワイトバランスを青寄りにして明瞭度を50ぐらいまで上げました。
雨粒が付いている車の窓
普段は車に乗り込んだ瞬間にワイパーで雨を掃ってしまいますが、今回は一息置いて雨粒が付いたフロントウィンドウを撮影しました。
撥水コートをした直後の雨粒コロコロも良いですが、弾きが弱くなった頃の方が自然な感じに撮影できます。
撮影後は、LIghtroomでホワイトバランスを青寄り、露出を落としてアンダー気味に、明瞭度を50ぐらいまで上げてシャドウ・黒レベル・トーンカーブで暗部を持ち上げています。
基本的に雨が降っている時の写真は青みがかっていた方が、雰囲気が出ている感じがするような印象も受けました。
雨粒が乗ったクローバー
adobe lightroom Classic CCのバージョン7.3.1で搭載しているカメラプロファイルのアーティスティック04を使用して露出はアンダー気味に、明瞭度は30程度、かすみの除去を-6に調整して、彩度も下げています。
全体的にアンダー寄りとなってきますが、雨粒の輝きを強調するように調整しました。
公園のブランコ
仙台空港臨空公園にあるブランコを誰も遊びに来ない寂し気な雰囲気になるように、Adobe Lightroomを使用してアンダー気味に調整しました。
この写真もホワイトバランスを寒色寄りにしていますが、明瞭度を上げつつ明暗別色調整のハイライトの色相をイエローにして、ブランコのチェーンが放つ銀色の輝きを強調したような写真に仕上げています。
雨の日に限らず天気の悪い日は、空と被写体の明暗差が大きくなってしまう傾向があるので、空を入れない構図にするかハーフNDフィルターなどを使用して明暗差を極力少なくする必要もあります。
雨の日に撮影した動画
[4K]東京国際空港(羽田空港)国内線第1ターミナルの美しい夜景と飛行機着陸
雨が降る羽田空港の第一ターミナルから撮影した、飛行機の発着風景です。
水飛沫を上げながら迫力がある旅客機の着陸シーンを眺める事のできる空港の展望デッキなどは、雨がかかりにくい屋根が設置されている場合もあるので、気軽に撮影できる被写体なのではないでしょうか。
まとめ
今回は雨が降っていても楽しく写真が撮れるような記事をご紹介させていただきました。
私も雨の日に写真撮影をする事は滅多になかったのですが、雨の日ならではの情景を撮影するのも写真の楽しみ方の一つではないかと感じました。
防塵防滴のカメラが次々と発売されていても、使用するレンズの種類や雨量によっては水滴が入り込み、内部が曇ってしまう事があるようですので、万が一のレインジャケットがあった方が良いでしょう。
レンズにも雨の水滴が付きやすいので、吸水性の良いマイクロファイバーのクリーニングクロスを置くようなイメージで水を吸い込ませる方が綺麗に水滴が取れるようです。
是非、皆様もカメラを壊さない程度に雨の日の撮影に出かけてみてはいかがでしょうか?
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