古くから山岳信仰の霊山として人々の信仰を集め、奥州平泉に黄金文化を築き上げた藤原氏も信仰していたと言われる宮城県南三陸町の田束山を赤く染め上げるツツジの群生と山頂から眺める三陸海岸の海の景色をご紹介します。
記事内の目次
南三陸田束山を赤く染め上げるツツジの群生
田束山とは?
宮城県本吉郡南三陸町と気仙沼市にまたがる田束山(たつがねさん)は、三陸海岸の景色を一望できる標高512メートルの山で、古くから山岳信仰の霊山として人々の信仰を集めてきた山であるとされています。
世界遺産として知られ岩手県平泉に黄金文化を築き上げた奥州藤原氏もこの山を信仰し、今も多数の経塚(きょうづか)や藤原秀衡が建立した寂光寺の跡が残されています。
田束山のツツジ
田束山には行者の道と呼ばれる登山道がありますが、山頂付近にある東屋と中腹付近に普通車が止められる駐車場もあります。
ツツジの大群生の先は道幅が狭くなって自動車がすれ違うのも難しくなるため、ツツジが見頃を迎えた時期は東屋まで車で行かない方が無難です。
カーナビで田束山を目的地に設定をすると狭い道を登って東屋まで行くルートが検索される時もありますが、このツツジの大群生を見たら、この付近に自動車を止めて徒歩で登る事をオススメします。
この先は観光客が軽装で登っても大丈夫なように整備されているので、ツツジの群生を眺めながらゆっくりと登ってみるのが良いでしょう。
東屋付近までは少々傾斜が強めですが、階段状に登山道を整備しているので、普通の体力であれば簡単に登れます。
上の写真のように東屋付近に到着すると、その先は赤いツツジに囲まれながら新緑を楽しめるようなかなり傾斜が緩やかで平坦な道になります。
中腹の東屋付近にも展望広場が設けられており、世界三大漁場の一つとされている三陸沖の美しい海と三陸海岸の風景を見下ろすように眺める事が出来ます。
田束山のツツジが見頃を迎えた5月10日頃は、宮城県北部の山々の風景も新緑が美しいシーズンと重なります。
田束山の山頂からは水平線の向こうまで続く三陸沖の青々とした海の景色やリアス式海岸の大自然がパノラマ的に一望できます。
2011年に発生した東日本大震災で東北の人々の人命を奪った同じ海とは思えないぐらい綺麗な景色でした。
山頂付近から続く登山道を北側に進むと気仙沼市方面の海岸線の景色も一望できるポイントがあります。
もう一つのツツジの群生地として知られる気仙沼市の徳仙丈山(とくせんじょうさん)は、田束山よりも1週間ほど遅れて見頃を迎えるそうなので、この日は宮城県内で有名な2か所のツツジ群生地を見る事は出来ませんでしたが、赤く染まる山々の風景をしばし堪能させていただきました。
つつじの群生地、田束山の映像
つつじの群生地、宮城県南三陸町の田束山
田束山のツツジが満開を迎えた2022年5月10日頃に撮影した映像です。山全体が赤く染まる美しい風景を大画面テレビ等でお楽しみください。
田束山 交通アクセス・時間・駐車場情報
所在地 | 〒988-0478 宮城県本吉郡南三陸町歌津樋の口 |
見頃の期間 | 5月中旬頃 |
時間 | 24時間 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 田束山中腹付近と東屋付近の3ヶ所(東屋付近は10台程度)/td> |
交通アクセス | 三陸自動車道歌津ICから約25分/約10km |
関連ウェブサイト | 南三陸観光ポータルサイト 田束山 |
この記事へのコメントはありません。