島内の人口よりも多い、沢山の可愛いネコ達に出会える猫の島として有名になり、多くの観光客が訪れるようになった、牡鹿半島の先端に位置する離島、宮城県石巻市の田代島を写真や映像と共にご紹介します。
記事内の目次
かわいい猫達に出会える猫の楽園・田代島
田代島とは?
宮城県石巻市の石巻港から約15kmほど南下した沖合に位置する離島である田代島は、海岸線の長さが約11km、直線距離が南北で約2.5kmほどの小さな島です。
牡鹿半島のほぼ先端部に位置し、田代島以外にも金華山や網地島が浮かぶ。
田代島は江戸時代から漁業で栄えたとされるされる島でしたが、徐々に島内人口が減少し、2021年9月の時点では55名の住民がこの島で生活をしています。
網地島ラインで猫の島に向けて出港
田代島には、石巻市と牡鹿半島の鮎川港から出港する網地島ラインの連絡船に乗船して向かいますが、田代島の猫と戯れている時間なんてあっという間です。
石巻発の連絡船は、1日に4往復しか運航しないので、その日の第1便を逃してしまうと次の便は3時間後に出航となってしまい、日帰りであれば約2時間しか滞在できないのでご注意を。
船が到着する前に乗船所に向かったのに、車に忘れ物をして一旦戻るというドジを踏んでしまったので、忘れ物チェックと早めの行動は忘れずに。
波が穏やかな日だったので一度出航してしまえば沖合に出るまであっという間です。40分ほどで田代島に到着しますが、乗船中は割と揺れが少なくて快適な方です。
田代島には大泊港と仁斗田港の2つの漁港があり、石巻を出航した網地島ラインの連絡船は先に大泊港、次に仁斗田港の順番で乗船客を降ろしますが、どちらの港で乗降しても、料金は変わりません。
網地島ラインの連絡船は、車両を積載できるフェリー「マーメイドⅡ」と高速船の「シーキャット」が就航しており、どちらも2018年から2019年に初就航した新造船です。
高速船の「シーキャット」は、夕方に田代島に停泊して、離島在住者の命綱とも言える急患搬送の役割を担っているらしい。
大泊港を出港した連絡船は、約5分ほどで田代島のもう一つの港である仁斗田港に到着します。
綺麗な待合所もあるので、位置付け的には仁斗田港が田代島においてのメインの港になるのではないかと思う。
猫の楽園、田代島を散策してみました
船を降りて猫のいそうな場所に向かいますが、飼い猫が亡くなってから猫ロスが激しかったのもあって何故か早歩きになってしまう御一行。
仁斗田港についてからすぐに一匹の黒猫に出会いました。
ここで漁をしている漁師さん達に大切にされているのだと思いますが、落ち着いた様子でここに座り込んでいました。
田代島に住んでいる猫は、黒猫の比率が高いようで、少し歩いてすぐに、また黒猫と遭遇しました。
この2匹はあまり仲が良くない模様。
亡くなった猫の生まれ変わりのような猫との出会い
少し歩いていると、また一匹の黒猫に出会いました。
警戒する素振りも全く無く、膝に乗ってくるほど人慣れはしているようでしたが、よく見ると姿形や尻尾の形まで、長年連れ添って1年前に亡くなった黒猫と瓜二つだったのです。
時々聞くペットの生まれ変わりは迷信かと思っていたのですが、信じざるを得ないような奇跡的な出会いでした。
生きている事を報告しにきたかのように近づいてきて、少し触れあってから離れていきましたが、まるで挨拶でもしにきたかのようです。
名残惜しい気持ちを残しながら、この子とはここでお別れとなりました。
まだまだ続く猫との出会い
仁斗田地区にあるクロネコ堂は、旧田代島簡易郵便局を改装した田代島歴史資料館を兼ねたお洒落なカフェなのです。
休憩も兼ねてしばらくここに居座ってしまいましたが、猫の姿をしたご飯が乗ったねこカレーが名物なのだとか。
クロネコ堂に集まっている猫達は、とても人慣れしている様子で、あっと言う間に膝の上に乗っかってくれていました。
クロネコ堂の前は1人1猫のねこパラダイスです。
クロネコ堂さんは、Twitterで日々田代島の天気や情報を発信していますので、是非フォローしてみて下さい。
最終目的地の田代島「島のえき」に向かう途中にも猫がいます
帰りの船の出航時間前に大泊港に向かわなくてはいけないのですが、2時間少々で約500メートルほどしか進んでいません。
この家に住んでいる人が管理している猫なのか、割と人には慣れている様子。
人口が少なくなってきているとは言っても、この島に昔から居住している人はいるので、敷地内に入らないようにしながら猫と触れ合いましょう。
田代島にゃんこ共和国 島の駅
田代島に住む猫は、ほぼ野良猫ではあるのですが、餌やりや体調管理は島の駅で管理しているとの事で、観光で訪れた人からの餌やりを禁止しています。
気を付けないと飼い猫でも起こってしまう事なのですが、常に餌を食べれる状態にしていると、下痢や酷い時には腎不全を起こしてしまう事があるので、常に管理をしている人に任せた方が猫のためにもなります。
ここでは、オリジナルの猫グッズや島の海産物の販売も行っています。
島の駅は、島を訪れる人々や島の方々の交流の場としても活用されるスペースなので、人慣れしている沢山の猫たちが勝手に近づいてきてくれます。
野良猫というより、ほぼ飼い猫のような親近感も感じる子達でした。
田代島の猫神社こと美與利大明神
島の駅から少し北に進むと、猫神社として親しまれている田代島の猫神社 美與利大明神(みよりだいみょうじん)があります。
田代島の人々は、猫神様への信仰が厚く、猫の行動を見てその日の天候を占っていたそうです。
また、漁師が船の錨を作るために岩を砕いていた際に、破片が猫に当たって怪我を負わせてしまい、それをきっかけに猫の安全と大漁を祈願して小祠を作った事が美與利大明神の始まりなのだそう。
それ以降は海難が無くなり大漁も続いたのだとか。
ペットを連れて行きたいという気持ちもあると思いますが、猫にとって犬は天敵とされているので、島への犬の立ち入りが原則禁止。
漁師町が多い石巻市では、今でも言い伝えを大切にしながら漁を続けている方が多いので、是非守って欲しい。
帰りの船を待つために大泊港へ
沢山の猫達に出会えた楽しい時間はあっという間に過ぎ去って、田代島への旅はいよいよ最後です。
石巻に戻る船は、15時30分頃に大泊港を出発する上り第4便が最終となり、第5便は石巻に向かわず仁斗田港に停泊しますのでご注意を。
帰りの便は、行きの便の穏やかさとは違って、甲板デッキに水飛沫が入るほどの大荒れでしたが、びしょ濡れになるぐらい荒れた波を楽しんでいました。
田代島での滞在時間は約6時間ほどになりましたが、沢山の猫と触れ合う至福の時間を過ごせました。
猫の楽園 田代島の映像
【6K】ねこ好きさん必見!猫の楽園!にゃんこ王国 宮城の猫島・田代島
沢山の猫達と出会えた田代島での一日を動画にいたしました。6K解像度に編集をしていますので、田代島に行った気分でお楽しみいただければ幸いです。
田代島 交通アクセス・時間・駐車場情報
所在地 | 〒986-0023 宮城県石巻市田代浜 |
時間 | 網地島ラインの運航時間をご確認下さい |
乗船料金 | 石巻発 大人1,250円 子供 半額/鮎川発仁戸田着 810円 大泊着 970円 子供 半額 |
駐車場 | 石巻と鮎川の乗船場に無料駐車場あり |
交通アクセス | 石巻発着所 三陸自動車道 石巻ICから車で14分/JR 石巻線から徒歩12分 網地島ライン 乗船 約40分 |
関連ウェブサイト | 網地島ライン 田代島 島の駅 |
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