2023年7月16日に宮城県塩釜市の塩釜港を会場に開催した、第76回塩竈みなと祭前夜祭花火大会の観覧をしてまいりました。天候に恵まれない年も多い前夜祭ですが、今年は一時的に雨に降られた時間もあったものの1日を通して好天に恵まれて美しい花火も観賞する事が出来ました。
記事内の目次
2023年 第76回塩竈みなと祭前夜祭花火大会の観覧レポ
塩竈みなと祭とは?
塩竈みなと祭は、港町として栄える塩竈の経済発展と、第二次世界大戦の戦後に疲弊した市民の元気回復を祈願し、1948年に始まりました。
開始当初から1964年までは、鹽竈神社例祭の日にあたる毎年7月10日に実施し、人々に漁業や製塩法を教えたとされる塩土老翁神を祀る鹽竈神社、志波彦神社よりそれぞれ神輿を繰り出し市内を練り歩いた後、塩竈港に待つ御座船(龍鳳丸、鳳凰丸)へ乗り入れ、海上を巡幸する行事が行われます。
また、1952年には前夜祭の花火大会もスタートし、鹽竈みなと祭りは2日間の開催となりました。
7月10日は、宮城県内で丁度梅雨の時期と重なってしまうため、祭りの当日に天候に恵まれない年も多く、8月5日に日程が改められた後に、2005年からは海の日に定められた毎年7月第3月曜日に本祭を行い、前夜祭を本祭前日に行う日程に再度改められました。
2023年の塩竈みなと祭前夜祭
日程を何度も改められてきたお祭りですが、近年は梅雨明けが発表される前後に重なってしまうため、前夜祭に限っては雨に降られたり、低い雲に覆われて大玉の花火が見えにくくなる事もたまにあります。
今年は、一日を通して強い太陽の日差しに照らされる好天と、霧が発生しにくい内陸側から風が吹く予報も出ており、花火の観覧に支障があるような条件は全く無さそうです。
塩竈みなと祭前夜祭花火大会の観覧会場は、マリンゲート塩釜側の会場と、塩釜市魚市場の2会場となっており、無料で観覧できる会場はマリンゲート塩釜側の会場となります。
他の場所からでも見えないわけではないのですが、巨大防潮堤で見えにくくなる場所や立ち入り禁止区域になっている場所も多く、全ての場所をオススメできるというわけではありません。
午後に現地に向かいましたが、前夜祭用に設けられた臨時駐車場はまだ車が止められていない状況で、10台ぐらいが駐車しているような時間が続き、14時過ぎぐらいに徐々に駐車台数が増えてきたような感じです。
多分、会場側に向かう車の流れが悪くなりはじめて止め出したのもあったのでしょう。
マリンゲート側の会場では宮城海上保安部の巡視船くりこまの一般公開も行われておりましたが、到着が15時を迎える少し前となってしまったため、ほぼ出航を見送るだけとなってしまいました。
会場には屋台も立ち並んでおりましたが、食べ物メインで飲み物がちょっと少なかったかな?という印象は受けました。
塩竈みなと祭かわら版には花火の打ち上げ場所が掲載されていましたが、巡視船くりこまが出航して空いた場所を狙う人が多数・・。
どこでもそうですが、花火アイコンを使用した観覧会場マップって伝わりにくいんですよね。
マリンゲート塩釜側のベストポジションは場所取り放題となっておりました。
東日本大震災前と比較すると、花火打ち上げ用の台船が1隻減らされている事と若干沖側に移動しているからなのか、マリンゲート側は完全なハス位置となり、有料桟敷席が設けられた魚市場が打ち上げ場所真正面となるような配置です。
花火打ち上げ前に一時的に雨が降ったものの、花火打ち上げ開始時刻前には雨も上がり、台船2隻を使用したオープニングワイドスターマインで開幕です。
花火の打ち上げ数は震災前の「ひかりピア塩竃」よりも2000発少ない約8000発を打ち上げ、宮城県内では打ち上げ数が少ない最大8号玉の花火も打ち上げられます。
花火の打ち上げを担当するのは、宮城県仙台市の花火製造業者 芳賀火工で、仙台七夕まつり前夜祭や石巻川開きまつりも担当し、伊勢神宮奉納全国花火大会や土浦全国花火競技大会などの花火競技大会でも活躍している県内屈指の業者さんです。
コロナ禍中は、疫病封じの妖怪と伝えられる可愛いアマビエを製作して、SNSでも話題になっていました。
中盤には全国の花火業者が製作した、芸術創作花火の打ち上げもあり、県内ではほとんど見る事が出来ない各地の美しい花火も観賞する事が出来ました。
山梨県の齋木煙火本店はすぐに分かったけど、あとは秋田県の北日本花火興業かな・・。残りは全く分かりませんでした。
日本煙火芸術協会会員による花火的なプログラムなのだと思いますが、県内では塩竃みなと祭以外で見た記憶がありません。 (シャッターを戻すのを忘れて全部重ねてしまいましたけど・・。)
海面から花火が扇形に開く水上花火も、宮城岩手の両県に工場がある芳賀火工さんならではの花火ですが、距離の近さでは塩竃が一番近かったかもしれません。
有料桟敷席がある魚市場側の会場ではアナウンスも行われていたと思いますが、花火を水上に投げ込む船の動きをしっかりと見ていないと、突然花火が大きく開花して驚いてしまいます。
黄金色に染まる2か所打ち上げのワイドスターマインで、いよいよフィナーレスターマインです!
無料観覧のマリンゲート側は少々ハス位置となってしまい有料桟敷席がある魚市場側で見る事が出来る本来の演出とは違ってしまうかもしれませんが、大玉の花火も打ちあがる分、充分楽しめる花火大会だと思います。
塩竈みなと祭前夜祭の観覧は約13年ぶりとなりましたが、好天にも恵まれて最高の花火を楽しむことができました。
塩竈みなと祭前夜祭花火大会の映像
【YouTube Live!!】2023年 第76回 塩竃みなと祭前夜祭花火大会
花火大会当日は現地から生の臨場感をお届けするライブ配信をYouTubeで行っておりました。
2回線を使用した途切れの無い映像をお楽しみください。
【4K HDR】2023年 第76回 塩竃みなと祭前夜祭花火大会
当日撮影した映像を4K HDR化し、美しい花火の数々のみを楽しめるダイジェスト版もアップロードいたしました。
当日現地で花火を楽しんだ方の見返しや、当日現地に来れなかった観賞用に是非映像でお楽しみください。
Camera : Blackmagic pocket Cinema Camera 6K (BMPCC6K)
Lens : SIGMA 10-20mm
Michrophone : MXL CR21
Recorder : ZOOM F3
2023年 第76回塩竈みなと祭前夜祭花火大会 観覧情報
開催日時 | 2023年7月16日 20:00~21:00 |
開催場所 | 宮城県塩釜市塩釜港一帯 |
主催者 | 塩竈みなと祭協賛会 |
担当煙火店 | 芳賀火工 |
打ち上げ数 | 8,000発 |
最大号数 | 8号玉 |
関連ウェブサイト | 塩竃市観光物産協会 |
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