山口県の秋芳洞・高知県の龍河洞と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられるドラゴンブルーの地底湖が美しい鍾乳洞、岩手県下閉伊郡岩泉町にある龍泉洞(りゅうせんどう)を写真と動画と共にご紹介します。
記事内の目次
日本三大鍾乳洞の一つ、ドラゴンブルーの地底湖が美しい龍泉洞
龍泉洞とは?
山口県美祢市の秋芳洞(あきよしどう)、高知県香美市の龍河洞(りゅうがどう)と共に日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍泉洞(りゅうせんどう)は、岩手県下閉伊郡岩泉町にある鍾乳洞です。
別名で岩泉湧窟(いわいずみわっくつ)とも呼ばれ、洞内総延長は現在調査済みの場所で4,088メートル、そのうち700メートルが観光客向けに一般公開されており、現在公開されている3つの地底湖も含めて合計で8つの地底湖が見つかっています。
まだ調査が済んでいない場所も含めると、全長で5km以上続いているとも予測されており、まだまだ多くの場所が謎に包まれています。
龍泉洞内部の様子
龍泉洞の外にある発券機または窓口で入場チケットを購入し、改札を通り抜けるとすぐにイルミネーションが装飾された鍾乳洞内部に入れます。
足元が平坦な通路が続いているため、第一地底湖の手前までは、5月と8月の繁忙期を抜いて車いすでも入洞が可能になっています。
さらに内部に進むと洞内の気温が徐々に下がり、岩壁も険しさを増してきます。
また、洞内の温度は年間を通して10度前後に保たれており、夏場に訪れても肌寒く感じるほどです。
地底湖から湧き出た豊富な水が洞内に流れており、下流側で一度地底に潜ってから龍泉洞入洞口の向かい側にある「龍泉新洞」の泉から湧いていると推定されているそうです。
洞窟内には、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、モモジロコウモリ、ウサギコウモリなどのコウモリ類が生息している事が確認されており、「岩泉湧窟及びコウモリ」名義で国の天然記念物に指定されています。
また、洞内は白や青などの照明で幻想的にライトアップされています。
龍泉洞上部の山に降った雨が地表から染み込み、雫となって垂れてきています。 雨が降った後はカッパを着て入洞しないと濡れてしまうほど垂れてくる日もあるのだとか・。
さらに奥に進んで行くと、長い年月をかけて自然が作り上げてきた鍾乳洞らしい岩壁に変わっていき、芸術作品のように作り上げられた鍾乳石には様々な名前が与えられています。
ドラゴンブルーの名称で親しまれている地底湖は一般公開されている部分だけで3つ、調査が進められているうちに発見された部分も含めると、少なくとも8つの地底湖が龍泉洞内にあるのだそうです。
一般公開されている部分では、水深35メートルの第一地底湖と38メートルの第二地底湖、さらに水深が98メートルもあると判明している第三地底湖を見る事が出来ます。
これらの地底湖の水は、世界トップクラスの透明度を誇っている事が有名ですが、地下深くまで潜り込んだ沢の水が地底湖から湧き出すまでの間に濾過されているためであるとされています。
ほとんどの場所が平坦な通路として整備されているため、各地にある鍾乳洞の中でも割と観光客向けに作られているような印象は受けました。
私が訪れたのは夏の終わり頃の時期でしたが、雨が降りやすい季節よりも染み込む水量が少ない冬の方が地底湖の水の透明度が高いそうです。
忘れられなくなるほどの美しさを感じる事が出来るドラゴンブルーの地底湖は必見ですので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
龍泉洞の映像
【6K】龍泉洞 日本三大鍾乳洞 ドラゴンブルーの幻想的な地底湖
ドラゴンブルーの地底湖が美しい龍泉洞内部を散策しながら撮影した映像です。
6K解像度で収録した映像ですので、大画面テレビ等でもお楽しみください。
龍泉洞 交通アクセス・時間・駐車場情報
東北新幹線 盛岡駅からJRバス岩泉・龍泉洞行き乗車 約110分
所在地 | 〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1番地1 |
入場期間 | 年中無休(増水時は臨時休業あり) |
時間 | 10月~4月 AM8:30~PM5:00/5月~9月 AM8:30~PM6:00 2022年7月16日~2023年3月まで時間短縮営業 PM5:00まで |
入場料金 | 大人 1,100円/小・中学生550円 |
駐車場 | 無料: 第一駐車場 80台/第二駐車場 47台/第三駐車場 295台/新洞科学館前駐車場 20台 |
交通アクセス | 三陸沿岸道路 岩泉龍泉洞ICから22分 東北自動車道 盛岡ICから1時間48分 |
関連ウェブサイト | 龍泉洞ウェブサイト |
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