高齢の柴犬ブリーダーが廃業した事による保護要請で、犬猫の保護団体によって救われた1匹の柴犬と、里親となって迎える事になった私たち家族との出会いについて綴っていきます。是非、これから動物をペットとして飼う機会があれば、参考にしていただければ幸いです。
記事内の目次
不幸な動物たちを家族として迎えるきっかけになって欲しい
日本においては、令和2年度で23000頭を超える動物が殺処分をされてしまいましたが、ピーク時の34万頭に比べると大幅に減ってきています。
その背景には、動物保護団体が保護した動物を譲渡会で引き取って里親になるという連鎖が繰り返されて来たのがありましたが、犬猫の生態販売、ブリーダーの多頭飼育崩壊、または様々な理由でペットを飼い続ける事が出来なくなった飼い主による遺棄などが、不幸な動物を生み出す要因になっています。
現状で既に大切な動物を家族として迎えている以上、経済面で考えてもこれ以上直接手を差し伸べる事は出来ませんが、どうすれば不幸な動物を減らせるかと考えた時に、里親になりたいと思う方が一人でも多く増えれば良いのではないかと考えました。
人の愛情を受ける事が出来ずに長年ケージの中で孤独に過ごしていた柴犬りゅうが、肌で四季の移り変わりを感じながら沢山の人々で賑わう外の世界を知り、のんびりと人に心を開いていく様子を綴ってまいります。
柴犬のりゅうが保護された理由
今回お迎えした柴犬のりゅうは、保健所の要請で廃業をした柴犬のブリーダーから、宮城県犬猫里親探しの会バトンタッチ様が保護した柴犬で、5年間もの長い間、狭いケージの中で過ごしていたそうです。
そのブリーダーは90歳の高齢の方だったとの事・・。それだと犬よりも先に・・。
保護された後にID番号の末尾57からコナン君と名付けて、預かりさん宅にて人に慣れるための訓練などを行ってから、譲渡に向けた準備をしていていたとの事で、ブリーダー卒犬にしては、お散歩上手、人に対しても警戒心が無く、人間を信じているような子だったそうです。
宮城県犬猫里親探しの会バトンタッチ様が定期的に行っている譲渡会で、この子をペットとして迎え入れるための、面会をする予定を組んでいただいていました。
面会の後は半月ほどのトライアル期間がありました
宮城県犬猫里親探しの会バトンタッチ様から保護犬猫の譲渡を受けるに当たって、半月ほどのトライアル期間がありました。
このトライアル期間を設けている事はとても大切な事で、譲渡を受けた後に再び手放してしまったりしないように、新しく里親になった方と動物との相性を図る期間でもあります。
もしかしたら懐いてくれないかもしれなかったり、どこか気になる事があるかもしれないと思った時のためにトライアル期間があるのですが、しっかりと動物を大切に扱って欲しいと考える保護団体であれば、保護した動物の将来が幸せになるようなプログラムを組んでいます。
柴犬のコナン改め、りゅうのすけとなった柴犬は、心配になってしまうほど大人しい子で、トライアル期間中も臆病な一面を見せたり、脱走しちゃったりと色々ありましたが、無事にトライアル期間を終えていました。
廃業した柴犬のブリーダーから保護された時は5年間もの長い間狭いケージの中だけで過ごしてきたからなのか、最初のうちはケージからなかなか出て来ない子だったのですが、今は外を散歩するのが大好きな子になれたようです。
5歳にしては少し老けているような気もして、実はもっと高齢なのかと疑いましたが、検診時に5歳の診断が下りていました(笑)
保護されて間もなかったため、健康状態などの理由で毛がボサボサになっていたから、老けて見えていただけだったようです。
さて、話が長くなりましたが、このブログをきっかけに保護犬猫に興味を持っていただく方が増えて、不幸な未来が待ち受けている動物が少しでも減る事を願っております。
また、宮城県犬猫里親探しの会バトンタッチ様が主催する譲渡会に行っていただいたり、ご支援をしていただける方がいましたら、そちらも是非よろしくお願いいたします。
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