4年前にiPhone用のカメラアプリ「夜撮カメラ」を使用していたのですが、機種変更を重ねる度に存在すら忘れていました。 久しぶりに起動してみたら、いつの間にか「夜撮カメラ4」にまでアップデートされていたみたいなので、夜景撮影時に使用してみた事を記事にしています。
記事内の目次
夜撮カメラ4とは?
夜撮カメラ4はiPhone、iPadのApp StoreやAndroidでインストールできるスマートフォン用無料カメラアプリです。
4年前にiPhone5にインストールした時は、フリーズしてしまったりなど不具合も多かったのですが、今のバージョンは不具合が少ないどころか素晴らしいアプリに仕上がっていたので、仙台市の夜景を撮影していた時に久しぶりに起動して使ってみました。
夜撮カメラ4で撮影した後に、編集ツールで色調整した後の画像データですが、スマホの画面で見る分には一眼レフで撮影したデータと大差は無いようにも思えます。
しかし、無償版はほぼ試用のために存在しているようなもので、次のような制約があります。
・保存、アプリ転送、シェア、メール送信時に画像サイズ制限があります (制限以上のサイズの画像は、縮小します) ・撮影設定に一部制限があります。 ・Rawデータ保存に制限があります。 ・広告バナーが表示されます。 アプリ内購入で正規版を購入していただけると、これらの制限は解除されます。 ※ ご購入の際には、無償版で十分に動作をご確認ください。 |
RAWデータの保存も出来るようになるらしいので、これは購入してみる価値はありそうです。
有料版は370円で購入を出来るので、万が一使いものにならなかったとしても、リスクはそんなに大きくはならなさそうだったので、アプリ内で課金をして有料版を購入してみました。
夜撮カメラ4の撮影設定
画像サイズ
撮影した時の画像サイズを設定します。無償版ではSmall・Medium・HDしか設定する事はできませんが、有償版ではLargeとFullも設定できるようになります。
フルサイズが端末のカメラで撮影が出来る最大の解像度となり、Largeで約半分の解像度、SmallやMediumはSD画質となってしまい、instagramやTwitterなどのSNSで表示するサイズでも粗さが目立ってしまうようになります。
有料版のフルサイズであれば、アプリをインストールしたスマートフォンの最大サイズで保存が可能になるので、純正カメラアプリと変わらない高画質設定で夜景などの撮影ができるようになるようです。
シャッターモードの設定
一眼レフカメラやミラーレスカメラのような使用方法で本格的な撮影ができるようになる機能で、このカメラアプリの特徴的な機能の一つでしょう。
ノーマル
一枚ずつシンプルに撮影をする設定です。設定で撮影直後に自動的にアルバムに保存する事ができる通常のカメラと同じ機能を有する撮影モードとなります。
コンポジット
複数枚の写真を撮影してコンポジット合成します。この設定を使用すると暗所撮影時の高感度ノイズを効果的に抑制する事ができますが、三脚などの固定器具が必要になります。
バルブ
印象的な花火写真や車の光跡を残すような夜景の撮影手法で、1秒間から59秒間までシャッターを開きっぱなしにして、その時間分の光跡を写真に残します。∞に設定をするとシャッターの開始と終了の時間分だけシャッターが開かれます。
シャッターを開いている時には手振れなどもそのまま記録されてしまうため、固定器具や三脚などの使用は必須となります。
連射撮影モード
純正アプリでは決まった間隔でしか使用できませんが、連射速度を0.1秒から600秒まで自由に設定する事が可能になり、撮影枚数も4枚から50枚まで自由に設定できるようになります。
撮影設定の手間を省くプリセット
それぞれの被写体に合わせた撮影用プリセットも内蔵しています。
夜景
全てオート設定ですが、高感度ノイズを抑制するコンポジット合成ができる機能で、撮影時の固定は必須になります。
夜空
月や星空に合わせて設定している内蔵のプリセットです。星景撮影はバルブに設定されるため、シャッター1回押しで撮影開始、もう一回押すと撮影終了となる長時間露光撮影です。この撮影モードも固定が必須条件となるので、撮影時は三脚などの固定器具の使用が必須となります。
花火
花火撮影で使用するプリセットになっていますが、シャッター時間が短いのでマニュアル設定の方が良さそうです。こちらも当然ですが三脚は必須です。
ペンライトアート
近くでやられると邪魔だからやめてくれw
フォーカスやシャッタースピードの設定
AEやAFと表示してある部分をタップしてMを表示させるとマニュアル設定ができるようになります。 ISO感度は高くしすぎると高感度ノイズが発生してしまうため、なるべく低い値に調整するのが良いでしょう。
それに合わせてShutterSpeed(シャッタースピード)を出来るだけ遅くして適正な明るさになるようにISOとShutterを調整します。
WBは撮影時の色温度を設定するプリセットです。ここを調整する時は全体の色が変わってしまうのでお好みで設定して下さい!
赤っぽかったり緑ぽかったりする時はTintで色合いを調整します。
まとめ
花火撮影プリセットは使えないと記載しましたが、使うならシャッターモードでバルブに設定して撮影した方が良さそうな気もしました。
カメラアプリとしては十分な機能を備えているので、一眼レフカメラやミラーレスカメラを購入する前に仕組みを理解するために使用してみるのも良いと思いますし、カメラやバッテリーを忘れた時の緊急用としても購入だけしておくのも良いかと思います。
ちなみに、RAWで保存できると記載されていたけど、iPhone XではRAWで保存されていませんでした・・。
期待していたのに残念だと感じた部分ではありましたが、一眼レフやミラーレスカメラと比較すると画質は落ちるものの、有料版であればそこそこ本格的に使えるアプリであるとは感じました。
細かい画像の粗さが気にならないSNS等での公開程度であれば、スマホで撮影したとは感じられない品質で撮影が可能なスマートフォンアプリだと思います。
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