オートキャンプや自動車車内での使用の他、震災などの災害時に停電で冷蔵庫が使用出来なく時などに飲料や食料の冷蔵の他、最低温度-20℃の強力な冷却ユニットで冷凍食品までを冷やすことができる、BougeRVのポータブル冷凍冷蔵庫15Lモデルをレビューしていきます!
記事内の目次
キャンプや車載用、災害時に便利なポータブル冷凍冷蔵庫 BougeRV 15Lモデルのレビュー
車載用冷蔵庫として活用できる
キャンピングカーやハイエースクラスの広い車内を有する大型ワンボックスカーであれば、1家族分の乗車人数を確保したまま家庭用冷蔵庫を車内に設置する事ができますが、ヴォクシーやステップワゴン等のMクラスミニバンを始め、コンパクトカーなどでは、冷蔵庫を搭載する場所が限られてしまいます。
乗車人数を減らさずにポータブル冷蔵庫を搭載するには、必ず確保しなければいけない場所を残して、利便性を損なわない程度のスペースを測定してから購入をしないといけませんが、ドライブ中の飲み物の冷蔵や、旅行帰りに冷蔵が必要なお土産の購入などにもポータブル冷蔵庫を活用できるようになります。
また、12Vと100Vだけではなく、トラックの24Vバッテリーの電圧にも対応している3Way電源方式を採用しているため、駐車場所や休憩時間が限られているトラックドライバーの車載用ポータブル冷蔵冷凍庫としてもオススメです。
車載用冷蔵庫としてレビューしている記事は、以下の関連記事カードリンクでご紹介しています。
トヨタのミニバン、90系ヴォクシーに搭載する車載冷蔵庫選びの中で、ラゲッジスペースに設置してもサードシートを倒せて邪魔にならないサイズだったBougeRV(ボージアールブイ)のポータブル冷蔵庫CR Lite 15Lモデルを購入しましたので、使用感や最低温度まで冷える時間などをレビューしていきます。 ...
アウトドアや行楽などで簡単に持ち運べる
ポータブル冷凍冷蔵庫は、ポータブル電源の使用やAC100V電源が使用出来るオートキャンプ場の他、DC12V/24Vの車内シガーソケットからも電源が取れます。
冷却に必要な電力を確保する手段が一つに絞られることがありませんので、移動中に車内の電源を使用して冷却後、現地のコンセントやポータブル電源を使用して保冷をするような使い方が可能です。
また、15Lモデルであれば、本体重量が9Kg以内に収まってしまうほど軽く、肩掛けベルトの使用やタイヤ付きキャリーへの搭載で、どこにでも持ち運べるコンパクトサイズに収まっているため、キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンや、花火大会などのイベント、夏休みの部活動など、夏を乗り切るための家電製品兼レジャー用品として活用できる点でもオススメです!
節電が必要な災害時に備える
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、電力の供給が遮断されたことによる大規模な停電が発生し、被害が大きかった地域では数日間にわたって電気が使用できない状態が続きました。
当時は発電機やポータブル電源を所有している家庭も少なく、冷蔵や冷凍が必要な食品や乳飲料などが保存できなくなって廃棄処分にしなければいけなかった事もありました。
発電機やポータブル電源を使用して稼働させる事ができたとしても、AC100Vで数百Wの電力を消費をする家庭用冷蔵庫では、電気が復旧するまでの間に電力を使い切って使用できなくなる可能性が高くなります。
BougeRVのポータブル冷凍冷蔵庫は、直流12Vや24V自動車用バッテリーの電圧と、AC100Vにも対応をしている3電源方式を採用している他、コンプレッサーが稼働している間のみ電力を消費する省電力設計になっているため、家庭用冷蔵庫よりも長時間冷却保存をする事が可能になります。
容量が大きくない分、諦めなくてはいけない飲料や食料も出てくるかと思いますが、冷蔵庫に残っていた肉や魚などの生鮮食品を保存して、電力が復旧するまでの間に早めに使用するのも避難生活を乗り切るための一つの手段になります。
BougeRV CR Lite 15Lモデルのレビュー
ポータブル冷蔵庫を選ぶ基準となったサイズ
筆者が購入したポータブル冷凍冷蔵庫は、BougeRV(ボージアールブイ)のCR Lite 15Lモデルとなりますが、最低条件としてヴォクシーハイブリッドの座席をフルフラットにしても邪魔にならないサイズを探していました。
排気口のスペースを確保してシートを倒せるギリギリのサイズが、幅33cm以内、高さ28cm以内となりましたので、その条件で探すとAmazonで各メーカーから販売されている15Lモデルのポータブル冷凍冷蔵庫であれば、ほとんどがこのサイズに該当します。
口コミを見る限りは確実に大丈夫という製品ではなかったけど、セールと重なって15Lモデルの中でも割引率が高くて一番安かったのが、今回購入したBougeRVのCR Lite 15Lモデルでした。
シートを倒した時に座面と背もたれに段差が出来てしまうのが、ヴォクシー・ノアのダメな所ではありましたが、この段差のおかげで15Lの車載ポータブル冷凍冷蔵庫を搭載するスペースを確保する事ができました。
家庭用冷蔵庫と同様に吸排気口から15cm程度の隙間を空けなければいけないのですが、BougeRV CR Lite 15Lモデルは3方向からの吸排気を可能とする通気穴が開けられているため、サードシート下とラゲッジスペース側面の空いたスペースから吸排気を可能としています。
ただし、床下のスーパーラゲッジスペースから中の物を取り出しにくくなってしまったのが少々残念な所。ミドルクラスのミニバンならではのラゲッジスペースの狭さもあるので、利便性を損なう点については仕方が無い事なのかもしれません。
-20℃まで冷やすことができる冷却ユニット
検討段階では保冷と冷蔵にするか、冷凍と冷蔵にするか迷っていましたが、旅行帰りに冷凍保存が必要なお土産を持ち帰る事や、災害時の防災グッズとして使用する事も視野に入れていたため、ポータブル型の冷凍冷蔵庫を選択いたしました。
庫内温度は-20℃まで設定する事ができますが、BougeRVのCR Lite 15Lモデルが実際に庫内温度を氷点下20℃まで本当に下げられるのかをテストした結果と、-20℃でコンプレッサーが停止するまでの時間を計測した結果が以下の表になります。
経過時間 | 庫内温度 | 操作や状態 |
0分 | 16℃ | 電源ON |
2分 | 16℃ | コンプレッサー起動 |
7分 | 15℃ | |
13分 | 9℃ | |
20分 | 0℃ | 0℃到達時間 |
25分 | -10℃ | |
31分 | -15℃ | |
41分 | -20℃ | 最低温度到達・コンプレッサー自動停止 |
-17℃ | 温度上昇によりコンプレッサー再起動 |
中に何も入れない状態での計測結果となりますが、約40分ほどで-20℃まで庫内温度が下がり、コンプレッサーの自動停止と庫内温度の上昇による再起動も確認ができました。
庫内に食品や飲料を入れると温度の下降は緩やかになってしまいますが、保冷材を凍結させて、庫内に付着した水滴も氷の粒になっている事が確認できるかと思います。
撮影をする前に、「おぉっ」って言いながら嫁に中身を持っていかれてしまったのですが、90系ヴォクシーHVのアクセサリーコンセントからECOFLOWのポータブル電源を経由して、BougeRVのポータブル冷凍冷蔵庫に常時電力を供給できるようにしていた所、茨城のセイコーマートで購入をした冷凍ザンギが溶ける事もなく、宮城まで1日かけて運ぶ事が出来ました。
-20℃設定にしていましたが、宮城に到着した時の庫内温度は-19℃だったので、コンプレッサーは常時稼働しっぱなしだったのだと思われます。
中身が入っていなければ-20℃に到達してコンプレッサーが自動停止いたしますが、冷凍食品を入れていると庫内温度の下がり方が緩やかになって自動停止しにくくなっておりましたので、ハイブリッドシステムとアクセサリーコンセントを停止していても、常時電力を供給できる状況は作っておく必要はありました。
BougeRV CR Lite 15Lの庫内サイズ
食品や飲料を入れる事ができる庫内サイズは、長さ350mm、幅246mm、高さ177mmとなります。
1.5Lから2Lのペットボトルは2列1段が限界で、その上に最大5本のペットボトルを乗せて、上蓋の下に15mmぐらいのスペースが空くぐらいのサイズ感となっています。
1Lのペットボトル飲料であれば、3列2段に並べて収納をする事が可能で、上蓋の下は約20mmから25mmぐらいのスペースが空きます。
ペットボトルのキャップ側に空いたスペースも活用すれば、15Lの容量を最大限に生かせるサイズとなるのかもしれませんが、その代わりに、冷気が回りにくくなって、冷却性能も下がってしまう恐れもあります。
断熱材の厚みやコンプレッサー分のスペースが大きくなっている分、庫内サイズは本体サイズの大きさに対して少し狭く感じてしまうかもしれませんが、商品画像のように500mlのペットボトルを立てて収納できる大きさではありません。
600mlまでのペットボトルであれば、上の画像のように横倒しで5列2段の合計10本を収納できて、上にチョコレートやお菓子などを入れられる40mmのスペースを空ける事が出来ました。
また、庫内の高さ177mmに対して162.3mmのサイズである350mlまでのペットボトルであれば、立てて収納をして最大15本は収納をする事が出来ます。
500mlのペットボトルを立てて冷蔵をする事が出来ないのは、庫内全高が低い9L/15Lの宿命なのかもしれませんが、サードシートを倒した時に邪魔にならないサイズである事を考えると仕方が無いのかもしれません。
BougeRV CR Lite 15L対応スマホアプリ
Apple製iPhone(iPadも?)とAndroid端末に対応したスマートフォンアプリをインストールすると、電源のON/OFFや温度設定を遠隔で操作できるようになります。
車内を移動したり、車外に出てから操作をするような事をしなくても、運転席からリアルタイムで温度をモニタリングしながら全て操作が出来るようになるので、設置場所を選ばずにポータブル冷蔵庫の利便性を一気に高めてくれます。
トヨタのハイブリッド車でAC100Vのアクセサリーコンセントを使用すると、その日初めての始動直後に駆動用バッテリーを消費して100Vの電源を遮断してしまう走行状態になってしまう事があります。
電源を投入可能な電圧になってからスマホアプリからポータブル冷凍冷蔵庫のスイッチを投入できるようになるので、車から乗り降りしなくても運転席から遠隔で操作をする事が可能なのがとても便利です。
BougeRV CR Lite 15Lのスペック
冷却方式 | コンプレッサー式 |
電源方式 | AC100Vコンセント・DC12Vシガーソケット・DC24Vシガーソケット・ポータブル電源(AC100V・DC12V)・バッテリー(DC12V/DC24V) |
内容量 | 15L |
保冷機能 | 保冷・冷凍 |
設定可能温度 | 20℃~-20℃ |
サイズ(外寸) | 60.2cm×32.8cm×26.3cm |
サイズ(内寸) | 35cm×24.6cm×17.7cm |
重量 | 約8.3kg |
定格消費電力 | 60W |
騒音レベル | ≤45dB (音量の目安:静かな住宅地・深夜の市内・図書館) |
気候クラス/CLIMATE | T、ST、N、SN (周囲温度範囲:10℃~43℃) |
冷媒 | R-134a |
定格電圧 | DC12V/24V・AC100V~240V |
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