綺麗に写真を撮影できたのに、自宅に着いてRAW現像を始めたら夜景撮影時のガラスの反射や風景写真に不要なオブジェクトが入り込んでしまう事はないでしょうか?そんな時でもAdobe Lightroom Classic CCなら除去する事が可能ですので、そこで使用するスポット修正ツールの使用方法を説明します。
記事内の目次
スポット修正ツールで不要な映り込みやオブジェクトを除去する
夜景撮影時にありがちなガラスに反射した室内の写り込みを除去する方法
高層ビルなど屋内での夜景撮影では忍者レフ等での映り込み対策でもしない限り、ガラスに反射した室内照明や人影が入ってしまう事はよくあります。ミラーレスカメラや一眼レフなどの背面液晶で確認した時には写り込んでいないから大丈夫だと思っていても、パソコンなどでレタッチをしている時に発見してしまってガッカリしてしまう事もよくあるのではないでしょうか?そんな残念な写真でも、スポット修正ツールを使えば消してしまう事も可能ですので、その使用方法について解説していきます。
スポット修正ツールで空の映り込みを除去する
上の写真では、一目見てもはっきりとわかるぐらいに室内の反射が写真に写り込んでしまっているため、まずはAdobe Lightroom Classicのスポット修正ツールを使用して空の部分の写り込みを除去します。イメージセンサーに付着したゴミなど小さな物が写り込んでいる場合は、マウスの左クリックで消す事ができますが、ガラスに反射した写り込みなどは左クリックをしたままその部分をなぞるだけで消す事ができます。
この場合は一気にスポット修正ツールを適用して消せましたが、全然関係ない場所からピクセルをコピーしてきてしまう場合は、小分けにしてスポット修正ツールを適用するか、コピー元に表示される丸い点をずらす事で綺麗に消し去ってくれる時があります。
Photoshopのコピースタンプツールを使用して消す
先程はAdobe Lightroom Classic CCのスポット修正ツールを使用して消しましたが、面積が大きくなる場合はAdobe Photoshopのコピースタンプツールを使用して消した方が早い時があります。ALTを押しながら左クリックするとコピーをするピクセルが指定でき、修正する箇所で左クリックするとコピーされていきます。Lightroomよりも自分の思い通りにコピーできるので、うまくいかなかった時はこちらの方が便利です。(Lightroomの記事だけど)
この写真では、右側のテレビ塔の下の山に室内の写り込みがあったので、そこをPsのコピースタンプツールで消していきました。
完成写真
左側の空はAdobe Lightroom Classic CCのスポット修正ツールで除去できましたが、ほとんどわからないぐらいまで写り込みを除去できています。一方で右側のテレビ塔の山にあった写り込みはPhotoshopのコピースタンプツールで消去できていますので、Lightroomで手に負えない場合は、何度もリトライするよりもPhotoshopで作業した方が早く終わるようです。
本来であれば写真に写り込んでしまった、センサーダストやゴミを取り除くためのツールですが、応用の仕方次第では別の使い方も可能なようです。
スポット修正ツールでいろいろな物を消してみる
飛行機と一緒に写っている電柱を消去する
夕焼けの中を着陸する飛行機の後姿を撮影したのですが、飛行機の下には電柱と電線があって気になるレベルぐらいにも感じるので、これをスポット修正ツールで消してみます。消去のコツはオブジェクトよりも少々大きめにスポット修正ツールでなぞっていく事。ギリギリのラインでなぞってしまうと一部分だけ残ってしまい完全に消しきれない時もあるようです。
電柱と電線を消した写真が上の画像で、消した事すら感じさせない程に綺麗に消えています。撮影場所が選べなくてどうしても被写体以外のオブジェクトが入ってしまう場合の緊急対策用にもこのツールが使えますので、撮影時に場所争いでピリピリする必要も無くなりますね。
桜と一緒に写っている人物を消去する
SNS等にアップする場合は気にしない人の方が多いですが、写真販売の場合は、後姿で人物が特定される場合などを含め許可を取らないと肖像権侵害となる事が多いので、気を付けなければなりませんし、それが嫌だからと言って撮り鉄みたいにワーワーギャーギャー騒いでしまっては、ただそこにいるだけの人が不快な思いをしてしまいます。
この写真では思い切って写っている人物を全て削除してみます。
元の写真を知っていれば気付くかもしれませんが、一目見たら気付かない程度まで人が消えたのではないかと思います。このようにスポット修正ツールは写真のセンサーゴミを除去するだけではなく、写り込んだ人物まで消すことができる便利?なツールでもあるようです。
使い方によっては色々な証拠隠滅もできるかもしれません。ただし、センサーダストのように完璧に消えない事があるのと、いずれバレてしまう事があるので、後で修羅場にならないように正しい用途でお使い下さいw
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