トヨタの90系ヴォクシーとノアのハイブリッド車とガソリン車で選択可能な4WDとE-Four搭載車は、最低地上高が軽いローダウン車並みの125mmとかなり低く設定されているようです。様々な情報が飛び交っていますが、結局一番低くなる場所はどこなのか?を探してみました。
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トヨタ 90系 ヴォクシーハイブリッド E-Fourとガソリン車4WDの最低地上高125mmはどこ?
ノアヴォクの4WDは全高が30mm高く地上高が125mm低い
トヨタ 90系(95)ノアとヴォクシーはハイブリッド車のE-Fourとガソリン車4WDで、全高がFF車より30mm高い1925mmに設定され、最低地上高がFF車よりも15mm低い125mmに設定されています。
少し前のモデルのミニバンであれば最低地上高が150mmから160mmぐらいに設定されている場合が多かったのですが、低床低重心化の流れからなのか、車内フロアを極力フラットにして下回りの部品を車体下に突き出させる傾向があるようで、ノアとヴォクシーのFF車でも割と低めの最低地上高140mmに設定されております。
情報を調べた限りでは、4WD車のデフやハイブリッド E-Four車のリアモーターが下に突き出ているから全高を上げて、下回りから地上までのクリアランスを確保しているのではないかと思ったのですが、E-Four車の下回りを見る限りはそうでもなかったみたいです。
CDのケースがちょうど125mmぐらいの高さになるので、90系ヴォクシーハイブリッド E-Fourの下回りに置いて最低地上高が125mmになっているのはどこなのかを調べてみました。
一番低いのは前と後ろのここ!
フロント側の下回りはフロントバンパーからロアアーム付近までのアンダーカバーが特に低く、丁度高さ125mmのCDケースがアンダーカバーに引っかかります。
ただし、灯火類が装着されていない樹脂製のバンパーや、アンダーカバー等は最低地上高が9cmではなく5cm以上と規定されておりますので、保安基準上の問題は無いでしょう。
リアについては4WDのデフやハイブリッド車のリアモーターが一番低くなるとはよく言われておりますが、下回りを見る限りは地上とのクリアランスにまだ余裕がありますので、ここも問題にはならないでしょう。
リアの車高を中心に全体の車高を上げているのは、平常時にドライブシャフトの角度が水平になるように設定したためで、一番低いトレーリングアームは最低地上高5cmの基準が適用される「緩衝装置のうちのロア・アーム等の下」に含まれるため、保安基準の最低地上高9cmには含まれません。
車高を下げたとしても、変化するのはピボットを中心に動くトレーリングアームの角度のみなので、どこまで下げても最低地上高はほぼ変わらないどころか、多分上がります。
下回りを見渡しても他に低くなっている場所が無いので、どこなのだろうと調べてみたら答えがありました。
あくまで社内測定値の話であって保安基準の話では無かったみたい
どうやらメーカーが公表しているノアとヴォクシーの最低地上高は、保安基準上の話ではなく社内測定値の話だったみたいで、カタログスペックの※印にも社内測定値と記載されていました。
FFと4WDでアンダーカバーで差別化をしているのかもしれませんが、リアが上がって前傾姿勢になっている分、前軸より先のアンダーカバーが下がって125mmの地上高になっているのかもしれません。
35mmダウンともなればディーラーへの入庫で弾かれる可能性はあるはずなのですが、後者の前傾姿勢が理由でアンダーカバーが下がっているのであれば、車検対応ローダウンサスを取り付けても100mm前後の地上高を確保できるのではないかと思います。
RS☆Rのローダウンサスでフロントで-35mm~30mmダウンと際どい車高に設定しているように思えますが、リアを-50mmから-45mmほど下げる事が出来た結果、尻上がりが解消されてフロントアンダーカバーのクリアランスが保てたのでしょう。
それか、もう一つ考えられるのが、リアの車高に合わせてフロントの車高を上げるために、4WD専用に差別化されたフロントサスペンションメンバーとエンジンマウントです。
こちらもドライブシャフトの角度の都合で部品を変えている事があったらの話ですが、FF用のサスペンションクロスメンバーが取り付けられたら、FFと同様の最低地上高を確保できるのかもしれません。
リアのドライブシャフトを水平に保つために、E-Fourと4WDは車高が高くなったのだと思いますが、E-Fourの場合は電源供給用や制御用のケーブルを接続しているコネクターがありますので、もしローダウンをするのであればその点にだけは充分に気を付けて走行をした方が良いのだと思います。
アンダーカバーが9cmを下回っても民間の車検場なら多分通してくれる事もあるのかもしれませんが、不正で騒がれている自動車業界全体がピリピリしているのもあって、アンダーカバーが最低地上高9cmを下回ると入庫拒否にする例が結構あるみたいです。
スプリングを販売するメーカーでは保安基準適合品として出していても、タイヤの外形によっては最低地上高9cmを下回ってしまう時があると思うので、地上とのクリアランスが際どそうな時はメーター誤差が基準内に収まる範囲内で外形が大きいタイヤを車検用に準備するか、タイヤに空気をパンパンに入れるか、何かしら対策をしておいた方が良いのでしょう。
90系ヴォクシーハイブリッドE-FourにRS-R Ti2000を取り付けた場合は、何もしなくてもディーラーへの入庫は問題なくクリアできました。
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