トヨタのヨーロッパ生まれステーションワゴン、アベンシス(ZRT272W中期)に乗っていましたが、11年25万キロを走ってついに乗り換えとなりました。大きな不具合は無く、荷物を積めて走りも良かった車でしたが、車検時の部品交換でかなり高額になりそうなので、車検を受けずに売却(廃車)にいたしました。
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トヨタ アベンシス 12年25万キロ走破!燃費も走りも良い車でした!
トヨタ アベンシスとは?
1997年の暮れにカリーナEの後継車として発表されたアベンシスは、日本で販売しているコロナとカルディナの欧州専売車で、イギリスのToyota Motor Manufacturing (UK)Ltd.(TMUK)で生産されていました。
逆輸入車とも言われていましたが、日本国内向けで製造している車種ではないので、ほぼ輸入車なのだと思って良いのでしょう。
最終型であるT270型のエンジンはガソリン車が1.6L、1.8L、2.0Lで全てバルブマチック仕様となり、ディーゼル車は2.0Lと2.2L(2種類)のコモンレール式直噴ディーゼルターボが搭載されていますが、日本国内向けのモデルはノアやボクシーにも搭載している3ZR-FAEのハイオク仕様のみとなっています。
欧州ではセダンとワゴンの2種類が販売されていますが、日本国内向けはT250型以降のモデルでステーションワゴンのみの輸入となり、世間がミニバンやSUVに移行する中、数少ないステーションワゴンが設定されたモデルとなりました。
アウトバーンを想定したしなやかな足回りと、広い室内やラゲッジスペースが売りだった車だったのではないかと思います。
11年乗った感想
限られたボディサイズの中に広い室内を実現する代わりにラゲッジスペースが狭くなってしまう傾向がありましたが、2000ccクラスではオーバーサイズな全長4820×全幅1810×高さ1500mmのボディに一回り上のランクの車種のような広い室内とスペアタイヤ1.5個分の長さの広い荷室を両立させた車だったと思います。
メルセデスやBMWなどと張り合ったBTCCイギリス・ツーリングカー選手権向けのベース車両でもあったため、CD値0.29の空力性能と高速走行でも地面に吸い付くようなしなやかな足回りで、エンジンさえ非力じゃなければ市販車でもレヴォーグなどのハイパワーなステーションワゴンとも張り合えるはずだったのでしょう。
結果的にあまり売れない欧州生まれのステーションワゴンとなっていたわけですが、欧州向けにBMW製を採用していたらしいディーゼルエンジンの設定や力のあるエンジンを搭載していればまた違かったのかもしれませんが、峠道などでも踏み込めば楽しくて安定感がある車でした。
踏み込んでもしっかりと止まるブレーキも採用しているので、県外を往復した日にはホイールがブレーキダストで真っ黒になります!
カタログ値はJC08モードで燃費13.6km/リットル、10モード/10・15モードの燃費で14.6km/リットルとなっていますが、街乗り10km/リットルから13km/リットル、高速道路や郊外のみの場合は15~16km/リットル、燃費が良い時で17km/リットルを超える時もあり、市街地の街乗りよりもストップアンドゴーが少ない高速道路や郊外で真価を発揮していたとも言えるのでしょう。
下手すると関東や甲信越と宮城の往復が出来るぐらいの燃費です。
11年も乗っていたのもありますが、ナビやドアミラーなどの電装系の故障をはじめ、内張りが剥がれ落ちはじめていたのも、欧州車譲りだったのかもしれません・・。
この故障続きもあって、車検時の修理金額がかなり高くなる見積りでしたし、一部は国内に部品が無いらしいとの事とガソリン代の高騰が理由で、残念ながら11年25万キロで降りる事になりました。
正直な所、遠くの地に行く一人旅も覚えて、東日本大震災以降の色々な思い出も詰まっていて手放す時にすごく寂しかったけど、ここでお別れです。
前車が1JZ搭載のマークⅡブリットだったけど、11年乗っても飽きないと思えるような走っていて楽しいと思える良い車でした。
次の車も決定
ちなみに次の車種は人生で初めて四輪独立懸架とステーションワゴンを妥協したヴォクシーハイブリッドとなります。
遠出の多い生活スタイルや、カメラなどの機材積み込み、人数も乗れて車中泊も出来て燃費が良い車を検討していたら、こうなりました。
実は今まで4輪独立懸架車しか乗った事がなくて、トーションビーム式の車を買ったのは今回が初めてです。
4独のリアの粘りに慣れちゃうと、どうしても不安感がつきまとうような感じで避けていた足回りではありましたが、実際にヴォクシーを運転しているとアベンシスの足回りは粘り強くて走りやすかったと感じさせられています。
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