2022年3月16日夜に発生した福島県沖地震を震源とする最大震度6強の地震。緊急地震速報や津波注意報が深夜も鳴り響き、度々訪れる余震に恐怖を感じるのは人間だけではありません。東日本大震災など度々大きな地震を体験した猫にとって自然災害は大きなストレスとなってしまいます。
12年前から一緒に生活している我が家の猫も、今回の地震では大きなストレスを感じて一切声を出さなかったり部屋の端から動かないなど、いつもとは違う様子が数日間続いていたのです。
やはり12年間も一緒に生活していると、普段とは違う様子の猫を見て心配になってしまうものですが、病院行きも覚悟した上である事を実践してみたら、あっと言う間に元気になってくれました。
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地震直後から訪れた猫の症状
東日本大震災の後から東北地方は度々大きな揺れに見舞われていますが、その度に何かしらのストレスを受けていた事は目にしていました。
はっきりと分かるのは大きな地震が発生した後は物音に敏感になって、足音が聞こえただけでも過敏に反応して驚いてしまったり、動いている影を見ただけでも恐る恐る離れて行ってしまうような様子もありましたが、本当に心配だったのはいつもはうるさいぐらいの鳴き声が全くしなかったりトイレに行く回数が急に減ってしまった事。
元々腎不全寸前になるぐらいに腎臓が弱い子だったため、今も食事の量を制限して負担がかからないように注意をしていたのですが、再発するのはよろしくないという事で、いつもよりも排泄の回数が減ったのが最も心配だったのです。
猫の聴覚は敏感?人間には聞こえない音も聞こえてる?
人間の聴覚は成長と共に可聴周波数が広くなって、最大で16Hzから2万Hz(20Khz)まで聞こえると言われていますが、加齢と共に耳で聞く事が出来る周波数は徐々に衰えてゆき、だいたい40歳前後で15kHzまでしか聞く事が出来なくなります。
高音質なスピーカーやヘッドフォン等のレビューでは高域の伸びが良いと言っても、そもそも聞こえていない事もあるのですが、猫は45Hzから6万5千Hz(65kHz)までの音を聞き分ける事が出来て、猫も人間と同様に加齢と共に聴覚が下がっていきます。
猫は地震の予知能力があるとも言われていますが、人間には聞こえていない微振動や音を聞き分けているのではないかという説もあり、大きな地震が発生した後の余震が活発な時期は、特に音に敏感になっているのかもしれません。
我が家の猫は青目の白猫なのですが、一般的な比率では難聴になる確率が高い色の組み合わせとなっていて、左右の目で色が違うオッドアイでは、青目側の耳が聞こえなくなる確率が高くなっています。
それを知った時には少々心配にはなりましたが、私が家に帰って来る頃には窓から外を眺めているぐらいには音に敏感です。
お酒に逃げたい人間同様、またたびが効果的だった
酒に溺れて現実逃避したい人間のように猫も現実逃避したい時もあるだろうという謎の思考回路が働き、一旦リセットのつもりでダメな猫にしてしまえば良いと思いついたのがマタタビ。
「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになった」ことから「復旅(またたび)」と名付けられた説がありますが、アイヌ語の「マタタムブ」が由来になっているのが有力で、アイヌ語で冬を意味する「マタ」と亀の甲の「タムブ」を組み合わせて虫えい(虫こぶ)を意味すると言われています。
マタタビの中でもマタタビミタマバエまたはマタタビアブラムシが寄生して虫こぶ(虫えい)状に発達した子房を「虫癭果(ちゅうえいか)」と言い、正常に発達した果実よりもネコ科の動物に作用する有効成分「アクチニジン」「マタタビラクトン」が多く含まれています。
猫に作用する有効成分は葉や枝にも含まれておりますが、粉末>液体>実>枝>葉の順番で効果が高いと言われており、猫に木天蓼(またたび)ということわざがあるように、これらの成分が猫の上顎にあるコブソン器官を通る事で、多幸感を感じさせる神経系の働きを活発にさせる事が科学的にも証明されたそうです。
マタタビの効果への期待もありますが、口の中で引っ掛かったり飲み込んでしまうリスクのある枝よりも怪我や死亡に繋がる事故が無いという点では、粉末や液体の商品をオススメします。
地震の後から鳴き声が小さくすっかり元気が無くなっていた我が家の猫は、マタタビを与えてゴロゴロ転がった直後から、いつものような元気を取り戻していました。
キャティーマン (CattyMan) 猫にまたたび 粉末 0.5g×10包
今回購入したのはキャティーマン(CattyMan)の猫にまたたびという商品で、0.5gずつ小分けにしているので与えすぎてしまう心配もなく、一週間に一回や半月に一回のスパンで使用しても消費期限までの長期保管も可能になっています。
小さいネズミのおもちゃがおまけで付いてきますが、最近は誤飲の危険性も指摘されておりますので、使用しない方が無難でしょう。
ねずみのおもちゃの外側は胃の中で消化できないプラスチック、フェルトで作られていて、内部にはカラカラと音を鳴らすための砂利が入っていましたので、十分に注意して下さい。
また、呼吸困難に陥る可能性も指摘されているので、またたびを与えるのはある程度成長をした生後9か月以降が良いそうです。
もし生後9か月以内の幼猫に与えたい時は、与える量を半量以下にするなどの工夫も必要です。
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