宮城県仙台市岩切にある青麻神社で2020年1月14日に行われた松納焚上祭の紹介です。松納焚上祭は宮城県内で行われるどんと祭の事で、神社の境内などで正月飾りを焼き、御神火にあたることで一年の無病息災・家内安全を祈願する日本のお祭です。
記事内の目次
どんと祭とは?
どんと祭は、宮城県を中心に毎年1月14日に行われるお祭りの事で、他の地域では左義長やドント焼き、塞ノ神などとも呼ばれています。
このお祭りは、神社の境内などで正月飾りや古いお札、お守りなどの授与品をお焚き上げし、御神火にあたる事で一年間の無病息災、家内安全を祈る神事として伝統的に行われております。
基本的に宮城県内のほとんどの神社で行われますが、定義如来や仙台大観音などの寺院で行われる事もあり、宮城県登米市の石越総合運動公園では尺玉など1000発の花火を打ち上げる「石越どんと祭と冬の花火大会」も行われます。
どんと祭で燃やせるもの・燃やせないもの
神事であるため、お焚き上げをする事ができるのは、門松・松飾・だるま・お守りやお札など神社に関するものや授与品のみ。
人形・ぬいぐるみ・書類・写真・遺影・位牌・鏡餅・不燃部分・ビニール製品等、神事と関わりのないものは一切お焚き上げをする事はできません。
人形やぬいぐるみは、人形供養や人形感謝祭を行っている一部の神社やお寺(坪沼八幡神社人形感謝祭や志波姫人形感謝祭・仙台東照宮など)で、どんと祭とは別の神事として執り行われます。
※人形感謝祭はどんと祭でお焚き上げをする場所と日時が違う場合もありますので、公式ホームページ等を確認して下さい。
青麻神社のどんと祭 松納焚上祭
宮城県仙台市岩切にある青麻神社のどんと祭は、毎年1月14日の午後6時から正月飾りやお守りに火を放つ火入れを執り行います。
各家庭に訪れていた神様を天に還すという意味合いも込めて行われるため、火入れが行われる前でも感謝の気持ちを込めて手を合わせてからその場を離れる人々をよく見かけました。
お焚き上げの時間が近づくにつれて徐々に参拝者も増えてきました。
青麻神社は、天之御中主神・天照大御神・月読神の三光神を祀る神社で、中風封じや陸海上安全・開運招福などにご利益があります。
青麻神社のどんと祭 火入れ式
午後6時になると神職が祝詞を読み上げると共に、お焚き上げ場に集まった参拝者も頭を下げて身を清めます。
火をつけた松明からお焚き上げ場に火を放つのは4人の巫女さんです。
集まった正月飾りなどに火を放つ瞬間は、神事である事が伝わるような厳かな雰囲気さえも伝わります。
火を放ったあとは一気に燃え広がり、大きく立ち上る火柱と共に離れていないと熱く感じるぐらいの熱気が伝わってきます。
この火は神様が天に還る御神火であると昔から言われており、立ち上る御神火にあたる事で一年間の無病息災、家内安全を祈る事ができるという言い伝えがあります。
青麻神社の太鼓橋から眺める景色がとても幻想的です。
火入れの前後が一番人が多かったようですが、その後も大勢の方々が青麻神社のどんと祭に足を運んでいたようでした。
松納焚上祭の当日は、社務所やその隣で振舞われる甘酒、駐車場ではまめちちドーナツや焼きそばなどの出店もありました。
宮城県内で行われる恒例行事のどんと祭ですが、どこに行けばいいのかわからない方もいると思います。人出の多い有名な神社や観光としてのイベント性の強い場所なども良いですが、自分に合った神社が一番望ましいと思います。
直感的なものなので気付かないかもしれませんが、是非合いそうだなと思った神社を探してみるのも良いでしょう。
青麻神社の駐車場
青麻神社の参拝者用駐車場は画像の青枠の部分になりますが、赤枠の場所や南西方向(県民の森方面)に向かった先に設けられた臨時駐車場(看板あり)を利用して徒歩で向かった方がスムーズに参拝できます。
毎年の事ですが、火入れ30分前ぐらいになると赤枠部分手前まで渋滞して先に進むのが困難になる時もありますので、赤枠に止められそうもなければ県民の森方面から向かって看板が設置された臨時駐車場を利用するのもオススメです。
青麻神社 松納焚上祭 日程や交通アクセス情報
住所 | 東北地方/〒983-0821 宮城県仙台市宮城野区岩切青麻沢32 |
日程 | 毎年1月14日 18:00~(火入れ) |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 仙台北部道路 利府しらかし台から車で5分 |
マップコード | 21 892 798*05 |
関連ウェブサイト | 青麻神社 |
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