暗い純正ルームランプのLEDを、明るさの調整が可能な光量調整機能付きでとても明るい、YOURSのトヨタ90系ノアとヴォクシー用爆光LEDルームランプに交換をいたしましたので、ラゲッジランプに引き続き取り付け方法の解説とレビューをしていきます。
※この記事は、ヴォクシーとノアのガソリン車とハイブリッド車共通で、純正LEDルームランプを社外品に交換をする方法と明るさの調整方法を説明しております。
ZWR90W/ZWR95W/MZRA90W/MZRA95Wの全グレードに取り付け可能ですが、ルームランプユニットの脱着や、配線のハンダ付け加工などの作業が伴います。
記事内の目次
90系ノア・ヴォクシー YOURS 光量調整機能付きLEDルームランプの取り付け方とレビュー
YOURS(ユアーズ) 90系 ヴォクシー ノア 専用 フロント センター 用 【LED単体】 LEDルームランプ ユニット ...
90系ノアとヴォクシーのルームランプは暗い
以前ラゲッジランプの交換をした際に、室内灯の明るさは充分だと思っていたのですが、車中泊や撮影の機材準備をしている時に、やっぱりセカンドシートとサードシートの光量が足りないと思うようになりました。
設計段階である程度分かっている事だと思うんだけど、何を基準にこの光量に決めたのか、本当に謎です。
運転席と助手席柄を照らすフロントの光量は今までよりも少し明るいぐらいで良いけど、リアのルームランプの光量はもっと明るくしたいと思い、今回はYOURSさんの光量調整機能付きLEDルームランプに交換をする事にいたしました。
LEDルームランプ取り付け前の準備
基板一式交換タイプのLEDルームランプも販売しておりますが、リアドアスイッチやランプのスイッチのタッチ感を変えたくなかったのもあって、今回は低価格で半田付けが必要なLED基板追加タイプを購入しました。
YOURSハンダ付け仕様のLEDルームランプへの交換については、基板一式交換タイプの車外LEDルームランプと比較して以下のような特徴があります。
- 純正基板をそのまま使用するので、パワードアやランプスイッチのタッチ感が純正と変わらず、ヘルプネットのランプの色も変わらない
- 好みの明るさになるように3段階の光量調整機能が付いていて、100%の光量は車内で本が読めるぐらいにとても明るい
- LEDが埋め込まれた基板を追加する商品なので、部品点数が少なく、低価格で購入できる
- 配線を純正基板にハンダで接続しなければいけないため、ハンダ付けの技術を要する
- 純正でLEDを採用している車種は、社外品に交換する際にLEDルームランプユニットを全て分解しなければいけない
YOURSの光量調整機能付きハンダ付けタイプのLEDルームランプに交換をする際は、手間と技術を要する作業となってしまいますが、確実に作業をできるように必要な工具と交換手順を詳しく解説していきます。
LEDルームランプの交換に必要な工具
- 半田こて・・・少々値は張りますが、急速加熱や高温が必要な時にスイッチを押すだけですぐに熱くなる、クイックスイッチ付き即熱はんだこてがオススメです。
- ヤニ入りハンダ・・・LEDの配線を基盤に取り付けるために必要です。すぐに溶けて狭い場所にも付けやすい精密プリント基板用ハンダがオススメです。
- はんだ吸取線・・・端子間の間隔が狭い場所に配線を固定する作業があるため、隣の端子にもハンダ付いてショートした状態になった際に、ハンダを吸い取るための「はんだ吸取線」も万が一の備えとして必要です。
- 内張剥がし・・・ルームランプのユニットを車体から取り外す時に必要な工具です。マイナスドライバーでも出来なくもないですが、内装を痛めにくいので、専用品を購入するのがオススメです。
- マスキングテープ・・・内装を痛めないようにルームランプを保護するために使用します。
LEDルームランプの取り付け
フロントルームランプユニットの取り外し方
フロントルームランプユニットの取り外しを行う前に、ルームランプユニットの周囲にマスキングテープを貼って、内装を痛めないようにします。
車両前方側に内張剥がしを差し込んで隙間を作ったら、下にルームランプユニットを引っ張って前側のピンを外し、後ろ側の作業中にピンが戻らないように、隙間に折り重ねた厚紙や段ボールを挟み込みます。
ルームランプ後方側も前側と同じように内張剥がしを隙間に入れて、手でユニットを引き抜きます。
ピンが抜けたら、ルームランプユニットを引っかけている内張りの爪を、内張剥がしで抉ってルームランプを完全にフリーにします。
黄色いピンがルームランプのユニットを車両側に固定している箇所で、横の爪が天井内張りに引っかかっていた爪となります。
壊れるんじゃないかと思うぐらいに力を入れないと外れないので、案外ここで挫折していまう人もいるかもしれません。
この辺の力加減は、自動車業界15年の経験者の勘と、素材の強度を見極める知識が今も役に立っていたみたいで、力を加えた時に割れそうな場所と、粘りそうな場所が何となく分かるんですよね。
完全にルームランプが外れたら、コネクターの爪を押してルームランプを完全に取り外します。
YOURS LEDルームランプセットを開封
YOURSのLEDルームランプセットには、LEDが付いた基盤と、スペーサー、レンズを取り外すのに便利な工具がセットで付いてきます。
シェアスタイルやYOURSのLEDルームランプには必ずレンズ取り外し用の工具が付属してくるのが良いですよね。
ルームランプを取り外した後に、内張りの埃が乗ったままになっている時があるので、レンズの中に埃やゴミが残ってしまわないように、エアダスターで埃を先に飛ばしておくのがオススメです。
缶のエアダスターでも良いですが、車内や部屋の掃除にも使える充電式電動エアダスターがコスパ高くて色んな場面で重宝しますよ。
フロントのルームランプユニットを分解する
フロントルームランプユニットのスイッチが必ず外れてしまう仕様になっているため、マスキングテープを貼って固定をしています。
実際にはスイッチの場所さえ覚えていれば外れてしまっても大丈夫らしいので、マスキングテープを貼るか写真を撮ってスイッチの場所を記録しておくか、どちらかにしておけば大丈夫です。。
ルームランプユニットの爪を外して上部カバーと下部ユニットのロックをフリーにしていきます。
一番最初の角を取り外すのが大変だったので、最初は付属の工具やマイナスドライバーなど、3本を使ってロックを外していきました。
爪が外れて浮いた箇所から順番に2つ折りにした段ボールを挟んで、次々と爪を外していくと、他の場所のロックを外した時にツメの戻りも抑えられて3本も工具を使わなくて済みました。
この辺に関しては、筆者が不器用なだけなので・・。
純正の基板は各種スイッチやボタンと繋がっているだけなので、上に基板を引き抜けば簡単にユニットから外れます。
先にスイッチにマスキングテープを貼っていたのは、この作業の時にスイッチがバラバラに外れてしまうためです。
フロントルームランプのクリアレンズは、5か所の爪で引っかかっているだけなので、ここの爪のロックを付属の工具で順番にフリーにしながら、両側共に取り外します。
力を加えすぎると割れそうな場所なので、無理に引っ張らずにしっかりと爪のロックを外していけば、最後の爪のロックを外した時にスルッと外れてくれます。
クリアレンズを取り外したら、純正フロントルームランプユニットにYOURSのLEDルームランプキットを取り付けるための準備が完了です。
YOURSフロント側LEDルームランプの基盤取り付け
フロント側のYOURS LEDルームランプの基板を取り付ける前に、基板固定用のスペーサーを取り付けます。
基板の内側はユニットの耳に乗る形になるので、少し外側にLEDが向くように耳よりスペーサーが少し低くなるように取り付けました。
両面テープを全て剥がして、LEDの基板をルームランプユニットに取り付けながら、裏側の穴から配線を出します。
ここのフィッティングは機能上問題ないと思いますが、固定方法が少々チープになってしまう所が気になってしまう方もいるかもしれません。
YOURSフロント側LEDルームランプの配線ハンダ付け
コネクターの2番(赤丸)とルームランプスイッチの青丸の箇所に配線をハンダ付けします。
熱を加えすぎると配線や部品が溶けてしまう恐れがあるため、ハンダこての取扱いにはご注意を!
コネクターの2番に配線を固定する場合は、基板からなるべく離れた場所に取り付けると、隣のピンにハンダが乗ってショートしてしまう可能性を減らすことができます。
もしピン同士がハンダで繋がってしまった場合は、ハンダ吸取線で一度ハンダを除去してください。
ハンダ付けに自信が無い人は、LEDルームランプを購入する前に配線同士をハンダで固定する練習を重ねると、本番で失敗する可能性を大幅に減らすことができます。
配線に丸い玉を作るのではなく、配線にしっかりとハンダを溶け込ませる事が出来れば大丈夫。
Amazonレビューを見る限り、ハンダ付けが出来ない人もいるけど、今は義務教育でやらないんですかね?
そういえば、うちの子達もそれっぽい工作を持ち帰った事を見た事がないような・・。
YOURSフロント側LEDルームランプを車両に取り付け
最初に失敗した時の写真しか残していなかったのですが、配線を内側でまとめてしまうと、配線の嚙み込みが原因で基板が浮いてしまい、ルームランプのスイッチやスライドドアの開閉スイッチが正常に機能しなくなります。
純正基板とルームランプユニットの間で配線を噛ませないように、赤線のように配線を外側でまとめるようにしましょう。
フロントルームランプユニットの裏カバーやスイッチ類を元に戻して、車両側コネクターを差し込んでから、点灯状態と各スイッチが正常に機能するかをテストします。
スイッチを押した時に正常に機能しない場合や、スイッチを押した時のフィーリングが元と違う場合、またスイッチにガタツキが発生している場合は、裏カバーが正常にハマっていないか、配線の噛み込みで基板が浮いてしまっている状態になりますので、一度取り外して配線の取り回しや噛み込みなどを確認するようにしましょう。
両方とも100%の光量に調整したつもりが、間違えて右側100%と左側40%に調整してしまって、もう一度分解する必要が出てしまい、やり直しです。
ちなみに、この状態で40%は暗く、100%は光源が眩しすぎるという事で、LEDの基板上に取り付けられているスイッチで中間の70%に光量を再調整いたしました。
どうやらLEDの基板上に付いているスイッチの無印が40%、黒丸1つが70%、黒丸2つが100%の光量になるみたいで、左と右のスイッチの向きを同じ方向に動かしたのが間違いでした。
光量を調整した後は、再度点灯チェックとスイッチの操作確認を行い、問題が無ければ車両側にルームランプユニットを固定してフロント側は完了です!
リアルームランプユニットの取り外し方
フロントLEDルームランプの交換が終わったら、特に暗く感じていた後部座席の純正LEDルームランプの取り外しに取り掛かります。
リアのルームランプユニットは、内張りに金属製の爪で引っかけているだけなので、内張剥がしで爪を押すようにしながら引き抜けば、簡単に外すことができます。
片側が外れた後に反対側の爪を外そうとすると、爪が戻って再びロックしてしまう事もあるので、戻り止めの厚紙を挟み込んで爪の戻りを防ぎながら取り外すのがオススメです。
完全に爪が外れたらコネクターを引き抜いて、後ろのルームランプユニットの取り外しは完了です。
先にリアのルームランプから外してしまうと、フロントのルームランプユニットの取り外しで心が折れてしまうかもしれないので、先にフロント側からやった方が良いのかもしれません。
リアのルームランプユニットを分解する
リアのルームランプの裏カバーは、端から順番に爪のロックを5か所外せば、元の基板が見えるようになるので取り外し自体はとても簡単です。
ただし、無理に力をかけると割れてしまう恐れがあるので、フロントルームランプのように力任せの取り外し方が出来ない点は注意が必要です。
リア車内灯の基板はユニットの上に乗ってスイッチと繋がっているだけですので、ユニットから基板を引っ張れば簡単に外せます。
また、取り付け説明書では車内から見える表部分から工具でツメを起こしてレンズを外すように書かれていますが、裏側からツメを起こして外していく方が、見える部分に傷が付かずにレンズを外す事ができます。
リアのレンズもフロントより強度が低いので、無理にレンズを引っ張ってしまうと簡単に割れてしまう恐れがあるので、慎重に少しずつ外していく必要があります。
YOURSリア側LEDルームランプを取り付け
YOURSルームランプのLED基板の両面テープを剥がして、ルームランプユニットに貼り付けますが、基板の角でしか接着できない構造になっているので、脱脂後にしっかりと押さえつけて剝がれにくいようにする必要はあります。
配線を通したら、コネクターのピンの端(赤丸)と、スイッチの内側青丸部分に配線をハンダ付けします。
配線は真ん中の穴から通すように説明書きがされていますが、白い配線はユニットの穴の外側から通した方が基板の収まり方が良かったです。
黒い配線は窪みに収まるようになっているので、青丸の箇所から通しても大丈夫ですが、白い配線は収まりが悪くなってしまう原因になっていたため、白丸の箇所から配線を通した方が基板の収まり方がとても良かったです。
一度コネクターを接続して点灯チェックとスイッチの動作確認を行ってから、光量を調整して表のレンズと裏のカバーを取り付ければ車両側に完全に固定をする事ができます。
フロントのクリアカバーに対して、リア側はホワイトクリアのレンズを採用しているため、元々光量は落ちてしまう仕様になっています。
明るさのバランスを考えて、フロントの光量70%に対して、リア側は100%の光量に調整をいたしました。
カメラのレンズを清掃していなかったため、光が当たった箇所の写りも悪くなっているのですが、明るい時間帯の点灯チェックでもかなりの明るさである事が確認できました。
夜になるのを待って再度点灯チェックを行うのが楽しみです。
取り付けは少し難しいけど、明るさや白さは充分
やはり、センタールームランプの光量を100%に調整して、フロントの光量を一段階低い70%に落としたのは正解で、フロントとリアの明るさの統一感も出ていますね。
それでも少し眩しいかな?って思うぐらいなので、センタールームランプを70%に調整して、フロントルームランプを40%にしても、充分な明るさにはなるかと思います。
既に交換済みのラゲッジランプはCRI Ra80の演色性を保持しているシェアスタイルの製品でしたが、YOURSのLEDルームランプも同じCRI Ra80ですので、色や明るさについてはどちらも同等レベルだと思います。
フロントは光量70%に落としても、車内を明るく照らすには十分な性能である事が確認できました。
これならドライブの空いた時間に本を読んだとしても、はっきりと見えるぐらいに明るくなりましたが、フロントは今までも特に不便ではなかったので、光量40%でも良かったかもしれません。
今まで特に暗さを感じていたリアの純正LEDルームランプは、ポータブル電源の充電や夜間の撮影の準備でカメラのセッティングをする時などに、USB端子が見えなくて困る事も多々ありました。
YOURSのLEDルームランプに交換をしてからは、セカンドシートとサードシート共に明るさは十分で、特に今まで見えずらかったフロアまでも明るく照らしてくれています。
アウトドア派もターゲットにしているはずなんでしょうけど、使い勝手の悪いルームランプとラゲッジランプの暗さは、一体何をターゲットとした光量に設定していたのでしょうね・・。
しかもLEDの交換を前提とした作りになっていないのが、少々不親切だと感じてしまいます。
90系ヴォクシーとノアでルームランプ一式を明るくするのであれば、シェアスタイルさんかYOURSさんが2強になって、他は中華製になるのかと思いますが、明るさを追求して光量調整機能も付いているのがYOURSさん、純正よりも少し明るいLEDチップの採用と形状を維持したフィッティングの良さが売りのシェアスタイルさんのどちらかから選べば間違いないかと思います。
YOURSのLEDルームランプセットは、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングのいずれかのショッピングサイトでお買い求めいただけます。
YOURS(ユアーズ) 90系 ヴォクシー ノア 専用 フロント センター 用 【LED単体】 LEDルームランプ ユニット ...
ルームランプユニットを送ってLEDを取り付けてくれるサービスも行っているそうですので、詳しくはYOURSさんにお問い合わせください。
YOURSでは基板を一式交換するタイプのLEDルームランプも商品化されていますので、ハンダ付けが全くできないという方は、こちらの基板交換タイプがオススメです。
YOURS(ユアーズ) 90系 ヴォクシー ノア 専用 LEDルームランプセット [基盤交換タイプ] [ホワイト] 純正 LED...
ちなみに以前交換をしたシェアスタイルのLEDラゲッジランプの取り付け方法は、こちらの記事でご紹介しております。
アウトドアや買い物などで活躍するトヨタのミニバン、90系新型ヴォクシーとノアですが、純正ルームランプやラゲッジランプが全てLED化されているものの、暗くて荷物の出し入れが大変だと思う時があります。今回は車内電装パーツの中でも特に不便だと感じたLEDラゲッジランプを、とても明るいシェアスタイルの製品に...
また、ハンダ付けタイプの90ノア・ヴォクシー専用 LEDルームランプセットの取り付け解説動画は、YOURSさん公式のYouTube動画で解説しておりますので、もしご購入を検討している方は、こちらもご参考にしていただければ幸いです。
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