マウスに代わって少しずつ注目をされるようになったトラックボールは、本体を移動させる必要が無く、上部や横に付けられたボールを指で操作する事によってマウスカーソルを動かす事ができるパソコン用入力機器です。
数あるトラックボールの中から、大きさ故に家電量販店でも特に目立っていたエレコムのワイヤレストラックボールHUGEを購入しましたので、操作感や使用方法についてレビューしていきます。
記事内の目次
マウスに代わる操作性が病みつきになるトラックボールとは?
ワイヤレスマウスや有線マウスを使用している方にとってはあまり馴染みが無いと思いますが、トラックボールとはコンピュータの操作全般に用いられる入力機器の一つであり、マウスを動かしてマウスポインタ(カーソル)を移動させていた操作を、上部のボールのみでコントロールします。
マウスの場合は、デスク上でマウス本体を移動させて、パソコンのディスプレイ上にあるマウスポインタを自由に動かす操作をしていましたが、キーボードの右側に充分なスペースを確保しなければいけないデメリットがありました。
トラックボールの場合は、上部や横に取り付けられたボールを指で動かす事によって、マウスポインタを自由に操作できるようになっているため、キーボードの右側にトラックボール本体分のスペースがあれば充分なのです。
今回購入をしたのは、大きさ故に家電量販店で特に目立っていたエレコム(ELECOM)のトラックボールHUGEのワイヤレスタイプです。
8ボタン付きで自分好みに配置を自由にカスタマイズできるワイヤレストラックボールとなっておりますので、ここからはトラックボールHUGEの操作方法や使用感についてレビューしていきます。
ワイヤレストラックボールM-HT1DRBKのスペック
インターフェイス | USB |
コネクタ形状 | USB(A)オス |
対応機種 | USBポートを装備したWindows OS、macOS搭載機 |
対応OS | Windows 11、Windows 10、Windows RT8.1、Windows 8.1、Windows 7、Windows XP、macOS Sierra(10.12) ※各OSの最新バージョンへのアップデートや、サービスパックのインストールが必要になる場合があります。 |
分解能 | 500/1000/1500カウント(切り替え可能) |
通信方式 | GFSK方式 |
電波周波数 | 2.4GHz帯 |
電波到達距離 | 磁性体(鉄の机など)の上で使用する場合:3m、非磁性体(木の机など)の上で使用する場合:10m |
読取り方式 | 光学センサー方式 |
射出光線種類 | 不可視波長域 |
ボタン数 | 8個 ※ホイールボタン含む |
ホイール数 | 1個 |
横スクロール機能 | ○ |
レシーバ収納 | ○ |
連続動作時間 | ローエナジーモード:約235時間、ハイスピードモード:約137時間 |
連続待機時間 | ローエナジーモード:約1,851日、ハイスピードモード:約1,851日 |
想定電池使用期間 | ローエナジーモード:約534日、ハイスピードモード:約325日 ※1日8時間のパソコン操作中5%をマウス操作に割り当てた場合 |
電源(本体) | 単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素電池のいずれか2本 |
定格電圧(本体) | 1.5V |
カラー | ブラック |
外形寸法(トラックボール本体) | 幅114.7mm×奥行181.9mm×高さ57.2mm |
サイズ分類 | LLサイズ |
質量(トラックボール本体) | 約260g ※電池を含まず |
外形寸法(レシーバ) | 幅13.1mm×奥行18.2mm×高さ5.0mm |
質量(レシーバ) | 約2g |
付属品 | 動作確認用単3形アルカリ乾電池×2、ユーザーズマニュアル×1 |
VCCIclassB対応 | ◯ |
保証期間 | 6カ月 |
ワイヤレストラックボールM-HT1DRBKのパッケージ
家電量販店で購入をしたワイヤレストラックボールM-HT1DRBKは、店頭でパッケージを見るだけでも買うのを躊躇してしまいそうなぐらいの大きさでしたが、「想像を超えた操球感」のキャッチコピーの通りに、操作性には自信があるらしく、親指でサイド、人差し指と中指で上部を操作する新感覚がとても良いのです。
開封後の第一印象はとにかく大きい
開封をすると、ワイヤレストラックボール本体の他に、トラックボールに内蔵する単三電池とパソコン側USB端子に接続するレシーバーが付属します。
本体の外形寸法は幅114.7mm×奥行181.9mm×高さ57.2mmで、質量はゲーミングマウスの2倍以上はある約260gとなっております。
トラックボール本体をデスク上で移動させて操作する必要が無いため、一般的なPC用マウスと比較すると、大柄でとても重量感のある仕上がりになっています。
自由にカスタマイズできる8つのボタン
エレコムのトラックボールHUGEのボタンやホイールの配置は特殊で、親指で操作をするサイド部にチルトホイールと左クリックボタン、人差し指と中指で操作をする上部にボールや右クリック操作ボタンが取り付けられています。
サイド部の残りの2つのボタンは「進む・戻る」ボタンがデフォルトで設定されていますが、チルトホイールのプッシュ操作も含めて、エレコム マウスアシスタント上から8つのボタンにお好みの機能を割り当てることができます。
サイド下面にはマウスポインタの移動速度をLOWからHIGHまでの3パターンから変更できる、ポインタ速度変更スイッチも取り付けられており、デフォルトでは500/1000/1500カウントの移動速度になっております。
Windows OSや専用ソフトウェアのエレコムマウスアシスタントで設定したマウスポインタの速度を基本に、3段階で移動速度を切り替えられるようになっているので、デザイナーや写真編集者などの細かい作業が多い人はLOWで設定して、通常はHIGHに切り替えて使用するような使い方も可能です。
私の手はどちらかと言うと大きい方なのですが、トラックボールHUGEの大きさは掌から指先までの長さとほぼ同じ大きさでしたので、どちらかと言うと男性の手の大きさに馴染むような大きさなのだと思います。
操作している中でとても気になったのが、右クリックボタンとボールまでの間隔がとても狭く、クリックした瞬間にボールに触れてマウスポインタを動かしてしまう事もあったため、ELECOMマウスアシスタントで上部内側の右クリックと外側のFn3を入れ替えています。
トラックボールの速度やボタンの配置などは、全てELECOMマウスアシスタント上で設定を変更してカスタマイズできるようになっておりますので、自分好みにボタン配置を変更をすればマウスよりも扱いやすいデバイスになるはずです。
また、チルトホイールには、プッシュ操作以外にも、上下に倒す事で横スクロールが可能な機能を割り当てており、ボタン操作と合わせて合計10か所にお好みの操作を割り当てる事も出来ます。
写真編集や動画編集者が気になるトラックボールの使用感
PhotoShopでの最初の使用感
トラックボールは一度使うと手放せないとも言われますが、実際にAdobe LightroomやPhotoshopで使用してみると、使い始めの頃は指がつってしまうぐらい苦痛でした。
無駄になるかもしれないけど、マウスに戻そうかと思うぐらいに・・。
少しずつ使えるようにはなってきていますが、購入後から数か月間はどうやってコントロールに慣れればいいのか考えてばかりでした。
約3年使用した感想 (2022年12月追記)
最初は動きがぎこちなくなるような使いにくさを感じていましたが、1年目には使い慣れて2年目以降は今までマウスがこの世に存在していた事を忘れるぐらいの使いやすさを感じるようになりました。
少々大柄だけど、男性の手であれば丁度良い大きさに感じるようになりますし、Photoshopの部分補正も最初はふにゃふにゃだったけど、3年も経過すれば手慣れたもんで、細部の補正もかなり楽にできるようになりました。
汚れが酷くなったので6年後にリピート購入!
6年後に無線タイプから有線タイプに入れ替えたのですが、いつの間にかマウスに戻れない体になっていました。
トリプルモニターの端から端まで移動するのも指先だけで出来ますし、写真編集ソフトで行う細かな作業も、今はトラックボールの方が楽です。
トラックボールは一度使うと手放せないと言うのも案外嘘では無かったと今では思いますが、動きがぎこちない時期さえ乗り越えられれば、トラックボールの操作性が病みつきになると思います。
ボールの動きが固くなった時のお手入れ方法
ボールの裏側にある受け皿に埃が溜まりやすく、定期的にボールを取り外して清掃をしなくてはいけないデメリットがありますが、裏の穴からボールを指で押し出して取り外すことができるので、カーソルの動きが悪くなったと感じたら受け皿をブラシなどで清掃するのが良いでしょう。
清掃後にボールの回りが悪くなってきたと感じたら、シリコンオイルを薄く塗って乾拭きをするのも、滑らかさを維持するためのメンテナンス方法としてオススメです。
まとめと購入について
購入したての頃は慣れない使い心地に不安がありましたが、一度慣れてしまうと手にフィットする形状とボールを転がすような操作感が病みつきになり、手放せなくなるかと思います。
今まで使用していたマウスが故障して、ポインティングデバイスの買い替えを検討している方は、是非エレコム トラックボールHUGEの購入を検討してみるのも良いでしょう。
エレコム トラックボールHUGEは、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングの中からご購入いただけます。
マウスに代わって少しずつ注目をされるようになったトラックボールは、本体を移動させる必要が無く、上部や横に付けられたボールを指で操作する事によってマウスカーソルを動かす事ができるパソコン用入力機器です。 数あるトラックボールの中から、大きさ故に家電量販店でも特に目立っていたエレコムのトラックボールH...
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