2021年3月6日に予定している気仙沼湾横断橋の開通に先駆けて、3月1日に東日本大震災犠牲者追悼と復興への感謝の気持ちを込めた記念花火と橋のライトアップが行われましたので、その時の様子を写真と動画でご紹介します。
記事内の目次
気仙沼湾横断橋について
東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方沿岸部の被災地域復興を主目的に復興道路として整備が進められていた三陸沿岸道路は、宮城県仙台市の仙台港北インターチェンジから青森県八戸市の八戸自動車道・八戸ジャンクションまでの359kmを結ぶ自動車専用道路として2020年内の開通を目指しておりましたが、一部区間の工事が遅れておりました。
三陸沿岸道路のうちの気仙沼道路は距離短縮と建設費圧縮の観点から当初予定していた山側のルートではなく気仙沼湾を横断するルートが採用され、未開通区間であった気仙沼港ICから唐桑半島ICまでの区間が2021年3月6日に開通する事になり、気仙沼港ICから、浦島大島ICをつなぐ全長1344メートルの気仙沼湾横断橋も同時に開通する事になりました。
気仙沼湾横断橋は、公募から「かなえおおはし」の愛称がつけられ、塔からケーブルを張る斜張橋としては東北最長となり、この橋の完成によって従来は気仙沼湾を回り込むように通行しなくてはいけなかった区間が一気に短縮されます。
Remember 3.11 彩れ!未来への架け橋
気仙沼湾横断橋の開通に先駆けて橋の主塔やケーブルをLED照明で照らすライトアップイベントと記念花火、「Remember 3.11 彩れ!未来への架け橋」が2021年3月1日に行われました。
夜の気仙沼湾に白く輝く橋が浮かび上がり、東日本大震災後に一時光を失った気仙沼港周辺を明るく照らします。
記念花火は、気仙沼市東日本大震災10年復興記念事業「Remember 3.11彩れ!未来への架け橋」として、気仙沼ライオンズクラブなどで構成された実行委員会と気仙沼市が共催し、橋に仕掛けられたナイアガラ花火に点火されました。
ラジオ音声と合わせた音楽花火など合計で約400発の花火が気仙沼湾横断橋から打ち上げられ、約30分間にわたって東日本大震災の犠牲者への追悼と復興支援に対する感謝の気持ちを込めた大輪の華が被災地の夜を華やかに照らしました。
気仙沼湾横断橋ライトアップ&記念花火「Remember 3.11 彩れ!未来への架け橋」
花火打ち上げの様子はYoutubeでも公開しています。
気仙沼湾横断橋の完成で気仙沼地域の物流の効率化や救急医療体制の強化が見込まれ、2019年4月7日に気仙沼大島と本土をつなぐ橋として完成した気仙沼大島大橋と共に東北を代表する復興の架け橋として期待されています。
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