放送・業務用シネマカメラや大型撮影用ライトなどの大電力が必要な撮影機器に使用可能で、急速充電規格のPDやQCに対応したUSB端子やDC丸プラグポート、Vマウントバッテリーに必要なD-Tap端子やBPポートを備えた低価格で多機能なNEEWER PS099EBをレビューいたします。
長回しの強い味方! Vマウントバッテリーでの運用について
Vマウントバッテリーは、放送用・業務用ビデオカメラなどの大型撮影機器で使用されてきた業務用規格のバッテリーでしたが、近年は撮影機材の小型化と共に、容量が小さくなってしまった内蔵バッテリーの補助をする、外付けバッテリーとして愛用している方も見受けられます。
私が愛用をしているBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kでも、外付けバッテリーを何種類か使用して、安定した運用が可能だったのが、VマウントバッテリーアダプターのD-Tapポートから2ピンLEMOポートに接続して給電をする方法でした。
長回しをしている時に、交換をする時だけ内蔵バッテリーに切り替えれば、途切れさせずに連続で記録を続ける事が出来ますし、給電のためにUSBポートを潰す必要も無いんですよね。
ただし、正規のVマウントバッテリーを使用していたのではなく、増えすぎたNP-Fバッテリー(ソニーLシリーズバッテリー)を2本使用して、12.5V~16.8Vを給電するVマウントバッテリーアダプターの使用です。
構造的には、多分Lバッテリーを2本直列で接続して、電圧を2倍にするソニーもびっくりな無茶仕様・・。
給電能力が2倍になるから、バッテリー内蔵の保護回路も無視しちゃっている仕様なんでしょうね。
一番運用が長かったバッテリーは6年目に入り、6本中2本が寿命を迎えて、モビリティリゾートもてぎのNew Year HANABIの大雪で2本が故障。
新たにNEEWERのVマウントバッテリー PS099EBを迎える事になりました。
NEEWER Vマウントバッテリー PS099EBの外観
過剰包装気味の外箱
NEEWERのVマウントバッテリー PS099EBは、Amazonで14,949円の価格で購入をしましたが、後日からスタートしたAmazonスマイル Saleで12,749円まで値下がりしていた事は後悔。
届いて開封をしてみたら、過剰包装かと思うぐらいの頑丈で綺麗な箱が入っておりました。
PS099EBのセット内容
NEEWERのVマウントバッテリー PS099EB本体の他に、充電用USB Type-Cケーブル、D-Tap延長ケーブル、日本語を含む10か国語で記載された取扱い説明書が付属します。
USBケーブルは給電専用だと思うので、転送速度が速いUSBケーブルを持っている方は、使わないかもしれません。
PS099EB本体のサイズとVロック機構
※カメラのシャッタースピードの関係で液晶画面の表示が途切れているように見えますが、実際には欠けもなく正常に表示されています。
Vマウントバッテリー PS099EBの本体のサイズは、高さ111mm×幅73mm×奥行き56.7mmで、99whクラスのVマウントバッテリーの中では一回り小さく感じるぐらいのサイズです。
商品ページにはミニVロックという表記がありますが、ロック機構からBPポートまでの距離は規格通りなので、ほとんどのVマウントバッテリープレートなどに対応をしています。
ANDYCINEのVマウントバッテリーアダプタープレートに搭載してみましたが、ロック状態と給電状態どちらとも正常に機能しており、ロックのガタツキやBPポートの接触不良は見受けられず、激しい動きでもバッテリーが外れてしまう事もありません。
BPポート以外にも様々な機器に給電可能な端子
NEEWERのVマウントバッテリー PS099EBは、Vマウントバッテリーに標準で搭載されているBPポート以外にも、様々な機器に給電が可能な豊富な端子が備えられています。
対応をしたケーブルを接続して、高電圧を要求するシネマカメラなどに給電をするD-Tap入出力ポートは、BPポートと同じく最大14.54V・14Aの電力を供給する仕様になっていますが、実際には最大で16.8Vの電力を供給します。
コネクターが抜けやすい個体があるとの口コミも見られましたが、手持ちのD-Tap to 2pin LEMO 変換ケーブルのフィッティングに関しては、抜けやすいと感じるほどではありませんでした。
接続可能な機器が無くてテストは出来ていませんが、バッテリー上部には、丸プラグで接続をして最大でDC8V・3AとDC12V・3Aを供給する2つのDC出力ポートが備えられています。
側面にはUSB Type-AポートとType-Cポートを備えて、Type-Aは急速給電規格のQC2.0及びQC 3.0出力に対応、Type-CポートはQC 2.0とQC 3.0に加えてUSB Power Delivery(USB急速充電規格PD)の入出力にも対応をしていますが、USB Type-AとType-Cを同時に使用すると、出力を5Vに制限して過放電を防止する機能が働きます。
それぞれの入出力端子に対応をしている給電規格については、後述する製品仕様に記載をいたします。
PD 65W出力以上のチャージャーを使用して3時間以内にフル充電が可能
USB PD 65W出力以上のUSB Type-C端子を使用すれば、バッテリー残容量ほぼ0の状態から、3時間以内にフル充電が可能です。
使用した充電器は、1ポート(USB-C1/C2)で最大で100Wを出力可能なPDプロトコルを搭載しているAnker Charging Station 9 in 1ですが、BMPCC6KのDCレギュレーターとPS099EB保護のためにバッテリー残容量を0にせず、5%からフル充電が完了するまでの時間を計測しました。
容量5%から100%のフル充電状態に達した時間は2時間20分でしたので、製品の仕様書に記載してある3時間よりは高速で充電が出来そうです。
カメラ本体のレギュレータ保護と、PS099EBバッテリー保護の観点から、残容量が0になるまで使用するのは避けた方が良いのですが、バッテリーを長時間使用しないような状態が続くような時も充電量を100%にせず、80%程度で止めておいた方が長持ちはします。
カメラの連続稼働時間は、REC無しで5時間越え
フル充電状態からカメラに給電をして、バッテリーから供給される電圧が12Vを下回るまでの時間を計測しました。
Vマウントバッテリーアダプタープレートに本製品を搭載して、BPポートから給電。
アダプタープレート側のD-TAP端子からカメラに給電をしていますが、PS099EB側のD-TAPとアダプタープレート側のD-TAPどちらとも結果が同じでしたので、BPポートとD-TAP端子は全く同じ出力であるものとします。
未REC状態でカメラからHDMIで映像を出力している状態での計測なので、SSDなどに映像データを記録している状態では、さらに短くなるかもしれませんが、5時間30分まではカメラの電源を投入し続ける事は可能。
NP-Fバッテリーの電圧が2倍になる例のアダプターを使用した時と比較して、約1.7倍ぐらいの連続稼働時間になりました。
バッテリーの電圧は残容量6%の状態で12.3Vを表示していますが、BMPCC6K本体の電圧表示は最大で0.5V低く表示されていましたので、カメラ本体側は12Vを下回って11.8Vで給電している状態になります。
海外フォーラムによれば、給電可能電圧下限付近が続くと、カメラ本体側に負荷がかかりやすい状態になるから良くないらしく、連続稼働時間の計測は残容量6%でストップしています。
なお、液晶画面の表示は電源ボタンを押すたびに切り替わり、バッテリー残容量と出力電圧表示、電圧と電流表示の2種類を切り替えて表示する事ができます。
気温-6℃から+5℃の条件下でも性能を発揮する耐寒性能
実際に屋外での撮影に初めて使用した場所は、-6℃の気温から1日がスタートした航空自衛隊松島基地です。
10時30分からブルーインパルスの飛行場上空訓練が行われる予定になっていましたが、カメラの電源をオンにした午前7時30分から、ライブ配信を終了してある程度バッテリーを消費してから電源をオフにした午後12時50分まで、NEEWER Vマウントバッテリー PS099EBしか使用しませんでした。
NP-Fバッテリーの場合は、冬季の午前中のみで2回バッテリーを交換していたので、-5℃付近から+5℃付近の気温であれば、暖房を使用している屋内とほとんど変わらない性能を発揮してくれた結果となりました。
取扱説明書によると、充電可能温度は0℃~45℃、放電可能温度は-10℃~45℃となっておりましたので、よっぽどの悪条件ではない限り、安定した運用が可能になります。
また、使用する前日であれば100%まで充電をしても良いですが、数日間使用しない時には60%~80%ぐらいで一旦充電を停止しておいた方が長持ちするみたいです。
数日使用してみた感じでは、想像していた以上に長時間の撮影にも耐えて、安定していた電力を供給できるみたいなので、値上がりしているVマウントバッテリー選びに迷っている方には、オススメしたい一品です。
🔴LIVE | ブルーインパルス 航空自衛隊松島基地 展示飛行訓練 F-2B 訓練飛行 JASDF Blue Impulse Air Show Training 2025.1.7
NEEWER Vマウントバッテリー PS099EB 製品仕様
| モデル | PS099EB |
| 材質 | PC V0耐火材 |
| 容量 | 14.5V 6800mAh 99Wh |
| 合計定格電力 | 放電時:99W 充電時:65W |
| 入力(充電時) | |
| BP / D-TAP | 16.8V / 8A (最大) |
| USB-C | 20V / 3.25A (最大) |
| 出力 | |
| USB-A | QC2.0/AFC/FCP:5V / 3A・9V / 2A・12V / 2A QC3.0:3.6~6.5V / 3A・6.5~9V / 2A・9~12V / 2A SCP:4.5V/5A・5V4.5A DCP-1.5A:5V/0.5~1.5A APPLE2.4A:5V/2.4A |
| USB-C | PD3.0:5V/3A・9V/3A・12V/3A・15V/3A・20V3.25A QC2.0/AFC/FCP:5V / 3A・9V / 2A・12V / 2A QC3.0:3.6~6.5V / 3A・6.5~9V / 2A・9~12V / 2A SCP:4.5V/5A・5V4.5A DCP-1.5A:5V/0.5~1.5A PPS:3.3~21V/3A APPLE2.4A:5V/2.4A |
| DC8V | 8V/3A |
| DC12V | 12V/3A |
| BP/D-TAP | 14.54V/14A |
| 充電時間 | 3時間(65W PD充電器使用) |
| 製品サイズ | 111×73×56.7mm |
| 付属品 | マニュアル・D-TAP延長コード・USB-C充電ケーブル |
| 保管温度 | -5℃~+35℃ |
| 充電温度 | 0℃~45℃ |
| 放電温度(使用可能温度?) | -10℃~45℃ |
| 異常プロンプトインターフェイス | OP:過負荷プロンプト:合計出力電力が99Wを超えると給電を制限、99Wから下がると解除 OC!:DC8VとDC12Vの合計出力電流が4.3Aを超えると給電を制限、4.3Aから下回ると解除 OT:充電温度が47℃を超えるとチャージを停止、42℃以下に下がるか充電を終了するとリセット・放電時温度が57℃を超えると給電を停止、52℃以下に下がるか充電をするとリセット |





















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