山形県尾花沢市の銀山温泉は、銀山川を挟んだ両岸に、大正から昭和初期にかけて建築した木造三層四層の旅館が立ち並ぶノスタルジックな風景が美しい温泉街です。
まるで千と千尋の神隠しのような世界を楽しむ事ができると共に、夜になるとガス灯に光が灯り、ロマンチックな夜景を楽しみながら散策もできる人気の観光スポットにもなっています。
記事内の目次
大正時代から昭和初期に建築した旅館が立ち並ぶ銀山温泉
銀山温泉は、山形県尾花沢市の市街地から14kmほど離れた銀山川ダムの上流にある温泉街で、銀山川を挟んだ両岸に大正時代から昭和初期に建造された洋風木造多層の旅館が軒を並べ、大正ロマン漂う光景が美しい温泉街として人気の観光スポットにもなっています。
ここはかつて江戸時代から大銀山として栄えた「延沢銀山」があった地で、島根の石見や兵庫の生野と共に日本三大銀山と呼ばれていましたが、徐々に銀の採掘量も減る一方であったのと、元禄2年(1689年)に採掘場の大崩落が起こり廃山となりました。
それと入れ替わるように延沢銀山の鉱夫が、銀山川の中から温泉が湧き出ている事を発見した事からこの地で温泉湯治が盛んになり、閉山後は徐々に温泉宿が建造されて湯治場として賑わうようになりました。
しかしそれは長く続かず、大正2年(1913年)に大洪水が起こり銀山温泉は一度、壊滅状態となります。
壊滅状態となった温泉街は、昭和元年(1926年)のボーリングによって大量の湯が湧き出した事から、湯治場としての賑わいを再び取り戻して、現在も銀山川の両岸に立ち並んでいる温泉宿が建造される事になりました。
13軒の旅館が立ち並ぶ温泉街ですが、どの旅館を見ても古き良き日本らしさを感じられますので、現代の景色から離れて、過去にタイムスリップでもしたかのような美しい景色を観賞する事が出来ます。
温泉街には旅館以外にも、蕎麦処やお土産売り場・日帰り入浴が可能な共同浴場など、日帰りで銀山温泉の景色を楽しみたい方でも立ち寄れるような建物もあり、そば処やお土産売り場などの日帰りでも楽しめる店舗は全部で6軒もあるそうです。
日帰り入浴旅館と共同浴場
以前は温泉街の中間地点にあった共同浴場のかじか湯ですが、閉店をして解体工事を行っていました。今後は何が建てられるのかわかりませんが、また行った時に見てみようと思います。
現在日帰り入浴が可能な旅館は4軒、共同浴場は2軒のみとなっています。
日帰り入浴が可能な旅館
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- 銀山荘 10:00~14:00(最終受付13:30) 大人1,000円 小人500円 定休日 木曜日
- 旅館松本 10:30~14:30(最終受付14:00) 大人500円 小人250円 定休日 不定休
- 古勢起屋別館 11:00~14:00(最終受付13:30) 大人500円 小学生~中学生300円
- 瀧見館 11:00~14:00(最終受付13:30) 大人600円 小人300円
共同浴場
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- しろがね湯 8:30~17:00(最終受付17:00) 大人500円 小人200円 定休日 月曜・水曜
- おもかげ湯(貸切風呂) 10:00~17:50(最終受付17:00) 入浴料2,000円/50分 定休日 不定休
※2019年3月時点
銀山温泉の入り口付近には24時間いつでも利用可能な足湯もありますが、混雑している時はなかなか利用できない時もある模様。
この足湯を利用する時の注意点があるのですが、川沿いには柵が無いので小さなお子様の転落などに注意が必要です。怪我をしてしまっては楽しい旅行も台無しになってしまいますからね・・。
夜の温泉街もノスタルジックな街並みを楽しめます。
銀山温泉の風景は日が暮れると橋の上に建てられているガス灯に光が灯り、大正時代から昭和初期頃の時代にタイムスリップしたかのような、ノスタルジックで美しい街並みの夜景を堪能する事ができます。
まるでスタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」を実写で見ているような幻想的な風景が楽しめると共に、人気のある旅館がほとんどなので宿泊料金は割と高め。 一度宿泊してゆっくりとこの景色を眺めていたいですよね。
ちなみに、映画を製作したスタジオジブリの宮崎駿監督は「特定のモデルはない」と発表した事で、銀山温泉がモデルになったという可能性が薄くなってしまったようですが、それっぽいと感じながら楽しんだ方が良いかもしれませんね。
銀山温泉の夜景動画
GINZAN ONSEN Winter Night Walk 銀山温泉の夜景 大正浪漫の湯の街・冬編
2021年の冬にBMPCC6Kで撮影した最新の映像です。
山形県 銀山温泉 場所・駐車場情報
所在地 | 東北地方/山形県尾花沢市銀山新畑 |
時間 | 24時間 |
駐車場 | 無料/宿泊者以外は日帰り用の駐車場を利用 |
交通アクセス | はながさバス銀山線 大石田駅-銀山温泉(時間は要確認) 大正ろまん館からシャトルバスまたは徒歩約17分(1.4km) |
撮影 | 撮影可 三脚や一脚等の撮影補助器具の使用可 歩行者や宿泊者に配慮して使用するようにして下さい。 |
関連ウェブサイト | 銀山温泉 |
日帰り用の駐車場は銀山荘の少し上ぐらいにありますが、止められる台数に限りがあるので厳しそうな時は大正ろまん館に停めて有料シャトルバスか徒歩で向かった方が良いでしょう。
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