即身仏「真如海上人」を安置する湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊|山形県鶴岡市・観光名所

湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊の本殿

弘法大師が開山された寺として知られる湯殿山の総本寺、山形県鶴岡市の瀧水寺大日坊は、苦行の末に即身仏となった「真如海上人」が安置されている事で知られ、真如海上人が衣替えをした際の御衣等が入ったお守りはあらゆる災いから身を守ってくれる最強のお守りとしても有名です。

即身仏を安置する湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊

湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊の本殿
湯殿山瀧水寺大日坊(ゆどのさん りゅうすいじ だいにちぼう)は、山形県鶴岡市にある真言宗豊山派の寺院で、寺伝によれば大同2年(807年)に弘法大師(空海)によって開山され、その弟子である渡海が開基と伝えられています。
霊場「湯殿山」は女人禁制であったため、一年を通して皆が参詣できるようにと湯殿山の神仏を大網の地に勧請し、明治時代の神仏分離により、仏教寺院として出羽三山から独立しています。

また、江戸幕府を開いた徳川家との深い縁があり、徳川家三代将軍の座を巡る争いの中で、乳母となったお福が竹千代を守りたい一心で湯殿山大日坊の御本尊に祈願した後に、家光となった竹千代は三代将軍として君臨していたとも伝えられております。

瀧水寺大日坊で御祈祷すると、家内安全・身体堅固・五穀豊穣・商売繁盛などにご利益があり、先祖代々供養や水子供養、厄払いなども行っています。

即身仏となった「真如海上人」とは?

即身仏となった真如海上人の画像 瀧水寺大日坊より
出典:湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊

真如海上人は、貞享4(1687)年に現在の山形県鶴岡市越中山にあたる山形県朝日村越中山で、農家の長男として生まれ、青年時代に大日坊の一世行人になりました。
入門の動機については諸説がありますが、純真な性格の持ち主として育った真如海上人は、幼少の頃より仏教の教に心をひかれ、 青年時代に仏門に帰依出家し一生を捧げました。
湯殿山奥の仙人沢で厳しい修業をしながら米、大麦、小麦、小豆、大豆等の穀物を断ち、その間は木の実、木の皮、木の根、山菜、きのこ、たけのこなどの木食だけを行います。
体から余分な脂肪や水分を出来る限りそぎ落としていますが、さらに余分なものを体から出すために塩と水のみを摂取しながら47日間の断食を行います。
その後、地下3メートルの場所に作った石室に真如海上人が入り、決まった時間に弟子が鈴を鳴らすと、真如海上人は鈴を鳴らして生存を伝えました。

石室に入った真如海上人からの反応が無くなると弟子たちは真如海上人が成仏した事を知り、天明3(1783)年に、平均寿命が短かった当時としては異例の96歳まで生きて即身仏となりました。

一般的には、腐敗しやすい内臓や脳などの臓器を摘出した状態で乾燥、防腐処理を人工的に行ったものをミイラとしておりますが、即身仏となった真如海上人は、厳しい修行の末に体内から脂肪や水分を落とし、木食と共に漆の樹液を飲んで腐敗しない体となって土中入定し、 千日後に掘り出されています。
そのため、人工的に防腐処理を行ったミイラと、修行の末にそのままの形で天命を終えた即身仏は別物とされており、近代に入った頃に調査団が即身仏のレントゲンを撮った所、脳と内臓が残っていた事を確認できたそうです。

しかし、即身仏の内蔵の一部に鼠が巣くっていたため、現在のアルミサッシの枠の中に安置したそうです。

公式ウェブサイトなどの写真を見ると怖そうな表情にも見えますが、実際に安置されている真如海上人の即身仏を見てみると、苦しんだ様子を全く感じないとても穏やかな表情をしていたので、望んで歩んできた道なんだと感じられると思います。

最強のお守りとも言われる即身仏御衣入御守

湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊の即身仏御衣入御守の画像
出典:湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊

最強のお守りとも言われる即身仏御衣入御守は、即身仏となった真如海上人が六年に一回の衣替えを行った際に、身に着けていた御衣等をお守りの中に入れます。
お守りを直に身に付けられた方がお礼参りに訪れる事も多く、特に多いお礼は交通事故、病気平癒、手術成功、合格学問成就、良縁子授け等になっているとの事。

嘘のような話ですが、脳梗塞で倒れて反応がほとんど無かった爺さんの見舞いついでにお守りを持って行ってから、体重が増えて反応が以前よりも良くなっていた事もあったので、信じることから入るって事も大事なんだと感じております。

即身仏御衣入御守は、本堂の他、瀧水寺大日坊の公式ウェブサイトからもお買い求めいただけます。


瀧水寺大日坊の仁王門

瀧水寺大日坊の仁王門の画像
国内最古となる弘安2年(1279年)に建立された仁王門には、風神雷神が安置され、その奥には鎌倉時代に運慶が作ったとされる仁王像が鎮座しています。

瀧水寺大日坊の仁王門から本堂に続く参道の写真

仁王門から本堂は、一直線に続く参道で結ばれており、その側には緑色の葉が美しい紫陽花が植えられています。
6月下旬から7月上旬頃に紫陽花が見頃を迎えるようなので、その頃にでも行ってみるのも良いのかもしれませんね。

湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊 交通アクセス・時間・駐車場情報

所在地 〒997-0531 山形県鶴岡市大網入道11
拝観期間 通年
時間 4月~11月 9:00~17:00
12月~3月 9:00~16:00
拝観料 大人 500円・団体 450円(30名以上)・中学生 400円・小学生 300円
駐車場 無料
交通アクセス 山形自動車道 月山ICから約40分
関連ウェブサイト 湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊



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