宮城県仙台市岩切の青麻神社は、日月星の三光神を祀る神社で、日本全国にある青麻神社・三光神社の総本社となっています。この青麻神社で毎年6月下旬に行われるのが夏越大祓 茅の輪くぐりで、茅(ちがや)という草で編んだ輪をくぐり半年間の罪や穢れを祓う儀式の一つです。
記事内の目次
青麻神社とは?
利府町の宮城県総合運動公園(グランディ・21)から宮城県県民の森に向かう途中にある青麻神社は、社伝によると852年に山城国(現在の京都府)から訪れた穂積保昌が麻の栽培をこの地に伝え、一族が尊崇する日月星の三光神と言われる天照大御神(あまてらすおおみかみ)・天之御中主神(あめのみなかぬしのみこと)・月読神(つくよみのかみ)を岩窟中に奉祀したのが創始と伝えられています。
昭和58年には、現在の仙台市泉区で山林火災が発生して全体で3300ヘクタールが焼失するという未曽有の災害が発生しましたが、神威の御加護により青麻神社の社殿と神楽殿は焼失を免れ、現在の社務所は昭和59年、現随身門は平成12年に再建されました。
青麻神社は半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺などの中風病退散や海上安全・眼病平癒等にご利益がり、「三度詣でれば生涯中風の難よりのがれる」と伝えられいます。
参拝方法は、この地から水が湧き出る手水場で手と口を清め、拝殿の前に立ち賽銭を入れてから鈴を鳴らし、二回頭を下げて二回手を叩き、手を合わせながら祈りを捧げ、最後に一礼をする二拝二拍手一拝で行います。
この作法は、鈴の音で祓い清めて神様を呼び、二回頭を下げる事で神様への敬意を表し、右手を少し手前にずらして二拍手した後に指先を揃えて祈りを捧げ、最後の一拝で神様を送ります。
二礼二拍手一礼とも呼びますが、これが神社における参拝時に基本となっている作法であるとされています。
夏越の祓 茅の輪くぐり
日本では古来から、日々生活をしていると、様々な罪や穢れが生じると考えられていて、茅(ちがや)という草で編んだ輪をくぐり罪や穢れを祓う大祓が行われてきました。
年間を通して2回行われる場所があり、12月末に行われるのが「年越の祓」(年越大祓)と言い、6月の末日に行われるのが「夏越の祓」(夏越大祓)と呼ばれています。
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)とは、神社境内に立て掛けられた茅(ちがや)の輪をくぐる事で、身を清めて災厄を払い、無病息災や厄難消除・開運厄除などにご利益があるとされています。
これは、「夏越の祓(なごしのはらえ)」という儀式で行われるものであり、主に6月の晦日に行われて、1月1日から6月末までの穢れを祓って無事に過ごせたことに感謝し、残りの半年間を健康に過ごせるよう祈る儀式です。
7月になってしまうとできないのかと思ったのですが、青麻神社では7月中旬も行われていましたので、多少期間が過ぎても大丈夫なようです。
茅の輪くぐりの作法は、この看板にあるように左回りにくぐってから8の字を描くように右回りでくぐり、もう一度左に回ってから神前に進んで参拝をします。
神社によっては跨ぐ足の向きがあったり神拝詞(となえことば)があったりしますが、青麻神社の茅の輪くぐりには無いようです。
様々な人がくぐった茅の輪には罪や穢れが宿るため、茅を持ち帰ったりするのは穢れを持ち帰る事になるのでタブーとされています。「茅の輪」を「知の輪」とあやかっている民間信仰もあるようですが、それは誤りで、くぐって参拝するだけが正しい作法なのです。
青麻神社 夏越茅輪くぐり 日程や交通アクセス情報
住所 | 東北地方/〒983-0821 宮城県仙台市宮城野区岩切青麻沢32 |
日程 | 2020年6月晦日 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 仙台北部道路 利府しらかし台から車で5分 |
マップコード | 21 892 798*05 |
関連ウェブサイト | 青麻神社 |
正月三が日やどんと祭が行われる繁忙期には、臨時駐車場が設けられますが、通常時は上の地図の青枠の場所が駐車場となります。
多少混んでいても完全には埋まる事はありませんが、道路の方に車両前方を向けてバックで駐車するか、前向き駐車をするかのどちらかになります。
また、境内は段差を板で覆ったバリアフリー対応となってるので、車いすでの参拝も可能です。拝殿前はスロープの傾斜が少々きつめなので、可能であれば介助者込みでの参拝がオススメかと思います。
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