宮城県刈田郡蔵王町と柴田郡川崎町の境界付近にある東北の美しい風景・蔵王連峰 五色岳の蔵王の御釜(おかま)の見どころを紹介します。
蔵王の御釜は、直径400メートルの火口湖で、エメラルドグリーンや瑠璃色になる事から五色沼とも呼ばれていて、宮城県内でも人気の観光スポットになっています。
記事内の目次
エメラルドグリーンの火口湖が美しい蔵王の御釜
蔵王の御釜とは?
蔵王の御釜は、宮城県刈田郡蔵王町と柴田郡川崎町の境界付近にあり、蔵王連峰の中でも最も標高の高いエリアである刈田岳(標高1,758m)と五色岳(1,674m)、熊野岳(1841m)の3つの山に囲まれた火口湖です。
噴火や山体崩落を繰り返すうちに現在のような形状になったそうですが、この火口湖に水が貯まっている状態が、釜のように見えるとの事から蔵王の御釜と名付けられました。
この湖は直径400m程の大きさの生物が一切生息していない酸性湖となっていて、水の色は濁った緑色や光の加減によって瑠璃色など様々な色に変化する事から五色沼とも呼ばれ、お釜の中で火山活動があると湖底の火山性物質が攪拌されて白っぽく濁るそうです。
蔵王連峰の由来となった刈田嶺神社
蔵王連峰と呼ばれるようになったのは、刈田嶺神社で祀っている蔵王権現が由来となり、刈田岳山頂にある奥宮(上の写真)と遠刈田温泉にある里宮の両宮で祀られています。
こちらの刈田嶺神社は御釜から数百メートルしか離れていないにもかかわらず、所在地は宮城県刈田郡七ヶ宿町となっていて、蔵王の御釜と共に訪れる事の出来る観光名所として知られています。
蔵王山メートル指導標
蔵王山メートル指導標と掘られている碑もありますが、メートル法普及のために昭和5年に建設したもので、この位置から宮城県庁と山形県庁までの距離を表す指導標になっています。
当時は尺貫法の廃止から法的に使用禁止とする約30年間もの間、使い慣れた単位から移行する事への反発もあり、メートル法はなかなか普及しなかったそうです。
刈田岳の蔵王山メートル指導標には宮城県庁と山形県庁までの距離、側面には大河原駅や白石駅までの距離などが記されていて、Kmの代わりに和製漢字を用いた「粁」の字で距離を表記しています。
駐車場から眺める蔵王連峰の眺め
蔵王の御釜周辺の見晴らしはとても良く、天候に恵まれれば駐車場付近からは蔵王連峰の美しい景色も眺められます。
終日天気が良い時は西側に沈む夕日も眺める事ができますが、蔵王連峰は天気が崩れやすいため何も見えなくなる事もよくあります。
天気予報や空の様子を見ながら、雲の少ない日に行くのが良いでしょう。
蔵王のお釜付近には蔵王レストハウスがあり、ガッツリ系の蔵王釜カツ丼やハーフそばセットの他、仙台風いも煮や山形名物の玉こんにゃくなどの軽食も食べる事ができます。
蔵王連峰は年間を通して気温も低いので、真夏の最高気温も20度前後となりますので、防寒着を持参して観光を楽しんだ方が良さそうです。
蔵王の御釜 関連動画
Youtube動画:日本の美しい春の風景 残雪が美しい東北・宮城蔵王 不動の滝と蔵王のお釜
2012年撮影の映像で、蔵王の御釜以外にも蔵王エコーライン宮城県側にある不動の滝も収録しています。
蔵王の御釜 所在地や交通アクセス情報
所在地 | 東北地方/宮城県刈田郡蔵王町 |
観賞可能期間・営業時間 | 2019年11月5日~2020年4月24日まで冬季閉鎖 蔵王レストハウス 9:00~16:30 |
料金 | 蔵王ハイライン通行料 二輪車 390円 軽・小型・普通車 550円 マイクロバス 1340円・大型バス 大型トラック 2190円 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 東北中央自動車道 山形上山ICから車で40分 東北自動車道 村田ICから車で50分 |
マップコード | 569 459 849*06 |
関連ウェブサイト | 蔵王町観光物産協会 |
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