レンタルサーバーを契約してWordPressサイトを構築後に時々発生する、ログイン後管理画面のレイアウト崩れ。先にも進めず投稿もする事もできない厄介なこの現象は何が原因だったのか?また修正するために行ったレンタルサーバーの設定変更について記事にしております。
記事内の目次
WordPress管理画面のレイアウト崩れについて
WordPress(ワードプレス)でウェブサイトを構築後、条件によって時々発生していた管理画面のレイアウト崩れ。
予兆としては、新規ログイン後にダッシュボードの読み込みに時間がかかり、なかなか管理画面が開かれない時に発生しますが、次のページに進もうとしても元のページに戻されてしまう厄介な現象なのです。
実はこれ、プラグインのインストールとアンインストールを繰り返していれううちに残骸が残って、それが悪さをしているのだと思って、一度データベースを全消ししていたのです。
ちなみに、このサイトのURLが変わったのも、バックアップからデータを戻した時に失敗していたから、思い切って変えていたのですよ・・。
データベースを消す前はこんな事をしておりました。
- プラグインの無効化→全て効果なし
- キャッシュやクッキーの削除→全く効果なし
- WordPressの上書きインストール→効果なし
- テーマの再インストール→効果なし
- バックアップからの復元→これも一因
- WordPressバージョンのロールバック→これでとどめを刺してる
なかなか治らないので、何度かWordPressバージョンのロールバックとバックアップからの復元をしているうちに、益々不具合が起き始めて修復不能な状態に・・。
最終的にURL変更とWordPressの新規インストールをしなければいけないものだと思い込んでいたのです。
その後、新規サイトを構築後に時々同じ現象が発生していたので、サーバー側にも原因があるのかと思って設定の変更をしてみました。
筆者が契約しているレンタルサーバーは、Xサーバーです。
- XPageSpeed設定の無効化→意味があったかと思ったけど再発
- PHP Ver.の切り替え→どのバージョンでも再発
- サーバーキャッシュとブラウザキャッシュの無効化→こちらも再発
結局原因は何なのか分からなかったけど、Xサーバーの設定を変更しているうちに原因をやっと突き止める事ができました!
原因はXアクセラレータ Ver.2だった!
Xサーバーには、サイトの高速化と同時アクセス数の拡張が行われる「Xアクセラレータ」という機能が実装されています。
Version.1は、静的ファイルのキャッシュをサーバーに保持することで、サイトの高速化と同時アクセス数の拡張が行われる機能なのですが、Version.2はPHPプログラムの処理速度を最大20倍にまで高速化させる事ができるのです。
今回のWordPress管理画面のレイアウト崩れに関しては、PHPプログラムの処理速度を向上させるVersion.2が悪さをしていたっぽい。
Xサーバーのサーバーパネルから、Xアクセラレータをver.2からVer.1に切り替えてサーバーキャッシュをクリアしたら、管理画面のレイアウト崩れが直り、それ以降は同じ現象が発生しなくなっております。
不具合が発生しなければ、そのままVer.1にしておけばいいかと言うと、それはオススメできません。
レイアウトが崩れてしまうのは管理画面だけの問題なので、ウェブページ自体は全く問題なくアクセス可能な不具合ですし、ver.2はPagespeed Insightsでも目に見えてスコアが上がるぐらいに高速化が可能な機能なので、管理画面のレイアウトが崩れてしまった時以外は極力ver.2を適用しておいた方が良いかと思います。
一度Ver.1にした後にレイアウト崩れが治ったまま、しばらくは同じ現象が続かない時もありますので、極力Ver.2にしておく事をオススメします。
URLとデータベースを変更してから、1ヶ月ぐらいかけてウェブサイトを修復していたんですけど、あの1ヶ月は何だったんでしょうね・・。
こんな簡単な事で治るとは・・。
プラグインの残骸がすっきりと消え去ってくれた分、サイトが軽くなったのは良かったんですけどね(笑)
ちなみに修復不能になった時に使用していたWordPressバージョンのロールバックをするプラグインは、挙動があまりよろしくなかったような感じなので、極力使わない方が良いかと思います。
また、他のサーバーでも同じ現象が発生したら、PHPの高速化機能が原因である可能性が高いため、同じ過ち犯してしまう前に、今一度高速化機能の無効化を試してみてください。
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