私がテレビ番組に出演する事になった時の話ですが、吉本興業の芸人が主演するとあるバラエティ番組で花火大会ランキングの操作をする過剰なヤラセをやった事について記事にします。テレビ業界ではスポンサーに左右されるヤラセが当たり前のように行われている事実を突き止めました。
記事内の目次
テレビ番組で悪質なヤラセのターゲットにされました
私がテレビ番組に出演した番組の内容
今年の夏にとあるテレビ局でオンエアする事になったバラエティ番組で、「プロが感動!絶景花火ランキング!」という内容で、全国の花火大会から5位までを選び感動した花火大会のランキングをご紹介させていただきました。
番組を通して多くの方に花火を見て欲しいとは思い番組への出演を承諾したのですが、私の意図しない形での放送となってしまった事で、花火大会の主催者や関係者への謝罪までしなくてはいけないぐらい大事になってしまいました。
この時点では、テレビ局側からの謝罪もなく悪気のかけらも無さそうな感じです。
そもそも花火大会のランク付けは難しい
花火大会には種類が違えば目的も違うという点もあり、ランキングにするのはとても難しいと感じている部分はありました。一括りに花火大会と言っても戦災犠牲者の慰霊や地域の経済活性化、花火の打ち上げ技術や美しさを競い合う花火競技大会など、主催者や花火師の様々な思いがあって行われています。
それを一つにまとめてランキングにするのは主催者に失礼ではないかと感じていたのもあって、ランキングはやり取りの中でも断り続けていました。
テレビ局がこだわり続けた こうのす花火大会の世界一正四尺玉
テレビでは、こうのす花火大会を世界一と言わなければいけない風習があるようですが、私にも同じ依頼が来てました。
こうのす花火大会は、直径105.5センチの正四尺玉の打ち上げに成功したとしてギネス記録にも登録された花火なのですが、この正四尺玉の大きさが三尺五寸にも満たないサイズであるのは有名で、主催者も正四尺玉という表記と記録の表示をやめて、大きさがわからないような表記にしています。
主催者の鴻巣市商工会青年部からは世界一の正四尺玉である事は発信しなくはなりましたが、他の媒体やメディアを利用して世界一の正四尺玉と発信させる事もあり、私もこの流れに巻き込まれそうにはなりましたが、これだけは断り続けていました。
最終的に当日の深夜に送られてきた台本が、こうのす花火大会の正四尺玉を日本最大と言わなくてはいけない内容でした。
放送時期的にもおかしいとは感じていたのですが、意地でもやりたかったのはこれだったのでしょうね。
こうのす花火大会の正四尺玉は105.5センチで、片貝まつりの正四尺玉よりも一回り小さい大きさとなりますので覚えておいて下さい。
黙って正三尺五寸玉の打ち上げとしていれば、こうのす花火大会も悪い花火大会ではないですしテレビ局も信用できたのでしょうが、無関係の人を巻き込んででも世界一になりたいって所がダメなんでしょうね。
何故か一度も見た事がない花火大会がランクイン
2位にランクインした諏訪湖祭湖上花火大会と番外編の熊野大花火大会は一度も行った事がありません。
その理由としては、私が一番にオススメしていた秋田県男鹿市の男鹿日本海花火の翌日にあたる8月15日に諏訪湖祭湖上花火大会が行われるために行くきっかけが全く無かったのと、熊野に関しては赤川花火大会を前にして遠征するのは厳しいと思って、全く視野に入れていなかった花火大会です。
たしかに、動画で見る限りはすごい!と感じる部分はあるのですが、そこまでの興味は沸いていないですし、機会があったら行ってみたいという感じです。
他にも、長岡まつりのフェニックスは9か所から打ち上げるスターマインには変わりはないですが、私の場合は「中越地震からの復興を願って始まった震災復興祈願花火で、打ち上げに使用される平原綾香さんのJupiterは、震災当時にラジオ放送で一番リクエストがあった曲を使用している」と答えます。これに加えて、石巻から長岡へのフェニックスリレーもやりたかったのが実情で、東日本大震災を経験した私としては中越地震の被災者にも理解ある形でやりたかったのです。
もちろん、大曲全国花火競技大会は花火大会ではなく、打ち上げの美しさや安全性などを競い合う花火競技大会なので、一括りにしてランキングとしたくなかった事ではあるのですが・・・。
当初から、推薦した人物がいるとの話は聞いていたのですが、ここまで改変されるのはスポンサーの意向か推薦した人物が金を受け取っているとしか思えません。
動画を勝手に使用したにも関わらず著作権侵害で動画を消されました。
ロケの後に花火大会の動画を送ってほしいという依頼は来てたのですが、ロケをした事実には変わりはないので各花火大会の関係者に謝罪をするのが先だと思い映像提供は先延ばしにしていましたが、ロケの内容も酷かったのでそのまま放置していたのですが、放送後に怒りを爆発させてしまったメールがこちら。
テレビ局から著作権侵害の通知が届いて動画が完全に見れなくなってしまいました。
担当者に抗議の電話をしたら、もう一度アップしてほしいと軽い返事が返ってくるのみだったのですが、実際に著作権侵害されたのはうちだったんですけどね。
削除してもう一度アップしているのですが、もう一本は8Kにアップコンバートした動画で、編集した日数でも4日はかかっています。
打ち合わせや出演、動画の再アップを含めてかなりの時間と費用を費やしているのですが、スポンサーの意向次第である事無い事好き勝手にやっても罪悪感は全くなかったようなので、やっぱりテレビ業界はおかしくなっているのではないでしょうか。
仮にも、宮城県在住である以上は東日本大震災の被災者には変わりはないんですけど、災害が起こっても知ったこっちゃないというのがメディアの本当の姿勢なのでしょう。
テレビ局のスタッフが、こっちに来た時に地元のカフェのコンセントで携帯を充電したりしていましたし。
その後は謝罪の連絡がありましたが、謝罪があったという事は元々罪の意識はあったという事なんです。すぐに「何で今更?」って言葉は出ましたが、ヤラセが発覚するまでは傲慢な態度を取り続けるのが日本のメディアの姿勢なようです。
今後の方針としては当該のテレビ局からの依頼に関しては99パーセントのメリットが無い限りお断りとさせていただきます。
他の局に関しては内容に応じて検討させていただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。
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